MC:沢尻さん、言われていますけれども、吉沢さんとの共演で印象に残っていることはありますか?
沢尻:冒頭のシーンで、キャットフードを食べながら話すシーンがあるんですけど、等身大で演じているから全てセットが大きめに作ってあるわけですよ。それでキャットフードとかもそれ用に作ったやつで、1個食べるとすごいもぐもぐになるんです(笑)。その時に、吉沢くんのほうだけカットを撮る時、私は映らないんだけど声だけ入るという時に、(吉沢がキャットフードを)食べている時に私がまさかのNGを出してしまって。もぐもぐになっている時に申し訳ないことをしてしまったなっていう(笑)。
吉沢:いやいや!(笑)。
沢尻:しかもそのクッキーが本当パッサパサなんだよね!
吉沢:パッサパサ!もう口の水分が全部吸い取られるような。まるまる中身までばっちり詰まっているクッキーで、(口に)2個入れたらしゃべれなくなるぐらいのやつで。でも猫なのでバクバク食べている画が欲しいというのもあって…。
犬童:あれは研究して作ったんだよね!
吉沢:何味ですか?ちょっとココアっぽい…。
犬童:ちょっと甘い…。
吉沢:ココア!でも、稽古期間で使っていたスナック菓子みたいなのは、すごくソフトなタッチで…。
犬童:あれは見た目がキャットフードっぽくないので、僕が「替えてくれ」って言ったんだよね(笑)。
吉沢:(笑)。そこはたしかに地味に苦労したシーンではありましたね。
犬童:ビジュアル重視になっちゃった。
MC:沢尻さんがちょっとミスっちゃった時は、(キャットフードを)口にくわえている状態で。
吉沢:そうですね。僕もそういうミスはしちゃっているので、人のことは言えないのであれですけど…。
沢尻:でも全然嫌な顔せずに、また食べていただきました。なんて素敵なんだろう!って思って。
吉沢:いやいや、そんな…。
沢尻:(笑)。
MC:ありがとうございました。続きまして、売れない画家・ゴッホを演じた峯田さんに伺いたいと思います。皆さん、映画をご覧になった後なので、いろいろお話できると思いますけれども、特に後半のシーンで、沢尻さんと森の中を走っていくシーンでお子さんや猫さんとの絡みのシーンもありましたが、何か印象に残っている思い出とかは…?
峯田:さっきの舞台挨拶でも言ったんですけど、坂を転がっていくのは、スタントの人がゴッホの髪型のカツラを被ってやる予定だったんです。でも、実際に(自分が)やったんですけど。女性の方と男性の人の二人のスタントマンで転がるという。だから、坂まで走っていったら下り坂のちょっと手前で止まるという約束だったんです。そこから違うカットになって、スタントマンがあとは転げるから。そしたら、二人で10回くらい練習してうまくいっていたんですけど、最後の本番で…。
沢尻:ね、勢い余っちゃってね(笑)。
犬童:でも、転んでるのは峯田くんだよね?
峯田:はい?(笑)。いや!お互いですよね!
犬童:沢尻さんは転んでないよね!あれだけ見ると、峯田くんが転んだ時に(沢尻を)手で引っ張ってるとしか見えない(笑)。
沢尻:「あ~!」みたいな感じで(笑)。
犬童:結局本当に転んでくれたので、それを使っているという。
峯田:はい。手を繋ぐという1カットを撮るというのがあったじゃないですか、その後。
犬童:しめたな!と思いましたね。本人たちがやってくれて。
峯田:でも怪我がなくてよかったです!本当にすみませんでした!
沢尻:いやいや、もう全然(笑)!
MC:その後の流れも大変だったかなと思いますよね!いっぱい葉っぱをかけられて。
沢尻:そうなんです。観た方はわかると思うんですけど…。
峯田:虫がいっぱいいてね!虫がいっぱいついてね!
沢尻:猫を探しに行っていたので、動物ブース…小さな子どもたちに周りにいっぱい囲まれちゃうところなので、とにかく…。
峯田:言うこと聞かないね!
沢尻:聞かないね~!もう動物もちっちゃい子たちも大変で(笑)。なかなか撮影が進まなくて大変だったというのはありましたけども(笑)。
MC:カットというまでずっと(葉っぱを)かけられ続けていたという感じですか?
沢尻:そうですね。もうどうにでも好きにして!という感じで、すごいことになってましたよね!(笑)。
犬童:子どもたちが、「葉っぱを投げていいよ」って言ったら、ものすごいテンションになって思いっきりどんどんぶつけて。
沢尻:ほんとに!(笑)。本気で!本気でガンガン小枝とか投げてきて。
犬童:それを撮りながら、しめたな!と思っていたんですけど(笑)。でもいいシーンになりましたね。いい表情になって。
MC:ナチュラルなシーンだったわけですね。
峯田:でも今思い返すと、どのシーンも僕は本当に…今回、本当に楽しかったんです!
沢尻:あはは!(笑)。
峯田:すみません、長くなって。ごめんなさい(笑)。僕、去年、自分のバンドで日本武道館というところでライブをやったんです。それで、自分にとっては大きい出来事だったんですけど、それが終わってこの現場に入ったんです。その雰囲気のまま。なので、なんか…初心を忘れていたんですよ、いろいろ!
(会場爆笑)
MC:よかったですね!沢尻さん。
沢尻:よかったです!そう言ってもらえて。嬉しいです、私も。
峯田:ほんとに!(笑)。
犬童:お互いがお互いを引き出し合ってどんどんおもしろくなっていくシーンなので、撮影していても純粋にお客さんになっちゃうみたいな。舞台で撮っているというところもあるんですけど、それぐらい惹きこまれて見ていましたね。撮っている最中に。