ゴラム役アンディ・サーキスが朗読する『ロード・オブ・ザ・リング』のオーディオブックがリリース!

映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでゴラム役を演じたアンディ・サーキスが、イギリスの作家J・R・R・トールキンによる原作小説「指輪物語」のナレーターを務めるオーディオブックがリリースされることが発表された。

▲アンディ・サーキスのインスタグラム(andyserkis)より

大ヒット映画『ロード・オブ・ザ・リング』(2001)の公開から20年。原作の「指輪物語」を、映画シリーズ3部作でゴラム役を務めたアンディが朗読するオーディオブック3作品が、9月にイギリスのハーパーコリンズUKから出版される。

▲アンディ・サーキスのインスタグラム(andyserkis)より

アンディはオーディオブックの発売を自身のインスタグラムで告知し、キャプションに「ハーパーコリンズUKとトールキン財団の多大なるご協力に感謝します」とメッセージ。「僕の人生を変えた最初の冒険から20年、“中つ国”へと戻ってもう一度冒険を体験したことで(今回はサウンドブースの中で何週間も一人でしたが)、純粋な喜び、狂気の沙汰、計り知れない楽しみ、そして、これまで経験したことのないような精神的、肉体的な疲労を感じた」とつづっている。

「トールキンの物語を“生き抜いた”ように感じている」というアンディは、収録を終えて「この崇高な作品をもう一度読む機会をいただけたことは、なんて素晴らしい名誉なのだろうと実感した」とのこと。「作品の魅力が十分に引き出され、このリスニング体験によってJ・R・R・トールキンの傑作のパワーと美しさが伝わることを願うばかりです」と締めくくった。


▲ハーパーコリンズUK社が公開した収録のビハインド映像

アンディは昨年5月、新型コロナの救済資金を調達するため、「指輪物語」の前日譚となる小説「ホビットの冒険」を約11時間かけて朗読するライブ配信チャリティイベント「ホビッタソン(Hobbitathon)」を実施。30万ポンド以上の寄付金が集まった。その後、アンディがナレーターを務める「ホビットの冒険」のオーディオブックが、9月に正式にリリースされた。

1954年から1955年にかけて初出版された「指輪物語」は、強力な魔力を秘めた指輪を巡るホビット族のフロドと仲間たちの冒険を描いた3部作のファンタジー小説。20世紀のファンタジー文学の最高峰の一つとして今もなお高い人気を誇る。2001年に『ロード・オブ・ザ・リング』として映画化され、2002年に第2弾『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』、2003年に第3弾『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』が公開された。

イギリス出身で現在57歳のアンディは、1989年からTVドラマに出演し始め、1994年に『Prince of Jutland(原題)』で映画デビュー。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ(2001、2002、2003)でゴラム役をモーションキャプチャで演じて注目を集めた。以降は『キング・コング』(2005)のコング役、『猿の惑星』シリーズ(2011、2014、2017)のシーザー役、『スター・ウォーズ』シリーズ(2015、2017)のスノーク役などをモーションキャプチャで演じている。このほか、マーベル映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)、『ブラックパンサー』(2018)などの話題作に多数出演。2017年には『ブレス しあわせの呼吸』で監督デビュー。監督最新作『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』は2021内に公開予定だ。2022年3月に米国公開予定のDCの新作映画『ザ・バットマン』では、主人公ブルース・ウェインの執事アルフレッド役として出演する。