デミ・ロヴァート「3度の脳卒中と心臓発作を起こした」3年前の薬物過剰摂取の体験をドキュメンタリーで告白

『キャンプ・ロック』シリーズやTVドラマ「glee/グリー」などに出演した歌手で女優のデミ・ロヴァートが、2018年に薬物の過剰摂取で深刻な状態に陥った際、生死をさまよっていたことを明かした。

▲デミ・ロヴァート
デミ・ロヴァートのインスタグラム(ddlovato)より

10歳でデビューを果たし、ディズニー・チャンネルの人気スターとして活躍してきたデミ。薬物やアルコールの依存症に悩まされてきた彼女は、リハビリ施設での治療を経験したが、2018年7月にドラッグの過剰摂取により自宅で倒れ、意識不明の状態で病院に搬送された。

2月17日(現地時間)に、デミの過去3年間のキャリアと人生を追ったYouTubeのドキュメンタリーシリーズ「デミ・ロヴァート:ダンシング・ウィズ・ザ・デビル」(原題)の予告編が公開。予告編では、薬物過剰摂取で入院した当時を振り返るデミが「3度の脳卒中を経験した。心臓発作も起こした。医師には、私の命はあと5分から10分だったと言われた」と告白している。

▲デミ・ロヴァートのインスタグラム(ddlovato)より

米メディア「ピープル」によると、ドキュメンタリーの監督を務めたマイケル・D・ラトナーと行った会見で、デミは「脳の損傷が残ったため、今でもその影響に対処している。視界に見えない部分があるから、車の運転はしない」と明かし、「文字を読むことも長い間とても苦労した」ようだ。

デミは薬物過剰摂取で倒れる数週間前の2018年6月にシングル「Sober」をリリース。アルコールや薬物を断つことを意味するタイトルの同曲で、依存症の苦しみを歌っていた。苦悩を乗り越え、音楽活動を再開したデミは「自分が抱えているものを克服するために耐えなければならなかった苦痛を考えると悲しくなる時もある。でも、後悔はしてない」「今の自分をとても誇りに思っている」と語っている。

ドキュメンタリーの予告編では、デミの家族や友人、さらにシンガーのエルトン・ジョンらのインタビュー映像に加え、昨年9月に当時恋人だった俳優のマックス・エーリックと婚約を解消した出来事にも触れている。同作は、3月23日よりYouTubeにて配信予定だ。

現在28歳のデミは、ジョナス・ブラザーズが主演を務めたディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー『キャンプ・ロック』(2008)にヒロインのミッチー役で出演し一躍ブレイク。続編の『キャンプ・ロック2 ファイナル・ジャム』(2009)でも同役を演じた。このほかの出演作には、『プリンセス・プロテクション・プログラム』(2009)、TVシリーズ「glee/グリー」シーズン5(2013~2014)、Netflixオリジナル映画『ユーロビジョン歌合戦 ~ファイア・サーガ物語~』(2020)などがある。

歌手として成功を収めており、2007年に「ドント・フォゲット」でアルバムデビュー後、続く2009年にリリースされた「ヒア・ウィー・ゴー・アゲイン」は全米1位を獲得。2017年には、5作目となるアルバム「コンフィデント」が第59回グラミー賞最優秀ポップ・アルバムにノミネートされた。