山田洋次監督『男はつらいよ』シリーズ終了から20年ぶりとなる喜劇映画『家族はつらいよ』シリーズの最新作『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』が5月25日より全国ロードショーとなる。それに先だち、3月22日、丸の内ピカデリー1にて完成披露試写会が行われ、橋爪功、吉行和子、西村まさ彦、夏川結衣、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優、そして山田洋次監督が登壇した。ここでは、本イベントの模様を全文掲載でお届けする。
MC：本日は『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』完成披露試写会にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。日本中の家族をもつ多くの人々が共感し、大ヒットを記録している山田洋次監督の喜劇映画『家族はつらいよ』シリーズ。この度、平田家のメンバーの皆さんが再び集結しまして、ついに第3弾が完成いたしました。本日はこの完成披露試写会ということで、監督やキャストの皆さんにお越しいただいております。
それでは、お待たせいたしました。監督、キャストの皆さんをお呼びいたしましょう。どうぞ、大きな拍手でお迎えください。橋爪功さん、吉行和子さんです！そして皆様、後ろの扉をご覧ください。西村まさ彦さん、夏川結衣さん、林家正蔵さん、妻夫木聡さん、蒼井優さんです！『家族はつらいよ』シリーズ第3弾『妻よ薔薇のように』、ついに完成にあたりまして、感謝の気持ちを込めて、お客様に薔薇を配りながらご入場いただきます。真紅の薔薇が皆様に渡されています。そして、山田洋次監督です！改めて大きな拍手をお願いいたします。
それでは、皆様がお揃いになったところで、ご挨拶を頂戴したいと思います。はじめに、山田洋次監督、ご挨拶をお願いいたします。
山田：今日は試写会に来ていただいて、どうもありがとうございます。『東京家族』という映画を5年前に作ったんですけれども、その時はこのメンバー、今日は1人欠けているけれども、この8人で作って、この4組のカップルとこんなに長く何度も仕事をするとは想像もしていませんでした。『家族はつらいよ』パート2、パート3と、4回目の作品になります。こうして何度も何度も同じカップルと一緒に仕事ができて、だんだん素敵なアンサンブルが生まれてくる、それを見るのは監督として本当に幸せなことでした。今度も力いっぱい皆さんは仕事をしてくれました。どうぞ、今日は楽しんでください。
MC：ありがとうございました。橋爪功さん、よろしくお願いいたします。
橋爪：そちらの列の方、薔薇がなくて申し訳ございません。別に故意に企んだわけでじゃないんですよ。後で（薔薇が）余っていましたら差し上げます（笑）。今回は、さっきもおっしゃっていましたように、家族のアンサンブルというのかな、チームワークができていたので仕事をやっていて楽…って言っちゃいけないですけども、楽しかったです。そういう意味では、同じ人たちと一緒に座組を組んで仕事をするっていうのは、本当にいいものだなと今つくづく思っています。またやりたいですね！すいません、座組なんて言っちゃって（笑）。今日、中嶋朋子ちゃんが舞台をやっていらっしゃって欠席になっていますけれども、皆さんによろしくとのことでした。
MC：ありがとうございました。続きまして、吉行和子さん、よろしくお願いいたします。
吉行：どうも、今日はありがとうございました。久しぶりにみんなに会ったんですけど、本当に嬉しくなってしまって、『東京家族』からずーっと続いているものですから、家族っていう感じがひとりでに伝わってきて、今日はウキウキしております。どうぞ、楽しい映画、そしてちょっと考えさせられる映画ですから、ごゆっくりご覧ください。
MC：ありがとうございました。舞台袖でも皆さん、本当の家族みたいに和気あいあいとされていたのが印象的でした。続きまして、西村まさ彦さん、よろしくお願いいたします。
西村：皆様、こんにちは。西村まさ彦です。昨日雪が降りまして、今日も雪が降るんじゃないかなと…雪が降って出足が鈍るんじゃないかと…お客さんがもしかしたらいらっしゃらないんじゃないかと…！
妻夫木：初日じゃない！完成披露だよ！
西村：試写会？今日は試写会です！今日がスタートです、皆さん！最後まで観ていってください！本日は本当に、この晴れの完成披露試写会に足をお運びくださり、誠にありがとうございました！！
MC：ありがとうございました。続きまして、夏川結衣さん。よろしくお願いいたします。
夏川：本日はありがとうございます。西村さんの後は本当にやりづらい！（笑）。でも、久しぶりにみんなに会えて、そしてこうやって映画を皆さんに観ていただける日が来て嬉しいです。みんなとの出会いと、そして山田さん、映画との出会いに感謝して…この映画は吉行さんもおっしゃっていましたが、いろいろと考えさせられて、身につまされたり、ほろっとしたり楽しんでいただけると思います。本当に今日はありがとうございました。
MC：ありがとうございました。続きまして、林家正蔵さん、よろしくお願いいたします。
正蔵：どうも、正蔵です。よろしくお願いします。「この作品」とかけまして、「お刺身の盛り付け」と解く。その心は、「どちらも妻（つま）の大切さがよくわかります」。どうもありがとうございました！
MC：ありがとうございます。続きまして、妻夫木聡さん、よろしくお願いいたします。
妻夫木：どうも、妻夫木と申します。今日はありがとうございます、来ていただいて。すいません、本当にうちの兄がいつも（笑）。裏までは全然普通なんですよ！ここに上がるとこうなっちゃうんですよ、いつも（笑）。アカデミー賞でもそうだったんですけどね、兄さん、なんでそうなっちゃうんですかね（笑）。わかんないね！（笑）。今日は『家族はつらいよⅢ』という作品に来ていただいて、本当にありがとうございます。前作に続き、喜劇の部分もいっぱいあるんですけれども、今回は皆さんもたぶんうっかりほろっとさせられちゃうと思います。それぐらい、僕自身も家族の絆みたいなものを、皆さんのなかで味あわせていただきました。でこぼこなんだけど、そのでこぼこさが家族って本当に素晴らしいなと思わせてくださった作品です。どうか最後まで楽しんでいってください！
MC：ありがとうございました。続きまして、蒼井優さん、よろしくお願いいたします。
蒼井：今日はありがとうございます。蒼井優です。今回、作品を私は少し早く観させていただいたんですけれども、こういう映画が日本にあって良かったって思いました。これは家族のラブストーリーとなっていますけど、こういう作品がこれからも上映されてほしいなと思いました。私はこんなに素敵な方たちに囲まれて、本当に素晴らしい先輩とお仕事をさせていただけていたんだなと、普段は家族みたいな感じで…やっているので…（隣の妻夫木に対して）ちょっと！（笑）。改めて幸せだなと思いました。皆さんにも伝わるといいなと思います。今日はありがとうございます。
