「64 ロクヨン」、「クライマーズ・ハイ」などで知られる作家・横山秀夫による犯罪ミステリーを、主演に山崎まさよしを迎え、『花戦さ』の篠原哲雄監督が映画化した『影踏み』が、11月より公開される。このほど、本作の場面写真がお披露目となった。
本作は、警察小説の旗手である横山作品の中でも犯罪者側を主人公にした異色の物語。単なる空き巣とは異なり、深夜に寝静まった民家に侵入し盗みを働く泥棒(通称:ノビ師)。警察から“ノビカベ”と称されるほどのすご腕のノビ師・真壁修一は、ある深夜、県議会職員宅に忍び込み、偶然放火殺人未遂を目撃する。この事件をきっかけに、真壁がずっと心の奥底に押し込めていた20年前の事件の記憶が呼び醒まされる。
場面写真には、”泥棒(ノビ師)”真壁修一役の山崎まさよしと、修一の相棒であり弟でもある啓二役の北村匠海の共演シーンや、修一とは恋仲の関係にある久子役の尾野真千子、神妙な顔をして黒板の前で教鞭をとる大竹しのぶなどが写る。修一と啓二が自転車を二人乗りするシーンや、闇を一身にまといながら歩く修一のカットは、本作品に一貫して漂うアンダーグラウンドな世界観を象徴している。
『影踏み』
11月、全国ロードショー
監督:篠原哲雄
原作:横山秀夫「影踏み」(祥伝社文庫)
脚本:菅野友恵
音楽:山崎将義
出演:山崎まさよし 尾野真千子 北村匠海 中村ゆり 竹原ピストル 中尾明慶 藤野涼子 下條アトム 根岸季衣 大石吾朗 高田里穂 真田麻垂美 田中要次 滝藤賢一 鶴見辰吾 大竹しのぶ
配給:東京テアトル
【ストーリー】 単なる「空き巣」ではなく、深夜に人の居る住宅に侵入し盗みを働く、通称「ノビ師」と言われる泥棒。寝静まった民家を狙い“現金”を盗み出す忍び込みのプロで、その中でも真壁修一(山崎まさよし)は一線を画すスゴ腕のノビ師。証拠も残さず決して口を割らない、その高く強固な壁を思わすしたたかさから、いつしか警察からは「ノビカベ」とあだ名された。ある夜、修一は侵入した稲村邸の寝室で、夫の寝ている側に火を放とうとする妻・葉子(中村ゆり)の姿を目撃する。咄嗟の行動で放火現場を止めに入ったが、その直後、修一は逮捕される。2年後、刑期を終えた修一を迎えてくれたのは弟・啓二(北村匠海)、そして恋人の久子(尾野真千子)だけ。ただ、修一の頭にはこの2年ずっと気がかりなことがあった。何故、あの日の侵入がバレていたのか?何故、自分だけが逮捕されたのか?そして、あの時夫を殺害しようとしていた妻・葉子の行方は…。
©2019 「影踏み」製作委員会