『アマンダと僕』のミカエル・アース監督作 喪失を抱えた男女の三度の夏『サマーフィーリング』7月公開!

第31回東京国際映画祭にて東京グランプリと最優秀脚本賞をダブル受賞した映画『アマンダと僕』のミカエル・アース監督作『Ce sentiment de l’été』(原題)が、邦題『サマーフィーリング』として、7月6日より公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。

夏真っ盛りのある日、30歳のサシャが突然この世を去る。彼女の死は、二人の見知らぬ者同士、サシャの恋人ローレンスとサシャの妹ゾエを出逢わせる。三度の夏と、ベルリン、パリ、ニューヨークの三つの都市で、遺された者たちは少しずつ人生の光を取り戻していく。

ローレンスを演じるのは、『リプライズ』、『オスロ、8月31日』などのヨアキム・トリアー監督作品で頭角を表したノルウェーのアンデルシュ・ダニエルセン・リー。ゾエには、『女の一生』、『カミーユ、恋はふたたび』のジュディット・シュムラ。このほか、ゾエの母親役を『緑の光線』のマリー・リヴェールが演じる。

監督を務めるのは、『アマンダと僕』を手掛け、本作が長編2作目となるミカエル・アース。「明るい光が射す夏こそ、空虚さが際立ち、激しい喪失感を感じる季節だ」と語るアース監督が、それぞれの街を舞台に優しい眼差しで、哀しみを受け止める人々の繊細な心情を描写する。撮影は、『わたしたちの宣戦布告』、『アマンダと僕』のセバスティアン・ブシュマン。瑞々しい夏の世界を16mmフィルムの荒い粒子越しに切り取り、フランスの避暑地アヌシー湖のシーンなどの美しい映像が物語を紡ぐ。

音楽は、ノスタルジー漂う旋律を奏でるタヒチ・ボーイが担当。さらに、ピクシーズ、ラーズ、アンダートーンズ、ニック・ギャラリー、ベン・ワットなどの挿入歌が、“夏の感じ”を、時に切なく、時にハッピーに彩る。細野晴臣のカバーで話題のマック・デマルコのライブシーンも必見だ。

『サマーフィーリング』
7月6日(土)より、シアターイメージフォーラムほか全国順次ロードショー
監督:ミカエル・アース
脚本:ミカエル・アース マリエット・デゼール
撮影:セバスティアン・ブシュマン
編集:マリオン・モニエ
音楽:タヒチ・ボーイ  
出演:アンデルシュ・ダニエルセン・リー ジュディット・シュムラ マリー・リヴィエール フェオドール・アトキーヌ マック・デマルコ ドゥニア・シショフ ステファニー・デール
配給:ブロードウェイ

【ストーリー】 夏真っ盛りのある日。30歳のサシャ(ステファニー・デール)は突然この世を去る。彼女の死は、ある二人の見知らぬ者同士を出逢わせる。サシャの恋人ローレンス(アンデルシュ・ダニエルセン・リー)とサシャの妹ゾエ(ジュディット・シュムラ)。突然の別れとなったベルリン。深い悲しみが残るパリ。少しずつ自分の生活を取り戻すニューヨーク。三度の夏、三つの都市。愛した人の思い出と幾つもの美しい景色の中で、遺された者たちは少しずつ人生の光を取り戻していく―。

©Nord-Ouest Films – Arte