岡山県備中高梁を舞台に、最期に残された時間を旅立つ人、見送る人に寄り添い支える“看取り士”の姿を描く、榎木孝明が主演を務める映画『みとりし』が、9月13日より公開される。このほど、本作の予告編と場面写真がお披露目となり、併せて、キャストの村上穂乃佳、高崎翔太、櫻井淳子よりコメントが寄せられた。
交通事故で娘を亡くした定年間際のビジネスマン・柴久生が自殺を図ろうとした時に聞こえた「生きろ」の声。それは友人・川島の最期の時の声だと彼の“看取り士”だったいう女性から聞かされる。5年後、柴は岡山・備中高梁でセカンドライフを“看取り士”として、9才の時に母を亡くした23才の新人・高村みのりたちと最期の時を迎える人々を温かく支える。
予告編では、放課後プリンセスのメインボーカル・宮下舞花が歌う主題歌「サクラの約束」の一部が流れる。
▼キャスト コメント
■村上穂乃佳(高村みのり役)
今回演じるにあたり看取り士の方々とお話した際、とても優しくて柔らかで、常に笑顔で明るい印象を受けました。まずは、この雰囲気を大切にしようと思いました。映画を見終えた時、気持ちは重くなく、清々しいほど温かい気持ちになりました。そして“みとりし”というお仕事の重要さを改めて感じました。
■高崎翔太(早川奏太役)
新人医師の早川役を演じました、高崎翔太です。映画『みとりし』を観させていただいたんですが、命とは…と、考えさせられるというよりは、死ぬとは。という事を考えさせられました。僕の役は、医者なので、死亡宣告をするのですが、医者は、病気とか、現実と向き合う事が大切だと感じました。しかしその瞬間、故人、残される家族や親族、つまり「人」と、丁寧に向き合う職業が「みとりし」なのではないのでしょうか。
■櫻井淳子(山本良子役)
“看取り士”。この作品に参加するまで、耳にしたことのない職業でした。私は、近しい人の最期に一緒にいた経験がありません。だからか、設備の整った病院で逝ってしまうのが、本人にも、また残された家族にも迷惑のかからない最善なことだと思い込んでいました。でも、最善なことって?今回、余命いくばくもない母親を演じるにあたって、「大切な家族と最後まで一緒にいたい」常にそんな気持ちで取り組みました。そして、大切な場所で、大切な人の中で旅立つことが幸せだと感じました。この『みとりし』は、それぞれの人の思いや、たくさんの感謝と愛情がつまった作品だと思います。
『みとりし』
9月13日(金)より、有楽町スバル座ほか全国順次ロードショー
監督・脚本:白羽弥仁
原案・企画:柴田久美子
企画:榎木孝明 嶋田豪
主題歌:宮下舞花「サクラの約束」(作詩・作曲:犬飼伸二)
出演:榎木孝明 村上穂乃佳 高崎翔太 斉藤暁 大方斐紗子 堀田眞三 片桐夕子 石濱朗 仁科貴 みかん 西沢仁太 藤重政孝 杉本有美 松永渚 大地泰 白石糸 川下大洋 河合美智子 つみきみほ 金山一彦 宇梶剛士 櫻井淳子
【ストーリー】 交通事故で娘を亡くした定年間際のビジネスマン・柴久生(榎木孝明)。自殺を図ろうとした彼の耳に聞こえた「生きろ」の声。それは友人・川島の最期の時の声だと彼の“看取り士”だったいう女性から聞かされる。“看取り士”とは、最期に残された時間を旅立つ人、見送る人に寄り添い、支える人のことだった。5年後、柴は岡山・備中高梁でセカンドライフを“看取り士”として、9才の時に母を亡くした23才の新人・高村みのり(村上穂乃佳)たちと最期の時を迎える人々を温かく支えているのだった。高齢化社会となり、また、人間関係が希薄な今だからこそ考えなければならない、如何に死の瞬間を迎えるのか?
©2019「みとりし」製作委員会