シュワルツェネッガー、名優カーク・ダグラスに哀悼メッセージ「真のヒーローだった」

『ターミネーター』シリーズで知られるアーノルド・シュワルツェネッガーが、ハリウッド映画を代表する名優カーク・ダグラスが2月5日に103歳で死去したことを受け、思い出の写真と追悼のメッセージを自身のインスタグラムに投稿した。

▲アーノルド・シュワルツェネッガーのインスタグラム(schwarzenegger)より

ハリウッドのスター俳優の一人であるカーク・ダグラスは、これまでに『海底二万哩』(1954)、『突撃』(1957)、『OK牧場の決斗』(1957)、『スパルタカス』(1960)など数々の名作に出演。また、俳優のマイケル・ダグラスの父としても知られている。

シュワは、カークと共演した1979年米国公開の西部劇『サボテン ジャック』の撮影セットでの写真を公開。「カーク・ダグラスはアイコンだった。伝説的な彼と一緒に仕事をするということはどういうことか、言葉にするのは難しい。僕はオーストリアの小さな劇場で、西部劇に出ている彼を見て育った。彼は僕にとって偉大な人で、真のヒーローだった。(Kirk Douglas was an icon. It’s hard to put into words what it meant to me to work with this legend who I grew up watching in Westerns in our little theater in Austria. He was larger than life to me – a real life hero.)」とカークへの想いをつづっている。

映画公開当時32歳だったシュワは、憧れのカークとの共演ついて、「『サボテン ジャック』のセットでやっと会えた時は、とても優しくしてくれた。僕は俳優として新人で、彼は理想的な先輩だった。(When we finally met on the set of The Villain, he couldn’t have been any sweeter to me. I was a new actor and he was the perfect mentor.)」とコメント。「カークはすでに60代だったけど、信じられないほど体がしっかりしていて、トランポリンから馬の鞍に飛び乗ることができた。彼から学んだことや一緒にトレーニングしたことはいつまでも忘れない。(He was already in his 60s but he was in unbelievable shape, and he could still jump off a trampoline into his horse’s saddle. I’ll always remember his lessons and our workouts together)」と印象的なエピソードとともに感謝の気持ちを投稿した。

▲アーノルド・シュワルツェネッガーのインスタグラム(schwarzenegger)より

また、シュワが俳優として成功してから再会した二人の姿もアップ。「彼は完璧なロールモデルだった。彼がいなかったら僕のキャリアは違うものになっただろう。とても寂しくなる。ご家族のためにお祈りします(He was the perfect role model and my career wouldn’t have been the same without him. I will miss him dearly and my thoughts are with his family.)」と追悼のメッセージを贈っている。

▲アーノルド・シュワルツェネッガーのインスタグラム(schwarzenegger)より

オーストリア出身のシュワは、ボディビルダーとして活躍後、アメリカに移住し俳優に転身。『コナン・ザ・グレード』(1982)で一躍有名になり、『ターミネーター』(1984)でT-800役を演じ世界的スターとなった。その後も『コマンドー』(1985)、『プレデター』(1987)、『トータル・リコール』(1990)、『ターミネーター2』(1991)、『トゥルーライズ』(1994)など数々のアクション映画がヒット。2003年から2011年に米カリフォルニア州知事を務め、俳優業に復帰後は『エクスペンダブルズ』(2010)、『エクスペンダブルズ2』(2012)、『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』(2014)、『サボタージュ』(2014)、『大脱出』(2013)などに出演。昨年11月に公開された『ターミネーター:ニュー・フェイト』では、再びT-800役として登場した。今後は、アクションコメディ『カン・フューリー2』(原題)などが公開予定だ。