寛一郎、山下リオ、松原智恵子、中泉裕矢監督が川口市長を表敬訪問『君がまた走り出すとき』

川口市が埼玉県と共催する「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018」の15周年記念オープニング作品として製作され、寛一郎が主演を務める映画『君がまた走り出すとき』が、2月8日より埼玉・MOVIX川口にて先行公開、3月2日より新宿武蔵野館ほかで全国順次公開される。このほど、2月4日に寛一郎、山下リオ、松原智恵子、中泉裕矢監督が本作を製作した川口市役所を訪れ、奥ノ木信夫市長に先行上映の報告をした。

奥ノ木市長はキャストと監督にむけ、「去年のSPIKシティ国際Dシネマ映画祭は、15回目という節目の映画祭でした。周年の映画祭のオープニング作品を飾っていただいたのが、この作品です。川口を舞台にした映画は、今までは吉永小百合さん主演の『キューポラがある街』以外はあまりなかったので、この節目に川口市と埼玉県共同で映画を作ることができて、素晴らしい俳優陣、監督にも恵まれてとてもよかったと思っています。また川口市民である古市さんというランナーをモチーフにして作られた映画で、自分も知らなかった川口の魅力的な風景がでてきます。“Made in 川口”の映画を、全国の皆様に観てほしい気持ちでいっぱいです」と川口を舞台にした映画の完成、公開を喜んた。

市長の言葉を聞き、寛一郎は「全編、川口で撮影させていただきました。撮影前までは川口に来る機会がなかったのですが、映画をとおして川口を知ることができたので、これこそが映画の力だと思いました」と話した。また、山下は、「久々に今日、川口に帰ってきました。そして、映画がそろそろ始まるのだという実感がわいてきました。撮影中は、エキストラの方々が協力してくださり、マラソンのシーンも市民の方々が協力してくださり、実際の声援が励みなりました」と撮影時の市民の方々とのエピソードに触れた。

続いて松原は、「今回私は、認知症になっているかなっていないかという難しい役どころでした。川口というと“工場地帯”というイメージがありましたが、煙突もなくなって、綺麗な町になっていて、寛一郎さんをはじめとするキャストや監督の皆さんと一緒に本当に楽しく撮影させていただきました。この映画をつくっていただきまして、ありがとうございました」と、市長に感謝の言葉を述べ、監督は、「SKIPシティ映画祭で、初めて僕がつくった短編映画を上映していただいたご縁から、川口市とは長いお付き合いをさせていただいております。荒川があることもあり、川と町の位置が近く、撮影場所としても画になるのが川口市です。面白い場所がいっぱいあると思っているので、この作品をとおしてその魅力が伝われば嬉しいし有難いことです」とコメントした。

最後に監督は、「人生に影響を与えるまでではないけれど、明日に影響を与えられる映画になっていると思います。“一歩前に進むこと”“明日ちょっと元気になれるような映画”になっていると思います。川口の方もそうでない方にも、ぜひ観てほしいです」と想いを伝え、松原は「寛一郎さんと山下さん二人に助けられて、おばあちゃん役をやっていました。挫折した人たちもこの映画をみたら元気をもらえるような作品です。映画をみて、またやり直してみようかと思える作品だと思いますので、ぜひ多くの方に観ていただいて、考えて生きていってほしいと思います」とアピールした。

さらに山下は、「荒川の河川敷がお気に入りでした。監督・キャストの皆様と信頼できる関係性ができた思い出深い作品です。マラソンを通じて、人が努力している姿を色んな人に観て欲しいです」と口にし、寛一郎は「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭から始まり、いよいよ2月8日から川口先行上映となります。まさか映画祭の後に、映画館で公開されると思っていなかったので、嬉しい限りです!公開できることの喜びを感じております」と、今週金曜2月8日から川口先行上映がスタートし、劇場公開する喜びを噛みしめていた。

『君がまた走り出すとき』
2月8日(金)よりMOVIX川口にて川口先行公開
3月2日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
監督:中泉裕矢
脚本:岡芳郎
出演:寛一郎 山下リオ 菜葉菜 辻本祐樹 綱島恵里香 安居剣一郎 長谷川初範 浅田美代子 松原智恵子
配給:キャンター

【ストーリー】 翔太(寛一郎)は訳あって逃げ込んだ民家で、老婦人・多笑(松原智恵子)から孫だと勘違いされ、成り行きでそこに住むことに。しかし数日後、多笑の本物の孫・佳織(山下リオ)が訪ねてくる…。そしてある晩、ラジオから、世界6大マラソンを走破した高齢の市民ランナーの話題が聞こえる。そのラジオをきっかけに立ち止まっていた6人が出会い、支え合い、時にはぶつかりながらも、それぞれの人生が走り始める。

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