『男たちの挽歌』、『レッドクリフ』、『M:I-2』など数々の名作を手掛けた巨匠ジョン・ウー監督がメガホンをとり、金城武、チャン・ツィイー、ソン・ヘギョ、長澤まさみら日中韓の豪華キャストが集結した大河ロマン『The Crossing』(原題)が、邦題『The Crossing -ザ・クロッシング- PartⅠ,Ⅱ』として、6月7日よりPartⅠ、6月14日よりPartⅡが公開されることが決定した。
本作は、国民党の蒋介石と共産党の毛沢東の対立が最も激化した、1945年の国共内戦を舞台に、3組の男女の出会いと別れ、そして移りゆく愛を描く。前編は、戦争と時代に翻弄されながらも、命を燃やし、愛を貫いた3組の男女を描写。後編では、1,000人近い乗組員と乗客が犠牲になった上海発・台湾行きの大型客船「太平輪号沈没事件」を軸に、客船に乗り合わせた男女それぞれの運命を交差させる。
歴史的大戦を題材に選んだジョン・ウー監督は、中国生まれで香港に移り住み、“香港ノワールの生みの親”とも呼ばれ、下積み時代には映画会社の台湾支社に所属していた過去を持つ。本作に対し、「中国と台湾両岸の想いを込めた作品を作りたいと思っていた」と、特別な想い入れがあると語り、名作『グリーン・デスティニー』の脚本家ワン・ホエリンの原案を基に、『レッドクリフ』(2008、2009)を撮り終えた直後に構想・撮影に入り、総製作費76億円をかけて前後編にわたる壮大な大河ロマンスを完成させた。
3組の男女を演じる俳優陣には、中国・日本・韓国を代表する豪華キャストが集結。台湾国籍の日本軍軍医イェン・ザークンを演じるのは、チャン・イーモウ監督作『LOVERS』や、日本のドラマ・CMにも出演経歴を持つ金城武。ザークンの幼馴染・雅子を、近年『マスカレード・ホテル』、『キングダム』(4月19日公開)、『コンフィデンスマンJP』(5月17日公開)と出演作が後を絶たない長澤まさみが演じる。このほか、『LOVERS』に出演した中国を代表する女優チャン・ツィイー、『イップ・マン 葉問』のホアン・シャオミン、『レッドクリフ』のトン・ダーウェイ、ドラマ「太陽の末裔」で知られる韓国の人気女優ソン・ヘギョが出演する。
■ジョン・ウー監督 コメント
不穏な時代ほど愛の偉大さが際立つ。本作で中国と台湾の両岸の思いを伝えられたらと思います。
『The Crossing -ザ・クロッシング- PartⅠ,Ⅱ』
6月7日(金)よりPartⅠ、6月14日(金)よりPartⅡが、シネマート新宿・心斎橋ほか順次ロードショー
監督・脚本:ジョン・ウー
原案:ワン・ホエリン
出演:チャン・ツィイー 金城武 ソン・ヘギョ ホアン・シャオミン トン・ダーウェイ 長澤まさみ
配給:ツイン
【ストーリー】
PartⅠ:1945年、国民党の将校、レイ・イーファン(ホアン・シャオミン)は、上海の舞踏会でチョウ・ユンフェン(ソン・ヘギョ)と運命的な出会いをする。しかし国共内戦が激化し、レイはユンフェンを残し内戦の最前線へと向かう。ユンフェンは新居の家屋で、「ザークン(金城武)」と記された絵と、額裏から「雅子(長澤まさみ)」の日記を発見する。ユイ・チェン(チャン・ツィイー)は、出征したまま行方不明になった恋人を探すため、従軍看護師に志願。十分な食糧が無いなかで見知らぬ兵士、トン・ターチン(トン・ダーウェイ)と家族のふりをして、食糧配給を得る―。
PartⅡ:1947年、1,000人近い乗客・乗組員を乗せて上海から台湾へ向かっていた大型客船「太平輪」。船にはユイ・チェン(チャン・ツィイー)、ザークン(金城武)、トン・ターチン(トン・ダーウェイ)が、それぞれに違う目的で乗船していた。深夜、近くの貨物船との衝突事故で、それまでお互いを知る事の無かった男女の3組の運命が交差する―。
©Beijing Galloping Horse ・ All Rights Reserved.