洞爺湖を舞台とした2012年1月公開の『しあわせのパン』、空知を舞台とした2014年10月公開の『ぶどうのなみだ』に続く、北海道映画シリーズ第3弾として、大泉洋主演、岡田将生、本上まなみ共演で贈る映画『そらのレストラン』が1月25日に公開初日を迎え、このほど、ユナイテッド・シネマ札幌にて初日舞台挨拶が行われ、大泉洋、本上まなみ、岡田将生、マキタスポーツ、高橋努、石崎ひゅーい、深川栄洋監督が登壇した。
チケットは即日完売、満員御礼となった客席の盛大な拍手に迎えられ、キャスト陣と監督が登壇。口火を切った大泉は「『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』と3作連続で主役の座を射止めました大泉洋です。毎回1000人くらいのオーディションを勝ち抜いています!いよいよ今日、初日を迎えたということで、今回はぜひ初日を札幌で迎えさせてほしいと私が訴えまして…」と得意のホラ話をふんだんに織り交ぜながらコメント。マキタスポーツや高橋努から冒頭からツッコミを浴びた。続く岡田が話し始めると今度はマキタ&高橋が「岡本!!岡本!!」とヤジを飛ばし、「いや岡田だよ!!」と応戦。あまりの攻められ方に、「大先輩方と、ほんととに(本当に)…」とカミカミになってしまう。
そんなマキタは「撮影が終わってからうなされるほど待っていました。もともと僕は北海道の山梨出身ですから(笑)!第二の故郷と思っています」と、そして高橋は「撮影のせいで声がお聞き苦しく…」と客席に詫びるも、大泉に「撮影じゃなくて昨日の飲み会でしょ!そのせいで我々はみんな声が枯れてるんだよ!」と暴露される一幕が。高橋も「そのせいでこの作品の主題歌が今日は歌えなくてすみません」と、兎にも角にもトークの応酬が止まらない。そんなキャストを見ていた深川監督は「この映画は見ていただけるとわかるんですけど、楽しいおじさんたちがたくさん出ています。生で見ると距離感が取りづらいですが、スクリーンで見るととてもいい距離感で面白く見ていただけると思いますのでよろしくお願いいたします(笑)」とまとめた。
その後、この日誕生日を迎えたマキタスポーツをサプライズでお祝い。大泉が実際撮影中に作り、熟成を重ねた「バースデーチーズ」が登場し、一同も驚き!マキタは自身のスマートフォンで自撮りを始めてしまうほど大興奮。大泉に「プライベートじゃないんだぞ!」と突っ込まれる。大泉が劇中のシーンを再現するかのようにチーズを切り取り、マキタスポーツに「あーん」と試食させると、「めちゃくちゃうまい!!」と大喜びしていた。
続いて登場したのは「流しそうめん」ならぬ「流しモッツアレラ」セット。大泉が「流すんですか?なんか意味ありますこれ!?」とぼやく中、本作の主人公設楽亘理のモデルとなった村上健吾さんがこの日のために作ってきたモッツアレラチーズを監督、キャスト全員で試食。次々に流れてくるチーズを上手にキャッチ!意外な素顔を見せたのが本上。食い意地のはった表情でチーズにフォークを突き刺すのを見た大泉は、「こう言う時の本上さんは意地汚いです!僕、すごく(本上と)戦ってました」と暴露しつつ「どう考えてもバカバカしいですやっぱり。全く流す意味がない。どうせならワインを流してほしい。こんな舞台挨拶見たことない」とぼやきながらも全員が美味しくいただいていた。
この村上さんのチーズは、キャスト全員が初めて顔を合わせた時にもやまの会の食材を知ってもらうために振る舞われたと言う。「楽しかったですね。その時ひゅーいが歌ってくれた『花瓶の花』という歌が素晴らしかった」と大泉がその時のエピソードを語ると、「それを聞いてマキタさんが泣いて、洋さんが『何泣いてんだよ!!』って言ってたんですけど、その後マキタさんの歌で洋さんが泣いてました(笑)」と逆に暴露されていた。
最後にキャストを代表して大泉がコメント。「この映画はいよいよ今日公開となります。今は1人1人がいろんなことを発信できる時代です。映画で一番大事なのは口コミ。みなさんには非常に大きな責任があります。他人事ではありません!自分自身の問題です。この映画を大きく育てるのはあなたたちなんです!私たちが生みの親なら、あなたたちが育ての親なんだ!この『そらのレストラン』を大いに盛り上げて頂きたい!」、マキタから「政治家かよ!」と突っ込まれるほどの雄弁を振るい、最終的には大泉自身が「俺の舞台挨拶は良し悪しなんだ、笑いすぎて映画どころじゃないぞ!」と言うほど爆笑の舞台挨拶は終了した。
『そらのレストラン』
1月25日(金) 全国ロードショー
監督:深川栄洋
出演:大泉洋 本上まなみ 岡田将生 マキタスポーツ 高橋努 石崎ひゅーい 眞島秀和 安藤玉恵 庄野凛 鈴井貴之(友情出演) 風吹ジュン 小日向文世
配給:東京テアトル
【ストーリー】 北海道せたなで暮らす亘理(わたる/大泉洋)と妻のこと絵(本上まなみ)と一人娘の潮莉(庄野凛)。彼は父親から引き継いだ海が見える牧場で牛を育てながらチーズ工房を営んでいる。しかしチーズ作りはまだまだで、厳しい師匠に怒られてばかり。そんな亘理には気の会う仲間たちがいて日々助け合いながらも楽しく過ごしていた。そこに東京からやって来た牧羊を営む若者・神戸(かんべ/岡田将生)も加わり、それぞれの生産する食材を持ち寄り「おいしい」を共にしていた。そんなある日、彼らの食材を目当てに札幌からやって来た、有名レストランのシェフによって自分たちの食材がさらにおいしくなることに感動し、この感動をもっと多くの人たちに届けたいと、仲間たちみんなで一日限りのレストランを開くことを目指す。
©2019『そらのレストラン』製作委員会