麻見和史原作のドラマ「殺人分析班」シリーズに登場した稀代の殺人鬼“トレミー”の過去を描く、古川雄輝が主演を務めるスピンオフ連続ドラマ「悪の波動 殺人分析班スピンオフ」が、10月よりWOWOWプライムにて放送されることが決定した。
「殺人分析班」シリーズは、2015年「石の繭」、2016年「水晶の鼓動」と過去に2回WOWOWオリジナルドラマとして放送された、警視庁捜査一課の犯罪捜査を描く本格クライムサスペンス。捜査一課の刑事となった如月塔子(木村文乃)が、相棒であり上司の鷹野秀昭(青木崇高)をはじめとする捜査一課のメンバーと様々な猟奇殺人事件に立ち向かう。
モルタルで体を固めて殺す、という手口が衝撃的だった殺人鬼“トレミー”こと八木沼雅人。6歳の時に母親とともに誘拐され、拭い去ることのできない暗い過去を背負った八木沼が、シリーズ1作目「石の繭」では塔子らを脅かし、2作目「水晶の鼓動」では塔子ら警察のピンチを救う。本作では、「石の繭」事件の直前にスポットを当て、ある殺人事件をきっかけに、八木沼がトレミーへと変貌を遂げる姿を描く。原作「石の繭 警視庁殺人分析班」のキャラクター“トレミー”からインスパイアされたドラマオリジナルのストーリーとなっている。
野木直哉と名前を変えた八木沼雅人を演じるのは、「石の繭」、「水晶の鼓動」に引き続き、古川雄輝。監督は、1作目から「殺人分析班」シリーズの世界観を構築する内片輝をメインに、共同監督として山本大輔もメガホンを取る。
■古川雄輝(野木直哉/八木沼雅人役) コメント
Q:この作品への出演が決定した時の印象。
スピンオフが制作される事は役者としてとても嬉しいことです。自分が演じた役をもう一度やれる喜び、そして、まさか犯人役で参加した作品で主役を務める事が出来ると思っていませんでした。スタッフの方々と石の繭の前日譚をやりたい、と話していた事が僕自身のWOWOW初主演作品として叶った事をとても嬉しく思います。前作でお世話になった監督を始め、馴染みのあるスタッフの方々と作品作りが出来るのを楽しみにしています。
Q:最初に脚本を読んだ時の感想。
原作では描かれていない八木沼雅人の心情や葛藤、猟奇的殺人犯“トレミー”を演じる上で想像するしかなかったバックグラウンドが、今作で垣間見え、脚本を読んでいてとても面白かったです。スリリングな展開を皆様に楽しんで頂ければと思います。また、本作で初登場となるヒロイン吉佳と八木沼との繋がり、関係性にも注目して頂きたいです。
Q:視聴者へのメッセージ。
過去の殺人分析班シリーズを見て下さった皆さまや初めてこのシリーズをご覧になる方々の期待に応えられるよう、かつて役者として初めて演じた犯人役を全力で演じたいです。また、僕のファンの方々からもとても好評を頂いていた役でもあります。ファンの皆様にも引き続き楽しんで頂けるような作品にしたいです。この作品を見て、改めて「殺人分析班」シリーズをより一層楽しんで頂ければと思います!
■麻見和史(原作者) コメント
Q:スピンオフである本作のドラマ化が決定したときの印象。
「石の繭 殺人分析班」で古川雄輝さんの演技を拝見したとき、これはすごいことになった、と感じました。小説の映像化ではキャスティングが重要ですが、古川さんの圧倒的な存在感は、私の想像をはるかに超えていたのです。今回のスピンオフでは「彼」の過去が描かれます。小説のキャラクターがドラマで新たな一歩を踏み出すことを、原作者として大変嬉しく思っています。古川さんがどんな悪の形を見せてくださるか、本当に楽しみです。
「悪の波動 殺人分析班スピンオフ」
10月、WOWOWプライムにて放送予定
監督:内片輝 山本大輔
原作:麻見和史「石の繭 警視庁殺人分析班」(講談社文庫刊)
脚本:清水匡
出演:古川雄輝
【ストーリー】 2014年。川崎市内で女性ばかりを狙った連続殺人事件が起きる。被害者は皆、首を吊られていたぶり殺されており、世間では“首くくり殺人”などと呼ばれていた。犯人の手掛かりが掴めず、警察の捜査は難航していたが、捜査一課の刑事・井口は、この快楽殺人犯の容疑者としてある男をマークしていた。その男の名は、野木直哉(古川雄輝)。身元を詐称し、人前から気配を消して、息を潜めて生活する暮らしぶり。彼こそ、世間を騒がせた“昭島母子誘拐事件”の被害者・八木沼雅人だった。野木は、隣人・吉佳を巻き込みながら、捜査網から逃れようとするが、その中である事実に気付き…。果たして野木は、どんな事実に辿り着いたのか?野木の真の目的とは!?