東京・調布市にて、映画の作り手にスポットを当てた映画祭「映画のまち調布　シネマフェスティバル2019」が、2月16日から3月10日まで、約1か月にわたり開催される。このほど、本映画祭での映画賞「映画のまち調布賞」授賞式、上映作品、トークイベント、展示、ワークショップの内容が明らかになった。

角川大映スタジオや日活調布撮影所など、映画・映像企業が市内に40社以上集積する調布。そんな映画の街での本映画祭は、市内の映画・映像関連企業やイオンシネマ シアタス調布、商工会、調布駅前の商業施設トリエ京王調布等が参加する実行委員会で企画が立てられ、1回目の開催を迎える。

本映画祭では特別企画として、スタジオジブリ 不朽の名作『風の谷のナウシカ』（宮崎駿監督）の久し振りのスクリーン上映が決定。さらに、大映東京撮影所で活躍した大楠（安田）道代（女優）と大映・日活映画に造詣が深い鈴木敏夫（スタジオジブリ プロデューサー）によるトークイベントの開催も決定した。このほか、映画監督や技術スタッフによるトークショーや、映画の撮影で使用された衣装・ミニチュアの展示、貴重な映画・映像資料の展示や、映画づくりを体験できるワークショップなどを通して、映画・映像がつくられる現場や裏側を紹介する。

上映作品は、調布市民（市内在住・在勤・在学の方）とイオンシネマ シアタス調布来場者を対象に募集した人気投票により選出。投票総数は1万票を超え、大きな反響を呼んだ。また、投票で選ばれた作品の技術（撮影、照明、録音、美術、編集）を顕彰するべく、各部門を厳正に審査の上、受賞者を決定する。受賞者発表は功労賞とともに2月上旬を予定している。なお、授賞式は3月2日にオープニング上映会とともに、イオンシネマ シアタス調布にて開催される。

【映画賞「映画のまち調布賞」 詳細】
対象作品：2017年10月1日から2018年9月30日までに国内の商業映画劇場で、有料で初公開された日本映画
投票対象者：調布市内在住・在勤・在学の方、シアタス調布にご来場の方
＜市民投票結果＞（総計11,168票）
第1位　『万引き家族』　※作品賞受賞
第2位　『劇場版 コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』
第3位　『空飛ぶタイヤ』
第4位　『名探偵コナン ゼロの執行人』
第5位　『カメラを止めるな！』
第6位　『DESTINY　鎌倉ものがたり』
第7位　『映画ドラえもん　のび太の宝島』
第8位　『アウトレイジ　最終章』
第9位　『未来のミライ』
第10位　『ちはやふる -結び-』
第11位　『モリのいる場所』
第12位　『羊と鋼の森』
第13位　『空海KU-KAI美しき王妃の謎』
第14位　『探偵はBARにいる3』
第15位　『ラストレシピ麒麟の舌の記憶』
第16位　『劇場版ポケットモンスターみんなの物語』
第17位　『北の桜守』
第18位　「祈りの幕が下りる時」
第19位　『ラプラスの魔女』
第20位　『終わった人』
本映画祭では、人気投票の上位作品の中から、上映可能な作品を上映する。

■上映スケジュール
＜会場：イオンシネマ シアタス調布　スクリーン10＞
3月2日（土）17時30分～　『モリのいる場所』（オープニング上映）＆映画賞「映画のまち調布賞」授賞式
料金：1,100円（全席指定）
販売開始日：1月30日（水）

＜会場：文化会館たづくり くすのきホール＞
3月3日（日）10時30分～　『北の桜守』　
3月3日（日）14時30分～　『DESTINY 鎌倉ものがたり』　　
3月3日（日）18時30分～　『カメラを止めるな！』
3月8日（金）14時30分～　『空海－KU-KAI－ 美しき王妃の謎』　　
3月8日（金）18時40分～　『探偵はＢＡＲにいる3』
3月9日（土）10時30分～　『羊と鋼の森』
3月9日（土）14時30分～　『空飛ぶタイヤ』　
3月9日（土）18時30分～　『ちはやふる -結び-』
3月10日（日）10時30分～　『終わった人』　
料金：前売500円／当日800円
販売開始日：1月30日（水）
※友の会「ぱれっと倶楽部」にて、1月23日（水）より先行販売あり

【特別上映】
■シアタス調布 シネマセレクション
2月16日（土）～3月1日（金）
2月16日（土）～22日（金）：『グレイテスト・ショーマン』『レ・ミゼラブル』
2月23日（土）～3月1日（金）：『あん』『北の零年』
3月2日（土）～10日（日）：『風の谷のナウシカ』
会場：イオンシネマ シアタス調布
料金：1,100円（全席指定）
販売開始日：1月30日（水）

■～映画のまち調布～青春時代の撮影所 大楠（安田）道代×鈴木敏夫トークショー&上映会
3月2日（土）16時00分～18時30分
上映作品：『玄海遊侠伝 破れかぶれ』（マキノ雅弘監督、大楠道代出演）
会場：文化会館たづくり くすのきホール
料金：800円（全席自由）
販売開始日：2月中旬予定

【展示&ワークショップ】
■CINE_WORKS 展－映画制作の世界－ ＜展示＞
『DESTINY 鎌倉ものがたり』で使用した衣装、ミニチュア、妖怪のマスク、山崎監督直筆のスケッチ等を展示。市内映画企業が持っている貴重な機材や、撮影風景の写真も展示する。
開催日時：3月2日（土）～10日（日）10時00分～19時00分
会場：文化会館たづくり 展示室
料金：無料

■映画の図書展 ＜展示＞
「映画ができるまで」をテーマに、普段は見ることができないセット図や台本、ポスターを展示。監督・脚本家から寄贈された貴重な資料も鑑賞できる。
開催日時：3月2日（土）～10日（日）10時00分～19時00分
会場：文化会館たづくり 南ギャラリー
料金：無料

■ボクらのたづくりスタジオ！ ＜展示&ワークショップ＞
「制作現場の雰囲気をリアルに体験してもらいたい！」という熱い思いから実現した特別企画。映画のワンシーンのような本格セットを展示。
開催日時：3月3日（日）～9日（土）10時00分～19時00分
会場：文化会館たづくり むらさきホール
料金：無料

■みんなのガチョランド ＜ワークショップ＞
映画のまち調布応援キャラクター「ガチョラ」のぬりえコーナーや工作広場、16mmフィルムの上映会等を開催。
会場：文化会館たづくり 北ギャラリー
料金：無料　※一部ワークショップ有料
開催日時：3月9日（土）、10日（日）10時00分～16時00分

※このほか、関連上映会、調布の映画史が学べる講座、映画音楽のコンサート等を開催予定

「映画のまち調布　シネマフェスティバル2019」
2月16日（土）～3月10日（日）開催
チケット発売：1月30日（水）～
開催会場：文化会館たづくり　グリーンホール　イオンシネマ シアタス調布
主催：（公財）調布市文化・コミュニティ振興財団　調布市
企画・運営：映画のまち調布 シネマフェスティバル2019実行委員会