清原果耶「どういう意味で…?」との落ち着いた返答に、伊藤健太郎が苦笑い「俺が年下かぐらいの感じ…(笑)」

小説すばるで新人賞を受賞するなど、その表現力で多くのファンを魅了する作家・野中ともその人気小説を、『新聞記者』の藤井道人監督が清原果耶主演、桃井かおり共演で映画化する『宇宙でいちばんあかるい屋根』が、9月4日に公開初日を迎えた。同日、新宿バルト9で行われた初日舞台挨拶に、清原果耶、伊藤健太郎、藤井道人監督が登壇した。

本作が映画初主演となった清原は、「皆さん会場にお越しいただきありがとうございます。今日から映画館でこの映画が観られることがものすごく感慨深いと思いつつ、緊張が解けないままここに立っています」と笑顔で挨拶した。

イベント序盤に、老婆・星ばあを演じた桃井かおりからのビデオメッセージが公開された。桃井の「しぶとく生きろ」という言葉に、清原は「ありがたいです、こんなメッセージをいただいて。しぶとく生きたいです」と笑顔。桃井から「今日は頑張ってね」と盛り上げ役を任された伊藤は、「喉の調子が悪いから…(笑)」と苦笑いを浮かべつつ、「頑張りますよ!」と力強く応えていた。

お互いの印象を聞かれた清原と伊藤。MCが、清原が以前、伊藤に対して「やわらかい波をまとった方という印象」と答えたことについて触れると、伊藤は「嬉しいな…」と喜びつつも、「僕はそういう素敵な語彙力がなかったので困った」というエピソードを披露した。改めて清原の印象を聞かれた伊藤は、「素敵な光をまとっている…」と、やや苦し紛れに答えつつも、「本当ですよ! いろんな色の光をまとっている」と強調し、撮影時も「大人過ぎて、びっくりした。良い意味で、ずっと同じところにいられる方」とコメント。これに対して清原が「それは、どういう意味で…?」と落ち着いた返答をすると、伊藤は「俺が年下かぐらいの感じ…(笑)」と、しどろもどろになっていた。

中盤にはキャストの直筆で「宇宙でいちばん心に沁みる言葉」を発表。「初日」と書いた清原は、「今日を迎えられて本当に良かったと心から思って。本当にありがたいなという思い。今日がないと、これからが始まっていかない大事な日でもあるので」と語った。

星ばあのセリフを借りて「しぶとく生きる」とした伊藤は、「すごく刺さった。自分がしんどいときとか、疲れた時にこの言葉を思い出すだけで乗り越えられそう」と述べ、「この言葉を大切にしていきたい」と語っていた。

『宇宙でいちばんあかるい屋根』
9月4日(金) 全国公開
監督・脚本:藤井道人
原作:野中ともそ「宇宙でいちばんあかるい屋根」
主題歌:清原果耶「今とあの頃の僕ら」(作詞・作曲・プロデュース:Cocco)
出演:清原果耶 伊藤健太郎 水野美紀 山中崇 醍醐虎汰朗 坂井真紀 吉岡秀隆 桃井かおり
配給:KADOKAWA

【ストーリー】 お隣の大学生・亨(伊藤健太郎)に恋する14歳の少女・つばめ(清原果耶)。優しく支えてくれる父(吉岡秀隆)と、明るく包み込んでくれる育ての母(坂井真紀)。もうすぐ二人の間に赤ちゃんが生まれるのだ。幸せそうな両親の姿はつばめの心をチクチクと刺していた。しかも、学校は元カレの笹川(醍醐虎汰朗)との悪い噂でもちきりで、なんだか居心地が悪い。つばめは書道教室の屋上でひとり過ごす時間が好きだった。ところがある夜、唯一の憩いの場に闖入者が…。空を見上げたつばめの目に飛び込んできたのは、星空を舞う老婆の姿!?派手な装いの老婆・星ばあ(桃井かおり)はキックボードを乗り回しながら、「年くったらなんだってできるようになるんだ」とはしゃいでいる。最初は自由気ままな星ばあが苦手だったのに、つばめはいつしか悩みを打ち明けるようになっていた。

© 2020『宇宙でいちばんあかるい屋根』製作委員会