MC:ありがとうございます(笑)。続いて、コウジの父・松田雅人を演じられましたリリー・フランキーさん、お願いいたします。
リリー:リリーと申します。ちっちゃな企画から始まったこの映画が、こんなにたくさんの方に初日に来ていただいて、そしてまたこんなに登壇者が多い初日というのは、本当にこの作品が皆さんからも、出演者、スタッフからも愛されている感じがして幸せです。そして、二子玉で舞台挨拶ができるという、僕はなかなか来る機会がないものですから(笑)、『昼顔』願望のある人妻がたくさん来ているという印象(笑)。
佐藤:(爆笑)。
リリー:変なツボに入りましたか?(笑)。いや、ほんとにそうですよ(笑)。
佐藤:二子玉ですからね。やっぱり女性が多いですね。……あの、誰か何かしゃべって!
MC:この話の後に齊藤工監督に振らなければならないので…。
佐藤:きたきたー!齊藤工、きたきたー!
齊藤:すみません(笑)。齊藤と申します。監督を務めさせていただきました。本当に胸がいっぱいです。映画大好き少年がそのまま大人になったような人間なので、本当に夢のようです。やや間違い探しのような、この尊い登壇者とこの日を迎えられることが、しかもこんなスクリーンで、本当に嬉しいです。本日は楽しんでいってください。ありがとうございます。
MC:ありがとうございます。
リリー:今日、蛭子さんは呼ばれてないんですか?来てないところを見ると。
佐藤:そうですね。それは誰に聞けばいいんですかね?
MC:宣伝の方が…(笑)。上映前ということなんですけれども、今日は俳優さんから芸人さんまで多彩なゲストの皆さんです。
永野:芸人はいないです!今日は。
MC:永野さんは違う?
永野:僕は、芸人の時期もちょっとありましたけど…俳優で!
MC:今回、永野さんは4キロ体重を落とされて役作りをされたと。
永野:すみません、それ、ウケると思ってしゃべっただけです。現場で。滑りましたけども(笑)。
MC:すみません(笑)。私も滑ったみたいになって、ごめんなさい(笑)。
齊藤:これが結果です(笑)。
永野:これが結果です(笑)。
MC:本当に豪華キャストが大集合の本作なんですけれども、それぞれ皆さんに伺いたいのですが、一番印象的だった共演者の方はどなたでしょうか?高橋さんに伺いたいと思います。
高橋:僕は、ごめんなさい、一人には絞れないですね。淳さんにしても二朗さんにしても…。
永野:えぇ!?俺かと思ったー。
佐藤:深追いはやめろ(笑)。
高橋:じゃあ…そうですね、永野さんでいいです(笑)。
永野:ありがとうございます!
佐藤:「“で”いいです」だからね!
MC:神野さんはいかがですか?
神野:私は皆さんとご一緒のシーンがなかったので、家族とのシーンばかりだったんですけれども、やっぱりずっと憧れていたリリーさんとのシーンは本当に幸せでした。一生くんは昔から同志みたいな関係だったし、監督は監督で…はい(笑)。
MC:リリーさんは旦那様ですものね。ご夫婦の役ということで。
リリー:僕も家族のシーンをやっているときはすごく濃度が濃くて、いて楽しいという感じでした。印象として覚えているのは、この映画のクランクインのファーストシーンに、蛭子さんが1時間以上遅刻してきたという(笑)、それはすごく記憶に残っていることを今思い出しました。
齊藤:だからあまりピントが合っていないという事実はあります、蛭子さんに対して(笑)。怒りじゃないです(笑)。
神野:遅れたから?
齊藤:遅れたからじゃないです(笑)。
MC:蛭子さんを探していただいて。ピントは合ってないということで(笑)。隣の永野さんはいかがですか?
永野:私は、現金輸送の仕事を高橋一生さんがやっていて、そこの先輩という役で、結構一番皆さんよりも難しい役だったと思うんですけど。それで、アドリブを満載に演じて、現金輸送車の中で高橋さんと雨の中語り合うというシーンがありまして、すごい難しい芝居をやって、そしたら全部カットされました!(笑)。びっくりして。ただ、現金輸送をチェックしている7秒だけ映っていて。でも、その7秒が信じられないくらい、監督、いい芝居していましたよね?
齊藤:はい。そうです。
永野:ほんとに、ほんとに!
齊藤:はい。そう思います。本当に。
永野:7秒だっていろんな場所で話させていただいて、中にはそういう芸人、チンドン屋が賑やかしで来たんだみたいな扱いだと思ってなめた客もいるんですよ。その人たちが観たら「あ!すごい芝居だ!」って。本当に観てください。その7秒。
齊藤:カットしたシーンも素晴らしくてカットしたんです。物語がそっちにいっちゃうので。
永野:酒飲んで来ればよかったな!