ドルフ・ラングレン「余命2、3年と告げられた」8年前からがんと闘病していたことを告白

『ロッキー4/炎の友情』のイワン・ドラゴ役で知られるドルフ・ラングレンが、8年前からがんと闘っていたことを明らかにした。

▼ドルフ・ラングレンのインスタグラム(dolphlundgren)より

現在65歳のドルフは、5月10日に公開されたジャーナリストのグラハム・ベンシンガーの番組「イン・デプス・ウィズ・グラハム・ベンシンガー」に登場。2015年に腎臓にがんが見つかり、それ以来治療を受けてきたことを打ち明けた。

番組でがんとの闘病について初めて語ったドルフ。がんと診断されて半年ごとに検査を行い「5年間は大丈夫だった」が、「2020年に(母国の)スウェーデンに戻った時、胃酸の逆流のような症状が出たので、MRI検査を受けたところ、複数の腫瘍が見つかった」と説明した。

当時、監督と主演を務める映画の制作が進んでいたドルフは、撮影の準備中に肝臓にもう一つの腫瘍が見つかったという。「詳しく調べたところ、医師から『腫瘍が大きくなりすぎて、取り除くことはできない』と言われた。小さなレモンくらいの大きさになっていたので、全身治療を受けなければならなかった。下痢などの副作用が出て、体重もかなり減少した」と振り返った。

2021年秋には出演が決まっていた『エクスペンダブルズ』シリーズの4作目、『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム(原題)』をロンドンで撮影した。医師からは「余命は2、3年と告げられた」と告白し、「人生を振り返って、自分は素晴らしい人生を送ってきたと思った…そのことに対してつらい気持ちにはならなかったけど、子供たちやパートナー、周りの人たちに申し訳ないと思った」と心境を語った。

その後、ドルフは主治医以外の医師の意見を聞くセカンドオピニオンを受け、適切な治療を行うことができたという。「2022年は薬の効果を観察していて、腫瘍は最終的に約90パーセント縮小した。今は腫瘍の残った組織を取り除くという段階に入っている」と説明し、「愛する人たちと一緒にいられる毎日に感謝している」「あらゆる瞬間をありがたく思っている」と、人生観の変化を明かしている。

▼ドルフが出演した「イン・デプス・ウィズ・グラハム・ベンシンガー」

ドルフは1985年に『007/美しき獲物たち』でスクリーンデビュー。ボクシング映画『ロッキー4/炎の友情』(1985)でシルヴェスター・スタローン演じる主人公の敵イワン・ドラゴ役に抜擢され、一躍スターとなった。以降は『マスターズ/超空の覇者』(1987)、『エクスペンダブルズ』シリーズ(2010、2012、2014)、『アクアマン』(2018)などのアクション映画で活躍している。

私生活では、1994年から2011年まで結婚生活を送ったジュエリーデザイナーのアネット・クヴィバーグとの間に27歳の長女アイダ、21歳の次女グレタがいる。2020年、パーソナルトレーナーのエマ・クロクダルと婚約した。