『ウエスト・サイド・ストーリー』などを手掛けた巨匠スティーブン・スピルバーグが初めてミュージックビデオの監督を務め、タッグを組んだミュージシャンのマーカス・マムフォードがインスタグラムで明らかにした。
▼ケイト・キャプショー(左)、スティーブン・スピルバーグ(中央)、マーカス・マムフォード(右) マーカス・マムフォードのインスタグラム(marcusmumford)より ※以下写真すべて
イギリスのフォーク・ロックバンド、マムフォード&サンズのリードボーカルで知られるマーカス・マムフォードは、7月14日にソロ曲「Cannibal」をリリース。スピルバーグ監督がメガホンをとったMVを公開した。本楽曲は、マーカスが9月16日にリリースするソロ・デビュー・アルバム「(self-titled)」に収録される。
▼マーカス・マムフォード「Cannibal」のMV
スピルバーグ監督は2022年2月に日本公開された『ウエスト・サイド・ストーリー』で初めてミュージカル映画を手掛け、今回はMVの監督に挑戦。約4分間の映像は、スマートフォンによってワンショットで撮影された。
撮影では、監督の妻で『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』に出演するなど女優として活動していたケイト・キャプショーが、プロデューサー、アートディレクターのほか、撮影用の台車を動かすドリー・グリップを担当。さらに、マーカスの妻で女優のキャリー・マリガンが衣装とサウンド係、スピルバーグ監督作品への参加で知られる映画プロデューサーのクリスティ・マコスコ・クリーガーがプロデューサーを務めている。
▼(左から)キャリー・マリガン、マーカス・マムフォード、スティーブン・スピルバーグ、ケイト・キャプショー、クリスティ・マコスコ・クリーガー
マーカスは、MV撮影のビハインドショットをインスタグラムに投稿。「7月3日の日曜日、ニューヨークにある高校の体育館で、スティーブン・スピルバーグが彼にとって初めてのミュージックビデオを監督した。ワンショットで、彼のスマホで。ケイト・キャプショーは凄腕のドリー・グリップの係だった」と振り返り、「この曲を皆さんに届けるにあたって、僕の周りにいる人々のサポートに圧倒されている。この感謝の気持ちを言葉で言い表すことはできない」と感慨深げにつづっている。
スピルバーグ監督の次回作は、自身の少年時代に基づいた半自伝的映画『The Fabelmans(原題)』。キャストには、ミシェル・ウィリアムズ、セス・ローゲン、ポール・ダノらが名を連ね、脚本はスピルバーグ監督と『ウエスト・サイド・ストーリー』のトニー・クシュナーが共同執筆する。本作は、2022年11月23日に米国公開される予定だ。