【全起こし】坂口健太郎、府中に縁あり「学生の頃に遊びに行った」木村カエラは「緊張で涙が…。恐ろしかった」映画『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』完成披露プレミア試写会イベントレポート 全文掲載

MC:監督、なんでこういう手法をとったのですか?

百瀬:プレスコしている時に、尾野さんは女優さんなので、セリフをしゃべりながら、自然に演技が出てくるんですね。ということもあって、それを見させてもらいながら、絵に起こすという効果もあるので、リアリティが出るといいましょうか。

MC:なるほど。尾野さんのしゃべり方をヒントに絵を作っている部分もあると。

百瀬:あります。

MC:なるほど。坂口さんもこの映画は縁があると。

西村:映画の舞台が東京の府中なんですけど、坂口さんは府中に縁があると。

坂口:学生の時とかは行ってましたね。作品の中でもお祭りのシーンがあったりするんですけど、本当に僕が学生の頃に友達と遊びに行っていた祭りのシーンが出ていたりとか、街並みだったり、懐かしい感じは撮りながら感じました。

MC:そのことを思いながら、声を入れている?

坂口:あ、でも、僕の記憶と役ではちょっと違いはあったので、個人的な懐かしみを、時々思い出しながらやってました。

MC:篠原くんは、こんなお父さんお母さんとの声の出演でしたけど、どうでしたか?

篠原:お父さんお母さんと、今日初めて会ったんですけど、すっごい優しくて、もう感激です!

MC::感激ですか(笑)?

篠原:感激です(笑)。

MC:ありがとうございます(笑)。本当に可愛らしいですね(笑)。

MC:さて、続きまして、「カニーニとカニーノ」チームですが、米林監督、キーワードをお願いします。(米林がフリップを見せる)テーマは「カニ語」。

米林:この作品のセリフは日本語ではなく、全編カニ語でしゃべっています。最初は言葉がある話も考えてもみようかなと思ったんですけど、なんかすごく長編になっていきそうな気がしたので、今回は短編ということで全編カニ語にして、ジェスチャーで気持ちを伝えるようにしてみたんですけど、かえって難しかったかなと思いました(笑)。

MC:カニ語は、木村さん、いかがでしたか?

木村:意外とやってみて思ったのは、伝えたい気持ちがあったら、言葉の形はあんまりいらないんだなと思えましたね。結構アドリブが多かったので、その部分をどうするかということは随時その場で、皆んなで相談して作り上げていく感じだったので、日本語ではないカニ語というちょと面白い言語を、大人たちが頭揃えて真剣に考えているっていう、ちょっとシュールな現場ではありましたね。