速水もこみち、大野拓朗からの生顎クイに、ガンバレルーヤよしこ「クソが!」連発!『Bの戦場』初日舞台挨拶レポート

2016年ノベル大賞を受賞した、ゆきた志旗による小説「Bの戦場」(集英社オレンジ文庫刊)を原作とした、お笑いコンビ・ガンバレルーヤのよしこが初主演を務める映画『Bの戦場』が3月15日に公開初日を迎え、同日にユナイテッド・シネマ豊洲にて初日舞台挨拶が行われ、ガンバレルーヤ(よしこ・まひる)、速水もこみち、大野拓朗、おのののか、並木道子監督が登壇した。

よしこの映画初主演作となった本作。「絶世のブスという役で、役作りが大変でしたが、皆さん優しくて、イケメンに囲まれて一生懸命恋をした感じでした」と撮影を振り返った。MCが「笑顔がステキで、女優に向いていますよね!」と褒めると、「よく言われるんですけど、次は朝ドラ女優になりたいなと思います」と早速のボケで会場を温めた。

速水は、これまでの日本映画でもあまり見たことのない“B専”という強烈な役柄を演じた。その強い言葉の反面、「ピュアなラブストーリー」であると本作を形容し、「撮影前にもリハーサルを重ね、よしこと二人で役柄を作り上げた」と振り返った。劇中では、よしこに顎クイや壁ドンを披露した速水だが、よしこは「顔の油でやりづらそうだった」とやりきれない様子。そこで、よしこのもう一度リベンジしたい!という希望に答え、観客の前で生顎クイを披露。しかし今回も油で滑ってしまい、よしこの持ちネタ「クソが!」が発動。そしてよしこの私情により、大野にも顎クイを希望。大野にとって人生初顎クイであることに気付き、「どうしてよしこにやんなきゃいけないの?」と発言し、またしてもよしこは「クソが!」と吠え、場内は爆笑に包まれた。

ブライダル業界を舞台にした作品ということもあり、登壇者の“仕事でのこだわり”について聞いていくことに。まひるは「何でも食べます、どこでも食べます、お仕事待ってます」と簡潔に述べ、NGが無いことが取り柄だと話した。おのは、撮影時のよしこの人柄を「周りへの気遣いが素晴らしい!」と大絶賛し、彼女のように過ごしやすい現場を作っていきたいと話した。また、これまで連続ドラマでその演出の腕をふるってきた並木監督は、「いつもはヒロインを可愛く撮るラブストーリーのポリシーを根底から崩した」と演出方法を明かし、「だんだんとよしこが可愛く見えてくる」と本作の魅力を伝えた。

そして終盤には、本作の原作者であるゆきた志旗先生からのメッセージ朗読というサプライズが。「よしこさんのお名前が出た時に、私の中ですっと嵌まりました。礼儀正しくて人当たりが良くて時々毒舌で、香澄の内面そのものだと思ったんです。素晴らしい女優、よしこさん。きっとあなたの演技に勇気づけられる人が沢山います」とのメッセージに、よしこは「こういうの初めてなんです」と大感激の様子。また観客に向かって、「笑って泣ける作品になっていると思います!キャスト、スタッフのみんなで一丸となって作った作品ですので、ぜひよろしくお願いします!」と力強く本作をPRし、笑いにあふれた舞台挨拶は終了した。

『Bの戦場』
3月15日(金) 全国ロードショー
監督:並木道子
原作:ゆきた志旗「Bの戦場」(集英社オレンジ文庫刊)
脚本:久馬歩(ザ・プラン9)
主題歌:「恋する私は美しい」平林純(フジパシフィックミュージック)
挿入歌:「きっと」ソンジェ from 超新星(YM3D/よしもとミュージックエンタテインメント)
出演:よしこ(ガンバレルーヤ) 大野拓朗 高橋ユウ 有村藍里 おのののか 山田真歩 安藤玉恵 速水もこみち
配給:KATSU-do

【ストーリー】 誰もが認める「絶世のブス」であるため、自らの結婚を諦め、ウェディングプランナーとして働く香澄(よしこ/ガンバレルーヤ)は、イケメン上司・久世(速水もこみち)から突然プロポーズされる。しかし久世は、自称“意識の高いB専”で香澄のことを「ドブス」と好意を持って言い放つ。断じて事態を受け入れられない香澄は、久世を無視し仕事に没頭するが、トラブル勃発。おまけに一緒に結婚式を彩るフラワーコーディネーター・武内(大野拓朗)にも好意をよせられてしまう…。「絶世のブス」である自分を心から「かわいい」と言ってくれる運命の相手はどちらなのか?三角関係が織り成す、ブスに素敵なウェディングプランナーの恋の物語。

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