“負け組”高校生が歌って踊って暴れまくる!青春ゾンビミュージカル『アナと世界の終わり』予告編

アメリカの「ファンタスティック・フェスト」やスペインの「シッチェス・カタロニア国際映画祭」、オランダの「アムステルダム映画祭」、韓国の「プチョン国際ファンタスティック映画祭」など、世界中の映画祭で話題沸騰となった青春ゾンビミュージカル『アナと世界の終わり』が、5月31日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となった。

本作は、思春期の高校生たちの葛藤と成長を描いた青春ストーリー。高校生のアナは、イギリスの田舎町で父と二人暮らし。学校では、ダサい幼馴染のジョンや暑苦しいほどラブラブなカップルのクリスとリサ、嫌がらせが止まらないオラオラ系の元カレ・ニック、SNSでソウルメイトを探し続けるステフなど、くだらない連中ばかり。パッとしない毎日を送っていたアナは、この町から抜け出すことばかり考えていた。あるクリスマスの朝、アナとジョンはいつも通り学校に向かっていると、ゾンビ化したスノーマンに遭遇。危機一髪のところでゾンビを倒したアナたちは、クラスメイトたちと合流し、町を脱出するためゾンビに立ち向かう。

予告編では、本作が“ゾンビ映画”であり“ミュージカル映画”であるところがしっかりと収められている。アナが歌って踊って通学するシーンでは、「やっと目が覚めた!ずっと死んでいた」と彼女の気持ちを軽快なメロディーにのせて歌っており、ミュージカル映画の王道を行く造りだ。と思いきや、その背後ではゾンビが徘徊するなど、日常と終末のギャップを巧みに表現している。まさに、エドガー・ライト監督『ショーン・オブ・ザ・デッド』で主人公がゾンビに気づかず毎朝のルーティンをこなすシーンを彷彿とさせる。さらに、父を助けようとするアナを励ますクラスメイトたち、彼らの想いに答えようとするアナのやり取りが胸アツな青春ストーリーも注目のひとつ。また、スマホが絡んだ数々の描写も今風であり、スマホのカメラ機能を駆使して外の様子を伺ったり、緊急事態にも関わらずスマホにしがみつく姿はとても現代的。極めつけはSNSで世界的人気ミュージシャンのジャスティン・ビーバーがゾンビになったとシェアされる始末。アナが暮らす町だけでなく世界中がウイルス感染でパニックになっている様子が映し出される。

『アナと世界の終わり』
5月31日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
監督:ジョン・マクフェール
脚本:アラン・マクドナルド ライアン・マクヘンリー
音楽:ロディ・ハート トミー・ライリー
出演:エラ・ハント マルコム・カミングス サラ・スワイヤー クリストファー・レボー ベン・ウィギンス
配給:ポニーキャニオン

【ストーリー】 イギリスの田舎町リトル・ヘブン。高校生のアナ(エラ・ハント)は、幼い頃に母を亡くし父トニーと二人暮らし。この生活を抜け出したいアナは、父に内緒でオーストラリア旅行を夢見てバイトに励んでいた。幼馴染のジョン(マルコム・カミングス)は、アナの願いを応援しながら密かに思いを寄せている。クリスマスイヴ、旅行の計画がバレてしまい、アナとトニーは大ケンガをする。夢も希望もないこの町に、アナはウンザリしていた―。翌日、アナとジョンはいつも通り学校へ向かう。その途中、スノーマンの着ぐるみを着た血だらけの男が突如現れジョンに襲いかかる。その瞬間、アナはシーソーを使って男の頭を吹き飛ばす!なんと、男の正体はゾンビだったのだ!その後、クラスメイトたちと合流したアナとジョンは、クリスマスの学芸会の準備のため取り残された学生たちを救出するため学校へと向かうが…ゾンビに侵食されたこの町を脱出するため、“負け組”高校生集団が力をあわせてゾンビに立ち向かう―!!

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