MC:今回は、このお三方でずっと一緒だったと思うんですけど、撮影の雰囲気って、どんな感じだったんですか?
満島:混雑してましたよ。監督の心と同じで。暑かったしね。ちょうど一年前なんです、撮影していたのが。アパートのシーンが出てくるんですけど、本当に人が住んでいるアパートをお借りして、下に老夫婦が住んでいたんです。おじいちゃんがずっと寝てたんですけど、撮影の日から散歩に行く回数が増え出して(笑)。2週間くらい撮影してたんですけど、ほとんど外にいましたね、おじいちゃん(笑)。元気になられたのか(笑)。
大倉:壊れると思ったよね、アパートが。
満島:結構、踊ったり歌ったり叫んだり、すごかったので。あと、臭かったですねえ。いろいろな臭さがね(笑)。隣にずっと酎ハイを飲んでいるおじさんがいましたから(笑)。たまに来てましたよね?撮影の時。映画撮る場所かっていう(笑)。
MC:池松さんと大倉さんとご一緒していかがでしたか?共演した印象とか。
満島:池松くんとも初めてだし、大倉さんとも初めてだし。松居さんの作品でというのも初めてで。池松くんとはそんなに年齢も変わらないので。小さい頃から役者をやっている池松くんと、サトウキビかじってた僕が、まさか映画を一緒に作るとは思わなくて。最初は、フットサルで出会ってるんですよ。僕がまだ映画の裏方をやっているときぐらいですかね?なので、フットサルの人かなと思っていた人が主役で、一緒に映画を撮るっていうのは喜ばしいことですし、オリジナルの作品というのは、本当に今、少なくて、原作ものの良さもあるんですけど、そこに映画の希望を感じたし、これから一緒に映画を作っていく同世代として、違うアプローチの仕方だし、全然違う人間の性格を持ってますけど、一緒にいるとすごい、いいんですよ仲が(笑)。僕がずっとしゃべってますけど(笑)。現場でもそんな感じで、カメラが回ってようが、回ってなかろうが、皆んなで作っている感じがあって。大倉さんはずっと袴を着てるんですけど、坂本龍馬なんで。真夏に。どんどん小さくなっていくんですよね(笑)。大倉さん、こんなに大きいのに、現場で途中からどこにいるか分からなくなって。
池松:どんどん痩せていきましたよね。
大倉:むいてないんだよね。
池松:見た感じが違いましたもんね。消えて無くなっちゃうんじゃないかと。
大倉:向井くんにも「朝より痩せましたよね」って。
向井:日々、更新していきましたよね(笑)。
満島:映ってますから、全部。どんどん大倉さんが痩せていきますから。皆さん、本当に温かい目で見てください。
大倉:そういうことなの?
MC:大倉さんは、脚本をお読みになった時、どういう印象だったんですか?
大倉:訳わかんねーなと思いました。それは最後まで払拭されることなく、走り抜けました。監督含め、この2人(池松と満島)が同世代で、僕だけ年が上なので、最初仲間に入れないかなと思って、いじけていたんですけど、普通になじめました。
満島:なじんでいたというより、痩せていってるんで(笑)。