山田孝之が女子中高生の質問に熱く回答!『デイアンドナイト』女子中高生試写会イベント レポート

名実ともにトップを走り続ける俳優・山田孝之が、一切出演せずに裏方に徹し初の全面プロデュースに挑戦し、山田とは旧知の仲である俳優・阿部進之介が主演を務める映画『デイアンドナイト』が1月26日より公開される。このほど、1月17日に東京・神楽座にて、女子中高生試写会イベントが行われ、山田孝之が登壇した。

上映後、女子中高生の前に登壇した本作のプロデューサーである山田は「映画を観てくれありがとうございます。清原さん目当てに来てくれたのにおじさん1人になってごめんない」との挨拶で笑いを取ると、インスタライブを開始するサプライズに会場からはどよめきが。この日、インフルエンザ発症のため、やむを得ず欠席となってしまった清原からの手紙が代読されると山田から「こればかり(インフルエンザ)は仕方のないこと。ゆっくり治してほしい」とプロデューサーとして清原を気遣う場面も。

「人間の善と悪」をテーマに、家族のいのちが奪われ、自らの善悪に翻弄される者たちを描く本作。企画も手掛ける阿部、藤井監督、プロデューサーの山田が出会い、製作がスタート。当時について山田は「阿部ちゃんと藤井監督と最初に“昼と夜”、“善と悪”のような人間の二面性を描く映画を作りたいと話していた。『大切な人の命が目の前で奪われたらどうする?』という質問を2人に話したところ、3人の答えが別でそれが会話に繋がった」と本作の製作経緯を語った。女子高生から本作のヒロインで、500人の応募の中からオーディションに選ばれた清原が苦労した点について聞かれると「奈々(清原が演じる)自身が難しい女の子なのでいつも悩まれていたようですが、オーディションの時からそんなふうには感じなかった。清原さんは奈々だったんです」と清原の演技に絶賛のコメント。そんな山田には、本作でプロデューサーをしようと思ったキッカケについて質問が及ぶと「20代中ごろからプロデューサーとして映画を作らないといけないと考えていたが、説得力も人脈も経験がなかった、30代になり、自分なりに知識がつき2人(阿部・藤井監督)が映画を作ろとしていると聞き参加したいと思った」と明かした。

質問コーナー中には、「部活で一番上になったのにモチベーションが上がらないですが、どうしたらモチベーションがあがるか?」との学生らしい質問に対して山田は「後輩のために努力することが先輩に対する還元でもある。後輩たちのことを思って頑張ってほしい」と人生の先輩として熱いエールを送る場面も。さらに、彼氏にファーストキスはまだってウソをついていることは善か悪か?という問いに「その嘘はつき続けたほうがいい」との熱のこもった回答に女子中高生たちからは笑いが漏れていた。

イベントの最後に山田は「1つの方向から物事を決めてほしくないと思ってこの作品を作った。今は、SNSの繋がりがあるけどもっと自分を見つめ直したり、もしも自分だったらどうするか?と、この作品を通じて身近な人と深く話してほしい」と作品への思いを語ると、フォトセッション時には主演の阿部とインスタライブで会話するなどサプライズづくしのイベントは幕を閉じた。

『デイアンドナイト』
1月26日(土) 全国公開
1月19日(土) 秋田県先行公開
監督:藤井道人
企画・原案:阿部進之介
プロデューサー:山田孝之 伊藤主税 岩崎雅公
脚本:藤井道人 小寺和久 山田孝之
出演:阿部進之介 安藤政信 清原果耶 小西真奈美 佐津川愛美 深水元基 藤本涼 笠松将 池端レイナ 山中崇 淵上泰史 渡辺裕之 室井滋 田中哲司
配給:日活

【ストーリー】 父が自殺し、実家へ帰った明石幸次(阿部進之介)。父は大手企業の不正を内部告発したことで死に追いやられ、家族もまた、崩壊寸前であった。そんな明石に児童養護施設のオーナーを務める男、北村(安藤政信)が手を差し伸べる。孤児を父親同然に養う傍ら、「子供たちを生かすためなら犯罪をも厭わない」という道徳観を持ち、正義と犯罪を共存させる北村に魅せられていく明石と、そんな明石を案じる児童養護施設で生活する少女・奈々(清原果耶)。しかし明石は次第に復讐心に駆られ、善悪の境を見失っていく—。

©2019「デイアンドナイト」製作委員会