奥華子書き下ろし楽曲が主題歌に決定!間宮祥太朗 × 桜井日奈子『殺さない彼と死なない彼女』

重版10刷を突破した、新世代のSNS漫画家・世紀末による人気同名4コマ漫画を、間宮祥太朗、桜井日奈子のダブル主演で実写化する映画『殺さない彼と死なない彼女』が、11月15日より公開される。このほど、本作の主題歌が奥華子による書き下ろし楽曲「はなびら」に決定した。

本作は、原作の単行本に収録された表題作「殺さない彼と死なない彼女」に登場する、“殺さない彼”小坂れいと“死なない彼女”鹿野ななの物語を中心に据えた青春群像劇。「死にたい」が口癖でリストカット常習者の鹿野ななは、ネガティブな言動で変わり者として周囲から孤立しているが、虫の命を大切に扱う心優しい少女。一方、何にも興味を持てず退屈な日々を送っているクラスメイトの小坂れいは、そんな鹿野の姿に思わず興味を抱く。そして<ハチの埋葬>をきっかけに、いつの間にか二人は一緒に過ごすようになる。

奥華子は、恋愛ソングの名手として幅広い世代から支持を集めるシンガーソングライター。主題歌となる書き下ろし楽曲は「はなびら」(作詞・作曲:奥華子)。多くの観客の心をつかんだ、劇場版アニメーション『時をかける少女』の主題歌「ガーネット」など、映画主題歌としては4作目の提供となる。

主題歌について、小林啓一監督と制作陣は、「映画のラストには“希望”を残したい」、「本作の登場人物と観客に寄り添える、切ない、だけど温かさの残る曲にしていきたい」という思いのもと検討を重ね、原作のイメージと楽曲のイメージもシンクロするアーティスト・奥華子へオファー。すると偶然にも、彼女がオファー以前に原作を読んでいたことも判明し、今回書き下ろしの主題歌提供が実現した。そして、主題歌の決定を原作者・世紀末へ伝えたところ、実は世紀末も以前から奥華子の楽曲が好きで、過去に奥華子の楽曲からインスパイアされたイメージで漫画を描いたこともあったことが判明し、まさしく運命的な巡り合わせを感じさせるコラボレーションとなった。

併せて、奥華子は本作で映画音楽にも初挑戦している。主題歌決定後、本編のラッシュを見た奥から「きれいな水のようなイメージです」という感想が届いたのがきっかけだ。映画音楽を作るにあたり、この奥華子の一言がまさしく本作の音楽で表現したい一つでもあったことから、映画音楽も奥華子にオファーすることとなった。奥と小林監督は一曲一曲、話し合いながら綿密なやり取りを続け、ピアノをメインに全21曲の映画音楽を作曲。セリフと画と音楽で三位一体となるよう、緻密に計算された音楽が作品を彩る。

■奥華子(主題歌) コメント
世紀末さんの世界観が好きで原作を読んでいたので、主題歌と劇中音楽のお話を頂いた時は本当に嬉しかったです。瑞々しい映像と大切な言葉が散りばめられた一つの物語に、心が掴まれて何度も涙が出ました。人を想う強さや、生きている喜びも切なさも素直に全部が愛おしいと思える作品でした。主題歌「はなびら」は前向きな力強さと映画の優しい光の世界観もイメージしながら作りました。劇中音楽は初めての経験でしたが小林監督と何度もイメージを共有しながら、とても繊細なところまで妥協なく作る事ができました。この音楽が映画と共に観た人の心に残れば幸いです。

■間宮祥太朗(小坂れい役) コメント
奥華子さんの音楽あってこそ、この映画は清く美しく感じてもらえると思います。音が静かに泣いたり笑ったりしている様で、登場人物達の感情の機微に観客を誘う。観ている方々の温度に優しく触れる。この映画に寄り添う音楽に報われに来てください。

■桜井日奈子(鹿野なな役) コメント
「ガーネット」や「楔」など以前から聴いていて、私も奥華子さんの曲に心を動かされたファンの一人なので、今回主題歌を担当されることを知ってとても嬉しかったです。恋の儚さ、尊さ、切なさが色濃く出ている反面、何度も出てくる“ありがとう”の歌詞に、物語と同様、前向きさを感じました。そして苦しくなるほどに共感できる歌詞が心に響きます。

■小林啓一(監督) コメント
素晴らしい音楽を作っていただき、ありがとうございました。奥華子さんの音楽により映画に深みや立体感が生まれました。仕上げの場にも、ずっといてくださり重要なアドバイスもたくさんいただきました。ほんとに助かりました。奥華子さん無くして、この映画は語れません。幸福と悲哀、それと何かが同時に沸き起こる不思議な感覚を皆さんにも味わって欲しいです。エンディング、はやく聞いて欲しいです。

■世紀末(原作) コメント
映画が始まって最初の劇伴が流れた瞬間、物語が動き始めるのを感じてワクワクしました。まるで白黑から色がついたような、踊ってるような、走ってるような、笑ってるような、とても素敵な音です。主題歌の「はなびら」は作品に寄り添って作っていただいた歌ですが、あたたかくて真っ直ぐで聴けば聴くほど奥華子さん本人のような歌だと思っています。試写会後、奥さんが映画を「宝物のような作品ですね」と言ってくださったのがとても嬉しかった。宝物を作ってくださったこと、本当に感謝しています。

『殺さない彼と死なない彼女』
11月15日(金) 新宿バルト9ほか全国ロードショー
監督・脚本:小林啓一
原作:世紀末「殺さない彼と死なない彼女」(KADOKAWA刊)
音楽:奥華子
主題歌:奥華子「はなびら」(PONY CANYON)
出演:間宮祥太朗 桜井日奈子 恒松祐里 堀田真由 箭内夢菜 ゆうたろう 金子大地 中尾暢樹 佐藤玲 佐津川愛美 森口瑤子
配給:KADOKAWA ポニーキャニオン

【ストーリー】 何にも興味が持てず、退屈な学生生活を送っている高校三年の小坂れい(間宮祥太朗)。ある日、小坂は教室で殺されたハチの死骸を埋めているクラスメイト・鹿野なな(桜井日奈子)に出会う。「死にたい」が口癖の鹿野はリストカットの常習犯。虫の命は大切に扱うくせに「死にたがり」な鹿野に興味を抱く小坂。それまでネガティブすぎる言動で周囲から変わり者扱いされていた鹿野だったが、口の悪い小坂と本音で話すうちに、二人は一緒にいることがあたりまえになって…。

(C)2019映画「殺さない彼と死なない彼女」製作委員会