「悲しみに打ちひしがれている」プレスリーの娘リサ・マリーが死去、『エルヴィス』トム・ハンクスらが追悼

伝説的ロックスターのエルヴィス・プレスリーの一人娘でシンガーソングライターのリサ・マリー・プレスリーが、1月12日に死去した。54歳だった。訃報を受け、映画『エルヴィス』に出演したトム・ハンクスらが追悼メッセージをインスタグラムに投稿した。

▼リサ・マリー・プレスリー トム・ハンクスのインスタグラム(tomhanks)より

リサ・マリーの母プリシラ・プレスリーは、同日に発表した声明の中で、「私の美しい娘、リサ・マリーが亡くなったという悲痛な知らせを伝えなければならず、悲しみに打ち沈んでいます。彼女は私が知る中で最も情熱的で強く、愛される女性でした」と述べた。

米メディア「TMZ」によると、リサ・マリーは1月12日の朝、カリフォルニア州カラバサスにある自宅で心停止の状態で発見され、病院に搬送された。亡くなる2日前にはロサンゼルスで行われたゴールデン・グローブ賞授賞式に出席していた。

昨年7月に公開された映画『エルヴィス』でエルヴィスのマネージャー、トム・パーカー大佐を演じたトム・ハンクスは、「リサ・マリーが亡くなり、私たちは悲しみに打ちひしがれています」とコメント。

トムの妻でミュージシャンのリタ・ウィルソンは、「リサ・マリー・プレスリーが亡くなるという突然でショッキングな出来事に私たちは打ちひしがれています。トムと私は、映画『エルヴィス』のプロモーション・ツアー中に家族と一緒に過ごしました」と投稿。「彼女はグレースランド邸を私たちに見せてくれ、我が家にいるような気持ちにさせてくれました…彼女は官能的な声の持ち主で、パワーと優しさも秘めていました」と悲しみをつづった。

▼(左から)リタ・ウィルソン、リサ・マリー・プレスリー、リサ・マリーの娘ライリー・キーオ、プリシラ・プレスリー リタ・ウィルソンのインスタグラム(ritawilson)より

▼『エルヴィス』のキャストとプレスリー一家 リタ・ウィルソン&トム・ハンクス(中央)、リサ・マリー・プレスリー(右から3番目) リタ・ウィルソンのインスタグラム(ritawilson)より

また、『エルヴィス』でエルヴィスを演じたオースティン・バトラーは、声明で「心がひどく打ち砕かれている」「幸運にも彼女の明るい輝きのそばで一緒に過ごせたことに感謝の気持ちでいっぱいです。私たちが過ごした穏やかな時間をこれからもずっと大切にします」と追悼。同作の監督を務めたバズ・ラーマンは「リサ・マリー、あなたの温かさ、笑顔、愛が恋しいです」とSNSを通じてコメントを発信している。

▼2022年6月に行われた『エルヴィス』のハンド&フットプリント・セレモニーにて (左から)TVプロデューサーのスティーヴ・ビンダー、リサ・マリーの娘フィンリー・ロックウッド、リサ・マリー・プレスリー、バズ・ラーマン、プリシラ・プレスリー、ライリー・キーオ、オースティン・バトラー、リサ・マリーの娘ハーパー・ロックウッド バズ・ラーマンのインスタグラム(bazluhrmann)より

▼『エルヴィス』の予告編

リサ・マリーは2003年にデビューアルバムを発表し、私生活では4度の結婚と離婚を経験。1988年にミュージシャンのダニー・キーオと結婚し、1989年に娘のライリー、1992年に息子のベンジャミンをもうけた後、1994年に離婚。1994年から1996年まで歌手のマイケル・ジャクソン、2002年から2004年まで俳優のニコラス・ケイジと結婚生活を送った。2006年にはギタリスト&音楽プロデューサーのマイケル・ロックウッドと結婚し、2008年に双子の娘フィンリー&ハーパーを授かった後、2021年に離婚した。娘のライリーは女優として活躍。息子のベンジャミンは2020年7月、銃を使用した自殺によって27歳で亡くなった。