フェリシティ・ジョーンズ主演『ビリーブ 未来への大逆転』のモデルにもなった人物ルース・ベイダー・ギンズバーグを追ったドキュメンタリーで、第91回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞と歌曲賞にノミネートされた『RBG 最強の85才』が、5月10日より公開されることが決定した。併せて、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。
弁護士時代から一貫して女性やマイノリティの権利に寄り添い、長年にわたりアメリカの法を発展させ続けてきた人物ルース・ベイダー・ギンズバーグ、通称“RBG”。現在も最高齢、リベラル派の最高裁判事として法廷に立ち続けている。SNSを通じて主義主張を行う“ミレニアル世代”を中心に絶大な支持を集め、彼女の切れ味鋭い反対意見や動向を追った「Notorious R.B.G.」というTumblerサイトが誕生。トランプ大統領就任を経て#MeTooや#TimesUpなど女性やマイノリティの権利へ声を上げる気運が高まる中、今日ではアメリカのポップカルチャー・アイコンになった。
関連本の出版に始まり、Tシャツやマグカップなども誕生した“RBGフィーバー”とそのオンリーワンな歩みを描いた本作は幅広い世代に支持され、米国公開時はドキュメンタリーとしては異例の大ヒットを記録。世界中の映画祭に出品され、米映画批評サイト、ロッテン・トマトでも絶賛95% FRESHをマークした。「闘い続ける」RBGを彷彿とさせる歌詞を乗せて、アカデミー賞女優ジェニファー・ハドソンが歌う壮大なバラード「I’ll Fight」が作品を盛り上げる。
予告編は、弁護士時代に法廷で男性判事たちに向けた彼女の言葉で始まる。アメリカ全土を巻き込んだ”RBGフィーバー”はどのようにして起こったのか?小さな体でダンベルを上げ下げし、「スーパーヒーローみたいな存在」と言われる彼女のキャリアを弁護士時代から振り返る。女性やマイノリティの側に立たされた男性の弁護を引き受けた当時は、最高裁の判事席に座る男性に性差別の存在を説く必要があった。当時ではとても珍しい、妻の仕事を献身的にサポートする夫との出会い、そして彼の支えで女性としては史上二人目となる最高裁判事へと上り詰める。今なお現役として判事席に座る彼女の歩み、そして夫との知られざるラブストーリー、現在に至るまでが網羅されている。
また、ポスタービジュアルでは、スピーチをする彼女のアップと、広い執務室で仕事に励む彼女の姿が切り取られている。法廷に立つときの象徴である襟もあしらわれたビジュアルからは、ファッションに対するこだわりも垣間見える。
『RBG 最強の85才』
5月10日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほかで公開
監督・製作:ジュリー・コーエン ベッツィ・ウェスト
出演:ルース・ベイダー・ギンズバーグ ビル・クリントン バラク・オバマ
【ストーリー】 1933年ニューヨーク、ブルックリンで生まれたルース・ベイダー・ギンズバーグ。弁護士時代から一貫して女性やマイノリティの権利発展に努めてきた彼女は、1993年にビル・クリントン大統領に女性として史上2人目となるアメリカ最高裁判事に指名される。以降も男子大学の女性排除、男女の賃金差別、投票法の撤廃などに、弁護士時代と変わらぬ視点から、法の下の平等の実現に向けて果敢に切り込んでいく。若者を中心に絶大な支持を得るポップ・カルチャー・アイコン“RBG”はいかにして誕生したのか?家族、友人、同僚らが母として、友人として、働く女性としてのルースの知られざる素顔を語り、彼女を支え続けた夫マーティンとの愛溢れるエピソードも描かれるドキュメンタリー。
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