スカート・澤部渡が生歌で主題歌を披露!『そらのレストラン』公開記念ミニライブ&トークショー レポート

洞爺湖を舞台とした2012年1月公開の『しあわせのパン』、空知を舞台とした2014年10月公開の『ぶどうのなみだ』に続く、北海道映画シリーズ第3弾として、大泉洋主演、岡田将生、本上まなみ共演で贈る映画『そらのレストラン』が1月25日より公開される。このほど、1月19日にHMV&BOOKS HIBIYA COTTAGEにて公開記念ミニライブ&トークショーが開催され、本作で主題歌を務めたスカート・澤部渡と深川栄洋監督が登壇した。

本作の主題歌「君がいるなら」が流れる中、会場に集まったファンからの盛大な拍手に迎えられ2人は登壇。最初に深川監督は「今日から一週間後映画が公開するので、澤部さんに作っていただいた2曲と映画をぜひ映画館で楽しんでいただきたいと思います」と挨拶した。

今回で初めて仕事を一緒にすることになったという2人にMCからお互いの最初の印象を聞かれると、澤部は「自分自身大きな映画で、ましてや主題歌を務めるのは初めてで、最初の打ち合わせの時から優しくしてくださったので曲作りもスムーズに出来ました」と話すと、深川監督は、「一見優しく見えるんですけどね」と返し会場の笑いを誘った上で、「映画の中では事件らしい事件は起きなくて、出てくる人物たちは折り重なったような苦しみがあるんですけど、映画をガラッと変えるものが必要だなと思い、挿入歌として澤部さんの曲を勝手に映画に当てさせていただきました。澤部さんの曲は一瞬で前に進めたり、風を吹かせるものがあると思い、澤部さんにお願いしました」とオファーの経緯を披露。続けて、最初は劇中曲だけをお願いしていたが、澤部さんに2曲作ってもらい聴いたところ、どちらの曲も素敵だったので2曲とも映画に使うことになったと話した監督。

さらにMCから北海道映画シリーズ第三弾としての本作の見どころについて聞かれた深川監督は、「いままでのシリーズと違い、今回はさらに範囲を広げて、夫婦や家族だけでなく、仲間たちの物語として描いています。自然の中に生かされている男たち、そのコミュニティ、物語を表現できたらと思いました」とコメント。本作を見た感想を澤部は、「普段見ることのできない大自然の素晴らしさと、5人の男たちの中に自分も溶け込んでいくような感覚が不思議な体験でした」と映画の魅力について語った。

そして、本日のメインイベントでもある主題歌「君がいるなら」と挿入歌「花束にかえて」を澤部が弾き語りで披露した。伸びやな歌声と感性を揺さぶるメロディに会場に集まったファンは、北海道の雄大な自然を思い浮かべるかのうように聞き入っていた。澤部が歌い終わると思わず監督は、「素晴らしい!やっぱり天才だなと思いました」と絶賛した。

映画の見どころについて、あらためて聞かれた監督は、「北海道映画シリーズ第三作として、せたな町にスポットライトを当てて撮影しているのですが、自然が厳しく、広大な土地ではあるのですが、その分知恵を使って生活をしていて、有機農業を早くからやっており、食べ物一つ一つ美味しいです。こういった今までライトが当たらなかった所にライトを当てる役割でもあるのかなと思いますので、ぜひ劇場へ足を運んでもらいたいです」と舞台となったせたな町の魅力を語り、澤部は、「自分もずっと東京で暮らしているせいか、この大自然をスクリーンで見た時にとても感動したので、ぜひ映画館で見てもらいたいです!」と感動の声を伝えた。

イベント最後に澤部は、「今回の主題歌は、この映画がなかったらできなかったと思います。感謝しています」とコメント、監督は、「ご家族やご友人、大切な人と見てもらいたいです。見たら必ずお腹がすくと思うので、ぜひレストランを予約してから、見に行ってください(笑)」とコメントし、イベントは幕を閉じた。

『そらのレストラン』
1月25日(金) 全国ロードショー
監督:深川栄洋
出演:大泉洋 本上まなみ 岡田将生 マキタスポーツ 高橋努 石崎ひゅーい 眞島秀和 安藤玉恵 庄野凛 鈴井貴之(友情出演) 風吹ジュン 小日向文世
配給:東京テアトル

【ストーリー】 北海道せたなで暮らす亘理(わたる/大泉洋)と妻のこと絵(本上まなみ)と一人娘の潮莉(庄野凛)。彼は父親から引き継いだ海が見える牧場で牛を育てながらチーズ工房を営んでいる。しかしチーズ作りはまだまだで、厳しい師匠に怒られてばかり。そんな亘理には気の会う仲間たちがいて日々助け合いながらも楽しく過ごしていた。そこに東京からやって来た牧羊を営む若者・神戸(かんべ/岡田将生)も加わり、それぞれの生産する食材を持ち寄り「おいしい」を共にしていた。そんなある日、彼らの食材を目当てに札幌からやって来た、有名レストランのシェフによって自分たちの食材がさらにおいしくなることに感動し、この感動をもっと多くの人たちに届けたいと、仲間たちみんなで一日限りのレストランを開くことを目指す。

©2019『そらのレストラン』製作委員会