サーフィンを通して成長していく美しき少年たちの姿を描く、サイモン・ベイカー主演・初監督作『ブレス あの波の向こうへ』が7月27日より公開される。このほど、予告編がお披露目となった。
日本の直木賞にあたる、オーストラリアで最も栄誉あるマイルズ・フランクリン文学賞を受賞した、ティム・ウィントンによる自伝的小説を映画化。オーストラリア西南部の小さな街。内向的な少年パイクレットと好奇心旺盛な友人ルーニーは、ある日、不思議な魅力を持つ男性サンドーと出会い、サーフィンを教えてもらうことになる。二人は暇を見つけてはサンドーと妻イーヴァが暮らす家に通い出すが、サンドーは次第に命をも脅かす危険な波へと彼らを挑ませる。本作は、第8回オーストラリア・アカデミー賞にて作品賞を含む9部門でノミネートされるなど高い評価を得た。
主演は、TVシリーズ「メンタリスト」で知られるオーストラリア出身のサイモン・ベイカー。原作に惚れ込んだベイカーは、初監督・製作・脚本も務め、不思議な魅力を持つ男性サンドーを演じる。二人の少年、パイクレット役とルーニー役には、演技経験のない実際のサーファー、サムソン・コールターとベン・スペンスが抜擢された。このほか、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』のエリザベス・デビッキ、ベテラン俳優リチャード・ロクスバーグが脇を固める。
予告編は、パースなど西オーストラリアの自然豊かな美しい景色と共に、二人の少年パイクレット(サムソン・コールター)とルーニー(ベン・スペンス)が、伝説のプロサーファーだったサンドー(サイモン・ベイカー)との出会いにより、平凡な日常が一転する様子が収められている。いつしか人生の師のような存在になっていくサンドーに導かれ、身も心も男らしくなっていく少年たち。荒波に向かって深く呼吸するパイクレットの表情からは、その強い眼差しに大人へと変化を遂げる兆しが感じられる。圧巻のサーフィンシーンは、『ドリフト』など多くの作品でサーフ撮影を担当する水中カメラマン、リック・リフィチが手掛けている。
『ブレス あの波の向こうへ』
7月27日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次公開
監督:サイモン・ベイカー
原作:ティム・ウィントン「ブレス:呼吸」(佐和田敬司訳/現代企画室刊)
脚本:ジェラルド・リー サイモン・ベイカー ティム・ウィントン
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
撮影:マーデン・ディーン
出演:サイモン・ベイカー エリザベス・デビッキ サムソン・コールター ベン・スペンス リチャード・ロクスバーグ
配給:アンプラグド
【ストーリー】 オーストラリア西南部の小さな街。内向的な少年パイクレット(サムソン・コールター)は、好奇心旺盛な友人ルーニー(ベン・スペンス)の無鉄砲な行動に影響を受けながら、彼の後を追うように日々過ごしていた。ある日彼らは、不思議な魅力を持つ男性サンドー(サイモン・ベイカー)と出会い、サーフィンを教えてもらうことになる。暇を見つけてはサンドーと妻イーヴァ(エリザベス・デビッキ)が暮らす家に通い出す二人。彼らにとって、大人の女性イーヴァの謎めいた存在感も刺激となっていた。サンドーはいつしか彼らを命をも脅かす危険な波へと挑ませ、恐いもの知らずのルーニーはスリルを楽しむように果敢に挑戦するがパイクレットは…。
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