ヘイリー・スタインフェルド、主演ドラマ「ディキンスン」がピーボディ賞を受賞!平等の大切さを伝えるメッセージ

『トゥルー・グリット』、『ピッチ・パーフェクト』シリーズなどに出演したヘイリー・スタインフェルドが、優れたTVやラジオの放送作品に贈られるピーボディ賞(Peabody Award)を受賞し、自身のインスタグラムで感謝のメッセージを伝えた。

▲ヘイリー・スタインフェルドのインスタグラム(haileesteinfeld)より

“放送界のピュリッツァー賞”と言われるピーボディ賞の受賞作品が発表され、エンターテインメント部門では、Apple TV +のドラマシリーズ「ディキンスン 〜若き女性詩人の憂鬱〜」ほか10作品が選ばれた。

ヘイリーが主演と製作総指揮を務め、昨年11月から配信されている同作は、反逆精神あふれる若き詩人エミリ・ディキンスンの視点から、社会やジェンダー、家族の制約を独創的に描き出す歴史ドラマ。動画内でヘイリーはトロフィーを手に「時代の先端を行った歴史上で重要な女性を描いた作品に参加できたことを誇りに思っています」と喜びを伝えた。

5月末からアメリカをはじめ世界各地で、人種差別撤廃を訴える抗議運動「ブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter)」が拡大していることに併せて、ヘイリーは「自分の認識しているジェンダーや肌の色が何であっても、たとえ誰を愛そうとも、私たちは皆、人間です。平等、そして私たちが正しいと信じるもののために戦うという作品のメッセージは、私たちの国が不正や不平等、人種差別と戦い続けている今、かつてないほど重要になっています」と語っている。

続けて「私たちは、社会の隅に追いやられ、抑圧されている人々の物語を称えなければなりません。そうすることで私たちは、これまでの自分たちの進歩と、これから歩むべき道のりについて、じっくりと考えさせられるからです」と述べ、「彼らのストーリーに光を当て続け、平等のために戦うことが重要なのです」と力強いメッセージを発信した。

▲ヘイリー・スタインフェルドのインスタグラム(haileesteinfeld)より

ピーボディ賞には本作のほか、1986年のチェルノブイリ原発事故の真実を描いたHBOのドラマ「チェルノブイリ」、現代のアメリカを舞台に女性ヒーローの苦悩と活躍を描くSFアクションドラマ「ウォッチメン」、暴行事件の容疑者として不当逮捕された少年たちを描くNetflixのドラマ「ボクらを見る目」などが輝いた。

ヘイリーは、14歳の頃に出演したジョエル&イーサン・コーエン監督による『トゥルー・グリット』(2010)でアカデミー賞助演女優賞にノミネート。その後は、アナ・ケンドリック、レベル・ウィルソンら共演の人気ミュージカルコメディの第2弾『ピッチ・パーフェクト2』(2015)、第3弾『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』(2017)に出演し、演技のみならず歌唱力でも注目された。アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)では、グウェン・ステイシー/スパイダーグウェン役の声を担当。『トランスフォーマー』シリーズに登場するキャラクター、バンブルビーを主人公としたSFアクション『バンブルビー』(2018)では主演を務めた。

このほかの主な出演作は、『エンダーのゲーム』(2013)、『はじまりのうた』(2013)、『ラストミッション』(2014)、『ベアリー・リーサル』(2015)、『スウィート17モンスター』(2016)、Apple TV+のドラマシリーズ「ディキンスン ~若き女性詩人の憂鬱~」(2019〜)など。2015年からは音楽活動もスタートさせ、デビューシングル「ラブ・マイセルフ」をはじめ、数々のヒット曲を世に送り出している。