MC:東出さんご自身は演じられてどうだったんでしょうか?
東出:いやー、おかしなことをしていたつもりはなかったんですけど(笑)。麦って、原作の柴崎先生もおっしゃっていたんですけど、実はサイドストーリーがあって、それはここでは言わないんですけど、他のインタビューとかでは答えているんですけれども、結構変わった人物だったので、憑依しているとかそういうことではないと思うんですけど、醸す雰囲気は申し訳ないけど怖かったのかなと。ごめんね?(笑)。
渡辺:僕、麦としか絡みがないんですよ。
東出:そっかぁ!
渡辺:そうなんですよ。亮平を知らないというか。麦だけを見ている自分からすると、怖いというより…しかも僕は麦と昔から元々知り合いだったという設定もあり、どっちかというと、たしかに壁はあるけど長い時間をかけて知りたいやつぐらいに思っていて、こいつのこと知りたいなって思いながら一緒にいるという気でいて、怖いという印象はなかったですね。
東出:(女性キャストに対して)おい、聞いたか?
瀬戸:女性だからじゃないですか?
伊藤:亮平がすごいいいやつ。東出さんがいる時に、パッと見た時に、今どっちだってわかるのがすごいなって。
唐田:たしかに全然違った。
伊藤:「あ、確実に今はこっちだな」って、わかりやすいのがすごかったなぁって思って。
東出:あと…あぁ!ネタバレになっちゃう!(渡辺に対して)物語の中盤に麦と一緒にいなかったもんね。
渡辺:そうですね。あぁ、そうですよね…あんまり…観る前ですもんね。
東出:そうなんだよね!
MC:皆さん、これからご覧になるので、ぜひその違いを堪能していただければと思います。あと、皆さんは本当に仲がいいとのことで、ムードメーカーはどなただったのか、撮影後も交流は続いているのかなど、いろいろお話していただければと思います。
東出:ムードメーカーは瀬戸くん。
渡辺:この2人(瀬戸と伊藤)が会っちゃうともう何かが始まっちゃうから。掛け合いが!
伊藤:始まらないですよ!
瀬戸:なんなんですかねぇ?
渡辺:それを見て笑ってくれる唐ちゃんがいる。
瀬戸:唐ちゃん、ずっと笑ってるからね。
東出:たぶん頭強く打っちゃったんだと思う(笑)。
唐田:あはは!(笑)
瀬戸:本当に月1とかで会ってるんですけど。
MC:撮影後もですか?
瀬戸:撮影後も、はい。その度に、なんでこんなに仲がいいんだろうね?っていう、自分たちでも理解できていないというか、感覚的なこの繋がりというのがありますけど。
東出:監督がすごい映画愛が純粋じゃないですか。たぶんそれに引っ張られた部分があると僕はずっと思っています。
濱口:手柄をありがとう!
東出:(笑)。監督に、カメラが回っていない現場でも僕らに何かできますか?ってお願いしたら、「お互いの信頼関係を築くことが、映画において、お芝居において、いい効果を生むと思います」というところから、すごく仲良くなったというのもあるのかもしれない。
瀬戸:それは?監督。
濱口:いやぁ、狙い通りですよ。
渡辺:俺らが月1で飲んでるのも監督の想定内(笑)。
瀬戸:飲むやろうなって思ってたってことですね(笑)。
濱口:でも、皆さんの間に信頼関係が生まれるかどうかは、実際はやっぱり相性じゃないですか。だから本当にそれは運が良かったというか、まさかそんなに仲良くなっていただけるなんてというのはありました。それは東出さんが最初の頃から「ご飯食べにいこうよ」ってみんなをクランクイン前から誘ってくれたりとか、そういうことがあったからじゃないですか?
東出:ごめんなさいね、だべってるわけじゃないんですけども、何か質問ある方とかいらっしゃいますか?みんなで答えられるような、みんなでイベントできるようなことがあれば。
渡辺:今、手を挙げられた方がいましたよ。
MC:じゃあ、元気よく手を挙げられた方。
東出:もう地声で!
観客:質問してもいいですか?恋愛の映画だと思うんですけど、私は瀬戸康史さんがすごい好きで…。
瀬戸:ありがとうございます。
観客:すごい好きなので、私も瀬戸康史さんになりたくて…。
瀬戸:なりたい…?それはちょっと意味がわからない…。
(会場爆笑)
唐田:めっちゃいい声(笑)。
観客:(瀬戸に)なりたいので、今日もやっているんですけど、前髪をいつもセンター分けにしたりとか。
渡辺:今日はセンター分けじゃないです(笑)。
瀬戸:今日はおそろいですね!
観客:私も福岡出身でして………。
瀬戸:ちょっと待って、俺、泣かしたみたいな…。
(会場爆笑)