【全起こし】玉城ティナ&小関裕太 “首を噛みなさい”シーンの舞台裏を明かす!『わたしに××しなさい!』初日舞台挨拶レポート 全文掲載

MC:ちょっと間があって(笑)。舞台挨拶は先ほど1回目が終わって2回目ですけど、今回観客の皆さんはすでに映画をご覧になっているということで内容が言えますよね。

玉城:もう何でも話せますね。

MC:映画を観た感想を皆さんに伺っていきたいと思いますが、玉城さんいかがですか?

玉城:もう1回皆さんといっしょに客席で観たいと思っているんですけど、1年くらい前に撮ってやっと今日皆さんにお届けできて、最初はキャラクターの濃さだったり、シチュエーションだったりでいろいろ戸惑うこともあったのですが、私なりに雪菜を解釈して演じました。

MC:一番最初に撮影に入ったとき難しいと感じたポイントはどこですか?

玉城:原作でけっこう過激なシーンというか、そのへんは小関さんにけっこう助けていただいたんですけど、雪菜そのもののキャラクター性といいますか、声をあえて低くしたりとか、語尾の言い方を考えたりとかはしてました。

MC:小関さん、W主演ということで、映画を最初にご覧になった感想はいかがですか?

小関:W主演としてはとにかくティナちゃんが引っ張っていってくれたので…。

玉城:そんなことない…。

MC:と、言ってますけれど?

小関:観ていただいてわかると思いますけど、あの語尾とかってすごく難しいと思ってて、本とかで文字に起こされてその役を見ると、自分だったらどうやってその役を演じるのかなと、そごく難しくて。それは大変だったと思うけど、僕としてはサラッとやってる感じが(役に)ピッタリなんだなと感じたので、みんなが安心してそれでできたのかなあと感じます。

玉城:ありがとうございます。

MC:冷たく演じるって一筋縄ではなかなかいかないと思いますが、そこはすごかった?

小関:すごかったです。それからS対Sというところが、少女漫画原作の映画でも他と違うところで、彼女の独特な喋り方+Sの部分と、(僕の)腹黒いSな部分というのがしっかりあって、自分自身そういう役を演じるのが初めてだったので、新鮮で、初めて知ることが多くて勉強にもなって楽しかったです。

MC:S対Sという話がありましたけど、もっとすごいSが、佐藤さん…

佐藤:えっ?

MC:ごめんさい、ごめんなさい、金子さんです。

キャスト一同:(笑い)

MC:金子さん、映画をご覧になった感想は?

金子:いやあ、ほんとに、なんか…今までにない…

佐藤:間がすごいよ、もう!(笑)

玉城:間をとってるから、いいこと言ってるふうな(笑)。でも、ふつう(笑)

金子:いやあほんとに、今までのキュンキュンした映画とはまたちょっと違う映画になってるかと…

MC:大丈夫ですか(笑)!さあ佐藤さん、いかがでしたか?

佐藤:大地とはいっしょのシーンがあまりなかったんですけど、男3人で飲みに行ったときか、ご飯食べてるときに話していたのが、ホン読みのとき、撮影する前に役者だったり監督さんだったり撮影クルーが集まっていっしょに台本を読みながらお芝居をするんですけど、そのときからティナちゃんが、チビ雪菜って出てきたと思うんですけど、そごいハイテンションな、座りながら3役くらいやってるテンションの幅がすごくて、それに圧倒された部分もあって。マミとの関係値もつくってきてて、そういう部分に圧倒されて。役作りも、ティナちゃんがつくってくれた関係値をそのまま撮影で出せたんじゃないかなと思います。

MC:山田さんいかがでしたか?

山田:スピード感じゃないですけど、テンポのよさが素敵な映画だなと思いました。ティナちゃん演じる雪菜をはじめコミカルな漫画ならではのキャラクターも多かったと思ったんですけど、キャラクターの個性が際立ってて素敵だなと思いました。

MC:キャスト陣のコメントを受けて、監督いかがですか?

山本監督:これまでのキラキラ映画とは一線を画すようなギラッとした尖った映画を作りたいなと思って。原作はファンがたくさんいらっしゃる有名なコミックなので、そのキャラクターをなるべく壊さずにやりたかったんですけど、すごい心配があって。雪菜というキャラクターはすごいぶっ飛んでいて、イッちゃってる女の子なので。何々しなさいってヤツなかなか高校にいないじゃないですか。撮ったときにどこに落とし込めるか心配だったけど、さっきみんなも言ってたけど、ホン読みのときにティナちゃんが第一声発したときに「わ!雪菜だなあ!」と思って。ほんとやってみて、「貴様!」とか「なにゆえ!」とか、ヤバかったらセリフを変えようと思ってたんですけど、全部いけた。そこを軸に、それぞれ自分にないキャラクターを出してくれた。小関くんはホントに優しい子なんだけど、腹黒くて優しさを見せない笑顔を見せないキャラにしてみたり。寛太くんはふだんは体育会系の明るい子だけど、もっとフワッとしてみたいなことを課して。大地くんも、裏のダークサイドのキャラクターを、朴訥な北海道の青年じゃない感じで攻めてもらって(笑)。すごい映画の後半を引っ張ってくれるのは氷雨役なので大変だったと思うんだけど。杏奈ちゃんは、この濃いキャラクターたちに負けないように、ひとりリアルJKで、もっともっと芝居をわかりやすく濃く強くしないとコイツらに負けるよってやってった感じでした。みんなが自分にないものを挑戦するひと夏、めっちゃ汗かきながらやった感じがいっぱい詰め込めたんじゃないかなと思います!

MC:やっぱりミニ雪菜の演技はすごかったですね。

山本監督:いま思い出したんだけど、台本に全員ミニが出ている時期もあったんだよね。

キャスト一同:えーー。

山本監督:予算の都合で一匹になっちゃった(笑)

玉城:一匹!あれ「ひき」で数えるんだ(笑)

山本監督:全員出てきてモメまくるという(笑)

キャスト一同:(笑い)