シンガポールと日本の外交関係樹立50周年をきっかけに、シンガポール・日本・フランス合同で製作された、斎藤工主演、松田聖子共演で贈るエリック・クー監督作『家族のレシピ』が3月9日に公開初日を迎えた。このほど、3月27日にシネマート新宿にて舞台挨拶が実施され、キャストの斎藤工、松田聖子が登壇した。
斎藤と松田の2人が揃って舞台挨拶に登場したのは今回が初めて。斎藤は「光栄な気持ち。撮影中もずっと感じていたんですけど、改めて聖子さんにお会いすることができて、とにかく嬉しい」と喜びを爆発させた。
そんな一言を受けて松田は「ありがとうございます。今日初めて…、初めてじゃない、ごめんなさい(笑)久しぶりに斎藤さんにお会いして(笑)」と第一声から間違えてしまい、「緊張してます(笑)」と明かしつつも、「3月9日の舞台挨拶にコンサートで行けなかったので、ずっと気になっていた。今日、斎藤さんとご一緒することができて、とても嬉しいです」と笑顔で語った。
劇中、スカイプで松田の声だけを聞いた斎藤は、その印象について「本読みした時もそうだったんですけど、第一声を聞いた時、鼓膜がとっても幸せな気持ちになった。鮮明に覚えています」と撮影を振り返った。これを聞いた松田は「私は久しぶりの映画出演だったので緊張していたんですけど、最初から斎藤さんに引っ張っていただいて。斎藤さんにはすごく感謝している」と語った。
イベント終盤では、劇中に登場するバクテーのスープを斎藤が松田に振る舞うシーンも。斎藤から注いでもらったスープを飲んだ松田は。「本当に美味しいです! スパイシーな感じで、黒胡椒がピリっとしてすごくコクが深くて、素晴らしいです」とスープを絶賛。斎藤は「異国情緒ある味なんですけど、どこか懐かしい、ほっとするような味」とスープの説明をしつつ、「なにより聖子さんの飲み方が美しぎて。茶道の心得のような(笑)」とコメントして松田と会場を笑わせていた。
『家族のレシピ』
3月9日(土)より、シネマート新宿ほか全国公開
監督:エリック・クー
主題歌:シシド・カフカ「Hold my Hand」
出演:斎藤工 マーク・リー ジネット・アウ 伊原剛志 別所哲也 ビートリス・チャン 松田聖子
配給:エレファントハウス
【ストーリー】 日本でラーメン屋を営む真人(斎藤工)は、急死した父の遺品の中に、幼いころ亡くしたシンガポール人の母が書いた日記帳を見つける。それは料理のレシピや写真など、様々な思い出が詰まっていた。両親の足跡を追ってシンガポールへ渡った真人は、叔父や祖母と出会い、初めて知る家族の過去と向き合うこととなる。日本料理の板前だった父と、街の食堂の娘だった母を結びつけたバクテーはどんな味だったのか?そして母が叶えたかった願いとは…?シンガポールと日本、バラバラになった家族を再び一つにするため、真人は家族の想いを融合させたある料理を完成させていく。
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