ピアース・ブロスナン、死去した『ゴッドファーザー』ジェームズ・カーンを追悼 最後の出演映画で共演

『007』シリーズでおなじみのピアース・ブロスナンが、『ゴッドファーザー』で知られる俳優のジェームズ・カーンが死去したことを受け、追悼メッセージをインスタグラムに投稿。新作映画で共演したジェームズとの思い出の2ショットを公開した。

▼ピアース・ブロスナン(左)、ジェームズ・カーン(右) ピアース・ブロスナンのインスタグラム(piercebrosnanofficial)より ※以下写真すべて

ジェームズは、7月6日の夜に死去。82歳だった。家族がジェームズのTwitterに「深い悲しみとともに、ジミーが亡くなったことを皆さんにお知らせします」と投稿し、公表した。

ジェームズの最後の出演作品となった新作映画『Fast Charlie(原題)』で共演したピアースは、訃報を受け、追悼コメントを発信。ジェームズと撮影の休憩中に撮った2ショットをシェアした。

今年3月から5月まで本作の撮影に取り組んでいたピアースは、「さようなら、ジミー。ニューオーリンズで撮影した5日間、僕たちはたくさん笑い合った。あなたは駆け出しの頃の若い俳優だった僕にとってのインスピレーションだった。あなたが体のひどい痛みや苦しみと闘いながら仕事をする姿を毎日見ていて、一人の男として、さらに偉大な存在でもあった。あなたは最後の最後まで、演技と芝居の芸術に身を捧げた」と投稿。「これからもずっとあなたとの思い出を大切にします」とつづり、「あなたが光の中で永遠に安らかに眠れますように」と締めくくっている。

『Fast Charlie』は、マフィアのボスに長年仕える殺し屋の復讐劇を描くアクション映画。主人公チャーリー役をピアース、ボス役をジェームズが演じる。監督は『ソルト』などを手がけたフィリップ・ノイス、脚本は『イコライザー』シリーズのリチャード・ウェンクが務め、2023年に米国公開される予定だ。

ジェームズは、1964年に『不意打ち』で本格的に映画デビューし、フランシス・フォード・コッポラ監督による1972年の映画『ゴッドファーザー』でマフィア一家の長男ソニー役を演じ、アカデミー賞助演男優賞にノミネート。以降は、スリラー映画『ミザリー』(1990)、ファンタジーコメディ『エルフ 〜サンタの国からやってきた〜』(2003)など数々の話題作に出演した。

▼『ゴッドファーザー』アイコニック・シーン集

ジェームズの死去を受け、『ゴッドファーザー』ファミリーもメディアを通じてコメントを発表。アル・パチーノは「ジミーは兄弟のような存在で、生涯の友人でした。彼はとても生き生きとして大胆な人だったので、彼がもうこの世にいないなんて信じられません」、ロバート・デ・ニーロは「ジミーが亡くなったと聞いて、とても、とても悲しいです」、フランシス・フォード・コッポラ監督は「彼が出演した映画と彼が演じた多くの素晴らしい役は決して忘れません」と追悼している。