玉城ティナがオオバカナコ役に!藤原竜也 × 蜷川実花監督『Diner ダイナー』予告編&本ポスタービジュアル

映像化不可能と言われた平山夢明による小説を、蜷川実花監督が藤原竜也主演で映画化する『Diner ダイナー』が、7月5日より公開される。このほど、本作の予告編と本ポスタービジュアルがお披露目となった。

監督を務めるのは、写真家・映画監督として活躍する蜷川実花。本作は、蜷川にとって『さくらん』、興行収入22億円を超え社会現象にもなった『ヘルタースケルター』に続き、3本目の監督作品となる。主演は、幾多の個性的なキャラクターを怪演し、その圧倒的な演技力と存在感で、『デスノート』、『カイジ』、『僕だけがいない街』、『22年目の告白-私が殺人犯です-』をはじめとする主演作を大ヒットに導いてきた藤原竜也。本作では、天才シェフであり、元殺し屋のボンベロを演じる。

予告編では、ボンベロ(藤原竜也)が“王”として君臨するダイナーと、そこに集まる最狂の殺し屋たちの姿が明らかになる。店主も客も全員殺し屋。どんな客でも平等に扱うキレッキレのダイナーは、顔じゅう傷だらけの孤高の殺し屋・スキン(窪田正孝)が豪快にマシンガンをぶっ放し、一見子供のような姿をしているサイコキラー・キッド(本郷奏多)は返り血を浴びながらエンピツを突き刺す、まさにカオスな空間。そして“四天王”として組織に君臨するマテバ(小栗旬)はクワガタ虫を口に…?さらに、マリア(土屋アンナ)、無礼図(ブレイズ/真矢ミキ)、コフィ(奥田瑛二)らが一堂に会し、一触即発のピリピリムードの“晩餐”の様子も。また、筋肉美を披露し不気味なスペイン語を使うブロ(武田真治)、ハイテンションで車をかっ飛ばすカウボーイ(斎藤工)とディーディー(佐藤江梨子)、不気味な仮面をかぶるブタ男(金子ノブアキ)など、最高にぶっ飛んだ殺し屋たちが初お目見えしている。

そして何より、藤原演じる主演・ボンベロの華麗なアクションも本映像の見どころだ。返り血を浴びた純白のコックコートを着て包丁を手に鋭い眼光で闊歩するボンベロ。次の瞬間、宙を舞うボンベロが叩き切るのは―。蜷川監督が作り出す独特な世界観の中で、拳銃やナイフを手に立ち回るその姿は狂気に満ちたオーラを放ち、今まで見たことのない殺し合いゲームの始まりを予感させる。数々の役をこなしてきた主演・藤原は「まず僕に凶器を持ってきちゃダメでしょ!」と笑い混じりに振り返り、いままであまたのクズ役を演じてきた藤原だが、ほかの“殺し屋たち”があまりに強烈なことから「ボンベロが一番普通じゃん!って思いました。それくらい周りのキャラが濃すぎた!僕以外、全員クレイジーです(笑)」とまさかの断言。また、見どころの一つとなる熾烈なアクションシーンについて、「皆さん本当に力のある俳優さん達ばかりで、ここで一人やっつけても、この次またこいつがいたのか!と対峙する側としてはエネルギーも吸い取られました(笑)。非常に過酷な撮影ではありましたが、その分、見ごたえのあるシーンになっている」とし、「先が読めない、全く新しい映画が出来上がりました」と自信をのぞかせた。

また、主要キャストで唯一発表がされておらずSNS上では推理合戦が繰り広げられていた、物語の鍵を握るダイナーに売られた少女・オオバカナコ役は、女優として活躍の場を拡げている若手女優・玉城ティナが演じる。ある日、日給30万円の怪しいアルバイトに手を出したばかりに殺される直前、ボンベロにウェイトレスとして身を買われ、彼女がダイナーに紛れ込んだことから、物語が大きく動き始めるという重要な役どころ。『さくらん』で土屋アンナを、『ヘルタースケルター』で沢尻エリカを世に送り出してきた蜷川監督自らプロデューサー陣を説得し「ティナとなら心中できる」とまで言わしめ抜擢された玉城は、本作で宙吊りにされたり、水浸しになったりとまさに体当たりの熱演をみせ、主演級キャストたちにも肝の座った演技で真っ向勝負。初々しくもひときわ存在感を放っている。蜷川監督曰く「以前MVのお仕事での演技を見て、それまでもモデルとして撮影したことはあったけれど、まさかこれほど演技ができるなんてと驚いた」と起用のきっかけを語り、「原作よりも年齢の若いカナコを作り上げることでより案内役として若い世代からも共感が得られるようにしたかった」とも語った。そんな監督に絶大な信頼を寄せる玉城は「不安もありましたが、蜷川監督を信じ、藤原さんの背中を追いかけて、カナコとしての日々を必死に駆け抜けました」と撮影を振り返った。

『Diner ダイナー』
7月5日(金)より公開
監督:蜷川実花
原作:平山夢明「ダイナー」(ポプラ社「ポプラ文庫」)
脚本:後藤ひろひと 杉山嘉一 蜷川実花
音楽:大沢伸一
出演:藤原竜也 玉城ティナ 窪田正孝 本郷奏多 武田真治 斎藤工 佐藤江梨子 金子ノブアキ 小栗旬 土屋アンナ 真矢ミキ 奥田瑛二
配給:ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】 そこは、命がゴミのように扱われる、殺し屋専用の食堂ダイナー<食堂>。店主は、元殺し屋で天才シェフのボンベロ(藤原竜也)。「俺は、ここの王だ。砂糖の一粒まで俺に従う。」日給30万の怪しいアルバイトに手を出して売られたオオバカナコ(玉城ティナ)は、ウェイトレスとしてボンベロに買われてしまう。次々と店にやってくる殺し屋たち。オーダーは極上の料理か、殺し合いか…店主、ウェイトレス、殺し屋たち。新たな殺し合いが今、始まる―!

(C)2019 映画「Diner ダイナー」製作委員会