イギリスのロックバンド、コールドプレイのコンサートに、男子テニスの元世界王者ロジャー・フェデラーがゲスト出演した。
▼ロジャー・フェデラー(左)、コールドプレイのクリス・マーティン(右) ロジャー・フェデラーのインスタグラム(rogerfederer)より ※以下写真すべて
昨年開幕した最新アルバムを引っ提げたワールドツアー「ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ・ツアー」が2年目に突入し、現在ヨーロッパを回っているコールドプレイ。7月2日にスイス・チューリッヒにて行われた公演に、昨年現役を引退したテニス界のスーパースター、ロジャー・フェデラーがゲスト出演。彼の母国であるスイスのファンたちの前でコラボパフォーマンスを披露した。
コールドプレイの公式インスタグラムには、ロジャーと共演したパフォーマンス映像が公開されている。ボーカルのクリス・マーティンは「(バンドを結成した)1996年当時、私たちのメンバーは5人だったのですが、5人目のメンバーはパーカッションを担当していました。彼は3か月間ほど私たちのもとにいて、こう言いました。『もういい、史上最高のテニス選手になってやる!』そして今日、彼はもう一度パーカッションを演奏しに来てくれました。私たちのオリジナルバンドメンバー、ミスター・ロジャー・フェデラー!」と紹介。ロジャーはシェイカーを持ってステージに現れ、2000年にリリースされた楽曲「Don’t Panic」のパフォーマンスを披露。ロジャーのソロの見せ場もあり、観客たちが大きく盛り上がる様子が収められている。
ロジャーはコンサートの写真や、バンドメンバーと妻で元女子テニス選手のミルカ・フェデラーらと円陣を組んでいるバックステージの写真などをインスタグラムでシェア。コールドプレイが2015年に発表した楽曲のタイトル「アドベンチャー・オブ・ア・ライフタイム(一生に一度の冒険)」というキャプションをつけてスペシャルステージを振り返った。コメント欄ではコールドプレイがリアクションし、「ロジャー、あなたのシェイカーは完璧だった。あなたにできないことってあるの?!」と感激のメッセージを送っている。
▼(左から)ギターのジョニー・バックランド、ボーカルのクリス・マーティン、ロジャー・フェデラー、ドラムのウィル・チャンピオン、ベースのガイ・ベリーマン
公演を終えたロジャーは7月4日、イギリス・ロンドンで開催中のウィンブルドン選手権 2023に出席。観客から大きな拍手で迎えられ、キャサリン皇太子妃とロイヤルボックスで試合を観戦した。
▼コールドプレイのアルバム「ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ」収録曲「Higher Power」のMV
コールドプレイは7月後半にヨーロッパツアーが終了し、9月にアメリカ・カナダツアーがスタート。11月から来年2月にかけてアジア・オーストラリアを回る予定で、11月6日、7日には来日公演が控えている。今回のツアーでは環境への負荷を最小限にするため、二酸化炭素(CO2)排出量を前回のツアーよりも50%削減するという目標を掲げている。