MC:はい(笑)、そして、みゆちゃん。監督、みゆちゃんのどこが素晴らしかったんでしょう?
是枝:みゆちゃんはオーディションで、家族と離れて部屋の隅でポテトチップスを食べるっていうお芝居をしたんですけど、それが良かった。ポテトチップスの食べ方が。
MC:みゆちゃん、オーディション覚えてる?
佐々木:覚えています。
MC:みゆちゃんに決まりましたよと言われた時はどう思った。
佐々木:とても嬉しかったです。
MC:みゆちゃんは今回お芝居が初めてだったということで、緊張はしなかったですか?
佐々木:緊張しました。
MC:監督は緊張してなかったよって言ってましたよ?みゆちゃん、すごく上手だったって。
佐々木:ありがとうございます(笑)。
MC:皆さんとのお芝居は楽しかったですか?
佐々木:楽しかったです。
樹木:どうゆう女優さんを目指してるの? 芦田愛菜ちゃん?
佐々木:そうです(笑)。
樹木:無理やり言わせちゃったね(笑)。
MC:はい(笑)。この家族の一員にになって魅力たっぷりでしたね。ありがとうございました。さあ、この作品は音楽にもこだわっておりまして、あの細野晴臣さんがご担当されたということで、監督の念願だったと伺っておりますが。
是枝:はい。良かったです、実現できて。最初にお願いすることが決まって、だいたいつながったものを持って事務所にお伺いして観ていただいたら、「なんかドキュメンタリーみたいな映画だから、音楽いらないんじゃないか」って言われて。これは断られるのかなと思って(笑)。ちょっと不安になったんですけど、作っていただきました。
MC:それが作品と組み合わされていかがでしたか?
是枝:世間から取り残された家族のリアルな姿を撮りながら、カメラマンの近藤龍人さんとも「何かそこに詩のようなものが立ち上がってくる物語だし、撮影もそうしたいですね」という話をしているんですけど、細野さんの音楽もそこに寄り添っていただけたというふうに思っております。
MC:はい。ぜひ注目してご覧ください。それでは撮影中のエピソードをうかがいたいのですが、今日は撮影中のお写真を用意しています。ひとつ目の写真がこちらです。
MC:これは海へ皆んなで遊びに行くシーンです。去年の夏、2日間だけ先にクランクインしたということで、台本も完成していない中、6人で撮影に臨んだと聞いているんですが。
リリー:でも、その日にやることは台本には書いてあって、いきなり行って。なんか“貧乏な海街diary”みたいな感じがたまらないですね(笑)。(会場爆笑)
MC:“貧乏な海街diary”みたいな感じって、ちょっとぴったりな(笑)。
松岡:ちょっと!ぴったりって!(笑)
MC:はい、すいません(笑)。
安藤:ポスターも“汚い海街diary”みたいですもんね(笑)。
MC:そんなことないです(笑)!
リリー:あと、ニコニコ顔に「万引き家族」って入っていると、ソフトバンクの家族割引みたいだね(笑)。(会場爆笑)
MC:でも、これは初めましてで撮った写真ですか?
安藤:そうですね。一度顔合わせをしただけでした。
MC:でも実に皆さんの関係性がうまく出ているシーンだなと思うんですけども。
樹木:皆んなは、ただいただけ。後は監督の腕です。
MC:監督の腕ですか(笑)。松岡さんは、ここで初めて是枝組に参加したんですか?
松岡:そうですね、私もドラマ中だったのもあって、この日は絶対に日焼けができない。つながりがしっかりあったものですから、ずっと日焼け止めを塗っていた記憶があります。
安藤:全然、誰も会話しなくて。だから是枝組って私語禁止なのかなと思うくらい、誰も交わろうとせず(笑)。途中でベラベラとみゆに「おしり、おしり」とふざけてしゃべってて、ハっと気がついたら私しかしゃべってなくて、「ヤバイ、是枝組はきっとしゃべっちゃいけないんだ!」と思って、陰でリリーさんに「…しゃべっても、大丈夫ですか?」って聞いた記憶があります。
MC:そんな雰囲気で(笑)。城くんはどうでしたか?
城:夏のシーンは、暑かったですけど、最後に海に入るシーンは気温がだいぶ下がって、すごく寒くて。カメラを回すときには大きな波が来ないのに、カメラを回さない時に限って大きな波がきて…。
リリー:そういう言い方したら、この映画が“持ってない”みたいな感じになるから。(会場爆笑)
MC:みゆちゃんはどうでしたか?
佐々木:楽しかったです。
MC:楽しかったですか(笑)。皆さんと海に入るのは楽しかったですか?
佐々木:楽しかったです。
MC:はい(笑)。ごめんね、おばちゃん「楽しかったです」しか言えないような質問ばっかりしてるね(笑)。ごめんね(笑)。