瀬戸:いや、ほんとに!ほんとに!麦もそんな感じで、ミステリアスで、天才肌じゃないですけど、カリスマ性があるっていうところが似ているかなと。女性がどうのこうのはわからないですけどね。そういうところはわかるなぁと、その宇宙人的なところは。
MC:渡辺大知さんはどうですか?
渡辺:その危なっかしさというか、あまりこっちが…東出さんがどう出るかわからない感じみたいなのは麦感があるなぁと思うことはありますね。いきなり関係ないこと言ったりするじゃないですか(笑)。
東出:やばいヤツじゃん、それ!(笑)。そっかぁ(笑)。
渡辺:いやいや(笑)。それがすごく知りたいって僕は思っているんですよね。東出さんって探求心をそそる、知りたいなぁって思わせるところがあるなぁという。
MC:男性にもミステリアスが魅力ということですね。
東出:変な汗かいてきた(笑)。
MC:どうもありがとうございました。さて、今日なんですけれども、実はもうひと方、『寝ても覚めても』の公開初日にいらっしゃったゲストの方が来ておりますのでご紹介させていただきます。皆様、拍手でお迎えください!映画『寝ても覚めても』の生みの親であります、原作者の柴崎友香さんです!
では、濵口監督にまずは花束をお渡しください。キャストを代表して東出さんにお願いいたします。
東出:ありがとうございます!
MC:改めまして、ようこそお越しくださいました。皆さん拍手をお願いいたします。では、一言ご挨拶をいただいてよろしいですか?
柴崎:『寝ても覚めても』の小説を書きました、柴崎友香です。今日はたくさんの方に来ていただいてとても嬉しいです。ありがとうございます。
MC:柴崎さんも、この映画が完成していろんな人からの絶賛の声ですとか、カンヌでの絶賛も聞いていたと思いますけれども、改めて作品をご覧になってどんな感想をお持ちですか?
柴崎:この『寝ても覚めても』っていう小説は、自分のなかでもとても好きな大事な小説というか、転機にもなった小説なんですけれども、書いたのはもう8年ぐらい前なんですけど、少し時間が経って、こういう今までに見たことがないような、心を掻き乱されるような素晴らしい映画が生まれてとても嬉しいです。
MC:東出さんが麦と亮平を演じられましたけれども、ご覧になっていかがでしたか?
柴崎:私は、書いている時は、麦のことも亮平のこともとても好きでというか、いろいろ思い浮かべて書いていたんですけれども、それが「こういう人だったのか!」とスクリーンで見て、自分が思い浮かべていた麦と亮平が本当に表れたような感じで、東出さんが一人で演じられているんですけれども、それぞれ麦と亮平という存在が浮かび上がってきて、すごくいい経験をさせてもらいました。