古舘佑太郎と峯田和伸が主題歌を熱唱!『いちごの唄』公開直前イベント レポート

銀杏BOYZ(峯田和伸)がこの世界へ産み落とした名曲の数々にインスパイアされた脚本家・岡田惠和が、古舘佑太郎と石橋静河のダブル主演で映画化した『いちごの唄』が7月5日より公開される。このほど、6月28日にタワーレコード渋谷 CUTUP STUDIOにて公開直前スペシャルイベントが行われ、古舘佑太郎、石橋静河、峯田和伸が登壇した。

古舘と石橋に、“一年に一度、親友の命日でもある七夕の日に再会する”という切ないストーリーについて伺うと、古舘は「僕は、恋愛は一目ぼれじゃなく、時間をかけて育む方が好きです。友達の関係から恋愛に発展しそうになる瞬間を楽しいと感じます。だから、一年に一度だけ会うという物語は素敵だなと思います」と語る。コウタが恋をする同級生・千日(ちか)役の石橋は「一年に一度だけの再会は、すぐに終わりが来てしまいますし、凄く切ないです。海に潜って一瞬だけ息継ぎする瞬間というか…」とロマンチックな言葉でコウタと千日の約束を表した。

石橋の印象について古舘は「いまだに石橋さんを見るとテンパってしまうというか…。石橋さんは劇中でも女神ですが、いつ会っても女神なんです。何をやっても笑ってくれるし、自信をくれるんです!」と石橋の“女神”っぷりに感謝。これに峯田も「石橋さんはすぐに笑ってくれるので、怖いものが無くなる気持ちにさせてくれるんです!本当に可愛いし、周りも生き生きと仕事ができるんです!」と大絶賛。二人の言葉に笑顔を見せる石橋は、古舘について「私が演じたあーちゃんは苦しみを抱えている役で、撮影が辛いときもありましたが、古舘さんはいつも面白いお話をしてくれて、沢山笑わせてもらいました」と撮影を振り返った。

話題は、本作を彩る銀杏BOYZの楽曲について。本作の主題歌「いちごの唄」を書き下ろした峯田は「単なる主題歌ではなく、一つの音楽として存在しつつ、映画と共鳴し合えるような曲にしたかったのです」と曲作りをした時の思いを語った。そしてイベントの最後には、古舘と峯田がサプライズで生演奏を披露。古舘のオリジナル曲「ラヴ・ソング」と、峯田が手がけた本作の主題歌「いちごの唄」を、二人でアコースティックギターを弾きながら熱唱。会場は熱狂と感動に包まれた。10代の頃から銀杏BOYZの音楽に親しんできたという古舘は、峯田との初のセッションを終えて「もうフワフワしています。不思議な気持ち。言葉になりません」と感慨無量。ふたりのセッションを間近で見た石橋は「とても贅沢な経験でした!惑星が衝突したようなインパクトを感じました」と感動を表現した。

最後に古舘は「この映画は、僕自身もそうでしたが、観た後に様々な感情が溢れてきて、誰かと語り合いたくなる作品です」とアピール。石橋も「観終わると気持ちが良い、まさに夏にぴったりの映画です。心にグサグサ刺さる切ないドラマもあります。ぜひ映画館で観てください」。峯田は「3年くらい前から(岡田惠和との共著である)原作を作り始めて、それが映画になってもうすぐ公開できるという安心感があります。主演の2人には『よくぞやってくれた!』という感謝の気持ちしかありません」と映画完成の喜びを噛みしめた。

『いちごの唄』
7月5日(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督:菅原伸太郎
原作・脚本:岡田惠和
原作:峯田和伸(朝日新聞出版)
音楽:世武裕子 銀杏BOYZ
出演:古舘佑太郎 石橋静河 和久井映見 光石研 清原果耶 小林喜日 大西利空 泉澤祐希 恒松祐里 しゅはまはるみ 渡辺道子 ポール・マグサリン 山﨑光 蒔田彩珠 吉村界人 岸井ゆきの 峯田和伸 宮本信子
配給:ファントム・フィルム

【ストーリー】 コウタ(古舘佑太郎)はバカで不器用だけど優しい心を持つ青年。唯一の親友だった伸二(小林喜日)は、中学生の頃2人が“天の川の女神”と崇めていたクラスメイトのあーちゃん/天野千日(石橋静河)を交通事故から守り亡くなった。10年後の七夕、伸二の命日。コウタと千日は偶然高円寺で再会し環七通りを散歩する。「また会えないかな」「そうしよう。今日会ったところで、来年の今日…また。」コウタはカレンダーに印をつけ、この日だけを楽しみに一年を過ごす。次の年も、その次の年もふたりは会い、他愛ない話で笑いながら環七通りを散歩する。あーちゃんは笑うととてもきれいだ、いつまでもふたりで散歩していたい…。しかしある年、千日は自分と伸二の過去の秘密を語り「もう会うのは終わりにしよう」と告げる。

©2019『いちごの唄』製作委員会