黒羽麻璃央「途中まで連ドラ初主演だと気づかなかった(笑)」『広告会社、男子寮のおかずくん』公開記念舞台挨拶レポート

料理男子コミックとして人気を博すオトクニによる同名漫画を、連続ドラマ化に続き、黒羽麻璃央を主演に迎えて実写映画化する『広告会社、男子寮のおかずくん』が7月12日より公開中。このほど、7月15日にシネマート新宿にて本作の公開記念舞台挨拶が行われ、キャストの黒羽麻璃央、崎山つばさ、小林且弥、大山真志、三原光尋監督が登壇した。

広告会社の若手営業・西尾を演じる黒羽は、ドラマ、映画を通じての主演は初とのことで、「生まれて初めての経験をしまして、ドラマ版では連続ドラマ初主演をさせていただきました。途中まで知らずに(笑)」と打ち明け、「『初主演だよ』って言われなかったので、自分の中では(連ドラ)初主演ということに気付かなかったんですけど、それくらい力が抜けてというか、真ん中にいないといけないと気負うことなく、現場にいられる空気を皆さんが出してくださっていたので、ほのぼのとした幸せな時間を過ごさせていただきました」と笑顔で語った。

黒羽と公私ともに親交が深い、西尾の同期でマーケティングの東良を演じる崎山は、今回の共演で、改めて発見した黒羽の魅力について「マスコミさんが今日来ているので“バンッ”と言おうと思ったんですけど…ないです!」とコメントして笑いを誘い、「公私ともに仲良くさせてもらっていて、役としても新しいし、タイプ的にも新しいんですけど、なんか普通に東良とおかずくんとしていられて、普段の関係性でそれが出来上がっていたので、これといって新たな発見はないんですよね。でもいいところはたくさんあるんですよ」と説明した。

さらに、西尾の先輩でアートディレクターの北を演じる小林は、実際に役者としても後輩の黒羽と崎山と共演して楽しかったことや印象に残っていることを聞かれると、崎山の流れを汲んで「ないです!」と即答したが、これには黒羽と崎山から「それはあってほしい!」「楽しかったことはあれよ!」と突っ込まれて会場を沸かせ、小林から返答を任された経理部の南郷を演じる大山が「言っても(黒羽と崎山とは)同世代で、つばさとは同い年なので」と明かすと、観客から驚きの声が上がり、黒羽も「つばさ君が(先輩に見える大山と)タメ口を使っているのを見るとドキドキする(笑)」と吐露した。

そんな4人と一緒に仕事を行なった三原監督は「この4人がイチャイチャしてねえ。何回も赤面してしまうときがあったんですけど、仲がよかったので撮りやすかったですね。カットかかってもずっとお喋りしていますし、休憩時間もずっと喋っているし、そのままの感じで本番に挑めたので、そういったところが連続ドラマを含めて、映画にも出ているんじゃないかなと思いました」と語った。

また、本作の内容にちなみ、自身にとっての思い出の食事を尋ねられると、黒羽は小学生の頃に修学旅行で福島に行ったことを明かし「喜多方ラーメンを食したのですが、屋台みたいなお店で安く食べられる喜多方ラーメンだったんですけど、外で食べている環境とか、友だちと一緒に食べていることとか、修学旅行というのも合わさって、そのラーメンを超えるラーメンにはまだ出会っていないですね」としみじみと語り、崎山は「20歳になってお兄ちゃんと一緒にご飯を食べて、そこで飲んだ生ビールが美味しかったのと、お兄ちゃんとご飯を食べるのも初めてだったし、叙々苑に連れて行ってもらったんですけど、そのシチュエーションもあって、その生ビールが今までで1番美味しかったですね」とニッコリ。大山は「父の実家が北海道なんですけど、生地がカステラ生地で中がこしあんのたい焼き屋さんがあったんですけど、なくなって今は食べられないんですけど、それが思い出の味で、また食べたいなという思いがあります」と目を輝かせた。

さらに、山口県下関市出身という小林は「小学生のときに外食といえば、港町の近くにあるカレー屋さんがあって、そのカレーをうちの母がお気に入りでよく連れて行かれていたんですけど、何年か経って高学年になるくらいに、厨房の中が見えた瞬間があったんです。そうしたらククレカレーを温めていたんです」と衝撃告白として笑わせ、「この母親の血が自分に脈々と流れているのかと思ったら震えましたね」とコメント。三原監督は「高校は京都のアホな男子校だったんですけど、そこの学食にハンバーグ定食があって、そのハンバーグがカチカチなんですよ。箸を入れたら箸が折れたこともあって、今は美味しいハンバーグしか世に中にないので、あの不味いハンバーグをまた食べたいですね」と遠くを見つめた。

『広告会社、男子寮のおかずくん』
7月12日(金)より、シネマート新宿ほか全国公開中
監督:三原光尋
原作:オトクニ(クロフネコミックス・リブレ刊)
脚本:金杉弘子
音楽:MOKU
主題歌:LUV K RAFT「真夏のファンタスティックボーイ」
出演:黒羽麻璃央 崎山つばさ 小林且弥 大山真志 逢沢りな 田中要次
配給:バップ

【ストーリー】 ミナト広告会社で働き、社員男子寮に入居している西尾(黒羽麻璃央)、東良(崎山つばさ)、北(小林且弥)、南郷(大山真志)の4人は、クセのあるクライアントに悩まされながらも、“幸せな広告を作るため”お仕事にまっしぐら。ライバルの電報社からコンペで勝ち取った「江の島グルメ協会」からの新プロジェクトは、未だ広告に掲載されたことのない店舗紹介を求められる江の島グルメのタウン誌制作だった。仕事に行き詰まっていたおかずくんに、江の島出身の東良が、高校の先輩・中野美夏(逢沢りな)の父・中野友和(田中要次)がオーナーでシェフをつとめるイタリアンレストランを紹介する。絶品ペスカトーレを口にしたおかずくんは、タウン誌への掲載を依頼するがお店から追い出されてしまう。入社3年目の夏に直面する、“広告”の理想とシビアな現実の行方はいかに!

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