親鸞聖人の教えを忠実に記した古典文学の名著「歎異抄(たんにしょう)」を、発行部数100万部を突破した「なぜ生きる」の作者・高森顕徹がわかりやすく、正しく解釈した書籍「歎異抄をひらく」を、主演声優に石坂浩二、共演に増田俊樹を迎えてアニメ化した映画『歎異抄をひらく』が、5月24日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となった。
「歎異抄」は、「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」という一文で知られ、親鸞聖人の教えを忠実に記しながらも、読む人によっては誤解を招くともいわれる古典文学の名著。2016年に劇場公開され、15万人以上の動員を記録し大ヒットした映画『なぜ生きる』の第2弾となる本作は、「歎異抄」の著者と言われる唯円が親鸞聖人と出会い、仲間たちと共に迷い悩みながら成長する姿を描く。第1弾『なぜ生きる』で提示された、「不条理で無常なこの世をどう生きるべきか?」の答えが導かれ、親鸞聖人の「この世は、人の力ではどうにもならんことばかり」という言葉が痛切に心に突き刺さる作品となっている。
声優陣には、本作が劇場版アニメ初主演となる石坂浩二(親鸞聖人役)のほか、増田俊樹(唯円役)、細谷佳正(壮賢役)、本泉莉奈(アサ役)、市来光弘(権八役)、三木眞一郎(慧信房役)、白井悠介(燈念役)、伊藤健太郎(明法房役)ら豪華キャストが集結した。
予告編は、貧しい農家に生まれ育った少年・平次郎が親鸞聖人と出会い、「この世は、人の力ではどうにもならんことばかりだ」という親鸞聖人に「教えてください、親鸞さま」と問いかけるオープニングから始まる。のちに“唯円”と名を授かった彼が、仲間たちとともに悩み成長する姿が、日本の美しい風景とともに描かれる。
『歎異抄をひらく』
5月24日(金)より、シネマート新宿、角川シネマ有楽町ほか全国順次公開
監督:大野和寿
原作:高森顕徹「歎異抄をひらく」(1万年堂出版)
脚本:和田清人
音響監督:本田保則
音楽:長谷部徹
声の出演:石坂浩二 増田俊樹 細谷佳正 本泉莉奈 市来光弘 三木眞一郎 白井悠介 伊藤健太郎
配給:キュー・テック
【ストーリー】 鎌倉時代、1200年代初め。貧しい農家に生まれながらも賢く利発な平次郎は、ある日、親鸞聖人と出会い、多くを学び成長していく。やがて京に戻った親鸞聖人を追って故郷を離れた平次郎は、「唯円」という名を授かり、仲間たちとともに親鸞聖人のもとで仏教を学ぶ。そんな中、かつての友人が苦境に立たされていると知った唯円は、なにも出来ない自分への無力感にとらわれ苦悩する。なぜ、善人よりも悪人が救われるのか?人は、なぜ生きるのか?「すべての人間が悪人であり、救われるために条件はない」という親鸞聖人の言葉の真意が、解き明かされていく。
(C)「歎異抄をひらく」映画製作委員会