【全起こし】窪田正孝、新井浩文は「兄に似ている。真っ直ぐな人で、大人の男性」映画『犬猿』大ヒット御礼舞台挨拶 全文掲載

MC:監督は想像以上のデキになったなというシーンはありましたか?

吉田:オープニングの謎の予告編。あれ、絶対にいらないでしょって感じなんですよね(笑)。あれからクランクインしてんのよ。初日あれしか撮ってないの。日数が18日間しかないのに、大事な一日をあれだけに使っているという暴挙(笑)。しかも初日から撮ってるから、本当にキラキラムービーを撮っているチームの気持ちになって、次の日印刷所に来て「あ、そうかそうか、こっちか」みたいな(笑)。あれは楽しかったね。内容もほとんど決めてないし。あの男の子も「僕は何なんですか?」って言ってて、「とりあえず時間をワープしたんだよ、お前は!叫べばいいんだよ!」ってそれくらいの勢いがあった(笑)。

窪田:せ、説明を結構省く…(笑)。

吉田:彼女もとりあえず走って振り向く。卒業証書の入った筒をもって走っちゃおうぜ、桜咲いてるし走っちゃおうぜ。何に向かって走ってるかわかんないんだけど(笑)。それを撮ってるのはすごい楽しかった(笑)。なんの責任もない感じ(笑)。

MC:それなのに筧美さんは共感、共感、共感と。どこに共感したんですかね?

吉田:で、クランクアップに着エロですからね(笑)。

窪田:筧美ちゃんが、ひとり最後取り残された感じでしたよね。僕らがクランクアップした次の日だったから。

吉田:だけどね、最初助監督が作ってきたスケジュールが、初日のクランクインが着エロだったんだよ。男チームが入るのが二日目からだったじゃない? だから筧美ちゃん単体のアレがあるじゃんってスケジュールを組んできたんだけど、初日に嫌われる可能性があるじゃん(笑)。これから長い撮影があるのにさ。クランクアップなら嫌われたとしてもなんとか逃げられるかなと。だからクランクアップにしてもらったの(笑)。

MC:どっちにしろ、なんの映画だったのかなってなりますよね(笑)。

吉田:そうだね。やってはいけないことに、無駄な時間とお金を使うのが大好きなんですよ。

窪田:イイことだと思います(笑)。

吉田:これからもやっていきたいよね(笑)。

MC:ありがとうございます(笑)。

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『犬猿』
2月10日より公開中
脚本・監督:吉田恵輔
出演:窪田正孝 新井浩文 江上敬子(ニッチェ) 筧美和子
配給:東京テアトル

【ストーリー】 印刷会社に勤める真面目な弟とは対照的に乱暴者でトラブルメーカーの兄。見た目は悪いけど頭がよく勤勉で家業の印刷所をテキパキ切り盛りするブスな姉と、要領は悪いがその容姿と人当りの良さで人気者の妹。この二組の兄弟・姉妹の関係に、あるとき変化が訪れる。それぞれの思いが交錯し、相性最悪なW犬猿ペアの抗争は次第にエスカレートしていく。

ⓒ2018『犬猿』製作委員会