『フットルース』、『インビジブル』などで知られるケヴィン・ベーコンが、SAG-AFTRA(全米映画俳優組合)のストライキを支持して参加したピケッティング(スト破りの防止、スト参加の促進行為)の様子をインスタグラムで公開した。
▼ケヴィン・ベーコン(左)、キーラ・セジウィック(右) キーラ・セジウィックのインスタグラム(kyrasedgwickofficial)より
ケヴィンは7月17日、妻で女優のキーラ・セジウィックとともにニューヨークにて行われたピケッティングに参加したことを報告。黒と黄色と白のプラカードを持ってコールを叫んで行進している動画を投稿し、「SAG-AFTRAのメンバーたちと団結し、正しい行動をとります」と呼びかけた。
キーラも夫婦で参加したピケッティングの様子をインスタグラムにアップ。「私たちの組合とこの業界で十分な賃金を払われていないタレントをサポートし続けます」と伝えている。
SAG-AFTRAには、約16万人の俳優やメディア関係者が所属している。公式サイトによると、同組合は賃金の引き上げやAIの使用規制などを求めて、大手映画制作会社や動画配信サービス会社が加入しているAMPTP(映画テレビプロデューサー同盟)と交渉を続けてきたが、合意に至らなかった。
▼ケヴィン・ベーコンのインスタグラム(kevinbacon)より
SAG-AFTRAのフラン・ドレシャー会長は7月13日、AMPTPとの交渉が決裂したことを受け、会見でストライキの開始を発表。「ストリーミング、デジタル、AIによってビジネスモデルがすっかり変わってしまった。これは歴史的瞬間であり、真実の瞬間です。今、私たちが断固たる態度を取らなければ、窮地に陥ってしまうだろう」と訴えた。アメリカでは今年5月に全米脚本家組合(WGA)もストライキに突入している。
ケヴィンとキーラのほかにも、これまでにオリヴィア・ワイルド、ジョーイ・キング、ローガン・ラーマン、ケイトリン・デヴァー、ジャック・クエイドら多くの俳優たちがSNSを通じてストライキの支持を表明。そのほか、スーザン・サランドン、オークワフィナ、ヒラリー・ダフ、オブ・オデンカークらがピケッティングに参加している姿がキャッチされている。
▼オリヴィア・ワイルドのインスタグラム(oliviawilde)より
▼(左から)ケイトリン・デヴァー、ローガン・ラーマン、ジョーイ・キング ジョーイ・キングのインスタグラム(joeyking)より
▼ドラマシリーズ「ザ・ボーイズ」の出演者たち。(左から)アヤ・キャッシュ、コルビー・ミニフィ、ジャック・クエイド、クローディア・ドゥーミット ジャック・クエイドのインスタグラム(jack_quaid)より
今回のストライキによって、多くの映画やTVの制作が中断され、俳優たちは出演する作品の宣伝活動ができなくなる。映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』の公開が控えるトム・クルーズは、同作のプレスツアーがストップし、来日が中止に。そのほかにも、ディズニーの新作映画『ホーンテッドマンション』のワールドプレミアで出演者が全員欠席するなど影響が出ている。