MC:声を入れるのは本当に大変だったと思いますけど、実際に完成した作品をご覧になられてどんな感想をお持ちになられましたか?
高杉:自分としては客観視できず、自分で評価ができなくて…、でもとても素敵な作品ができたと思っています。ただ自分がどうなのかというのは分からなくて、どの作品もそうなんですけど、だからこれから観ていただくということで、めちゃくちゃ緊張していますね。ただ、最初に観て思ったのは、この作品に関わることができて良かったなと。本当に幸せだったなと思って、改めて実感しました。
MC:どうもありがとうございました。Lynnさんは、今回この作品に関わって実際に出来上がった作品をご覧になってどんな感想をお持ちになりましたか?
Lynn:原作を最初に読ませていただいて、本当にちょっと胸が苦しくなるというか、切ない物語であるのですけど、すごく温かい言葉がたくさん、胸の中に残る作品だなと思っていて、今回のアニメーションでも素敵な言葉たちがたくさん出てきますし、アニメーションならではの幻想的な描き方もされていて、桜良として生きることができてすごく幸せだなと思いました。
MC:これから皆さんに観ていただくわけなんですけど、本当に2人のシーンが切なくて、私も泣いてしまうところもあったんですけど、2人一緒に声を入れられた部分もあると聞いてますけど、お互いいかがでしたか?
高杉:最初にお会いして、ずっとLynnさんと2人でやらせていただいたんですけど、自分はLynnさんのおかげで「僕」というキャラクターを必死に演じきることができましたし、ずっとLynnさんの演技に乗っかってやらせていただいたなというのがありますね。だから「僕」というキャラクターが真っ直ぐゴールに向かって走り続けられたんじゃないかなと思います。
Lynn:うれしいですね(笑)。私も最初に高杉さんのお声を聞いたときに、これが「僕」だなと、すごくしっくりきて。掛け合いでお芝居をさせていただいていたんですけど、それがすごく心地よくて、充実したアフレコの時間でした。
MC:皆さん、楽しみにしていてください。ありがとうございます。では続きまして、藤井さんは作品を観て、改めてどんなところに感動されたりしましたか?
藤井:そこに桜良がいて…、なんでしょう、もう全部にですね(笑)。私もまだ客観的に観られなくて、アフレコの最中に号泣しながら収録してたんですけど(笑)。完成したものを観たときに、今朝も観てきたんですけど、毎回泣いてしまうというか、なので今、頭が痛いんですけど(笑)。
Lynn:今も泣くんじゃないかと思って、心配してますよ(笑)。
藤井:本当に素敵な作品に関われて、素敵な作品に完成して、本当に感無量です。幸せです。
MC:そこの2人の友情関係もすごい素敵ですね。
Lynn:お互いに大好きなので。
藤井:桜良とLynnちゃんがかぶって見えてしまって(笑)。収録中に泣いてしまった時に、「ちょっと抱きつかせてくれる」って、気持ちを落ち着かせたりして(笑)、収録に臨んでいました。
MC:そうだったんですね。ありがとうございました。内田さんは作品をご覧になっていかがだったでしょうか?
内田:世界観の表現というか、質感みたいなものが、青さと言うか本人たちの世代の感じで、かなりリアルに感じてくる心の動きというか、そういうものを非常に直接訴えかけてくるような映像の表現だったなと思っていて。自分の演じる役もそうですけど、等身大の世代の子たちの気持ちを描いているので、それをリアルに感じながら作品を観続けられたなという印象があります。「僕」と桜良の関係を、アフレコ現場で見させていただいたりしていると、「いいなあ」と思いつつ、いろいろな気持ちが…(笑)。原作を読んでくださっている人は分かると思うんですけど、隆弘的には「ふー!」と思うような(笑)。そういうところも結構あったりしながら、そういう感情をすごく入れながら観ることができる映画だったなというのはすごく感じています。