【全起こし】音尾琢真「通行人でもいいらか出してくれ」白石和彌監督「ありがたいけど面倒くさい」映画『サニー/32』トークイベント全文掲載

MC:今回の白石監督作品には、常連のリリーさんとか瀧さんとかもいらっしゃいますけど、音尾さんと瀧さんが最短回数の出演者ということで。

白石:瀧さんより音尾くんのほうがもう出てるんじゃないですか?

音尾:その後ね(笑)。

白石:そうですね(笑)。その後をちょっといろいろ考えて(笑)。

音尾:袖の下が効いとる…(笑)。結果、瀧さんを超えたと。

白石:1シーンだけとか1日だけとかになっちゃってるでしょ?前も音尾くんの主演映画を撮りますって言ったんだけど、なに一つ進んでない!(笑)。

音尾:そう、なんにもないです(笑)。おかしいなぁと。袖の下は小さい役のためだけじゃないんですよ?

MC:白石監督は構想はあるくらいの感じなんですか?

白石:構想も今のところないです(笑)。

音尾:そこはありましょうよ!(笑)。

白石:『子魚たち』っていうタイトルは決まっているんですけど(笑)。

(会場拍手)

白石:『子魚たち』にすると、ちょっと考えたんですけど、その前に音尾くんのポスターしか出てこないから(笑)。子魚さんたちが主人公だから。でもトークショーぐらいはあるかもしれない。スター・音尾くんを見ている子たちの、寂しい女性たちの話なんですけど(笑)。

音尾:そうなんだ(笑)。なるほど…寂しいって言うな!(笑)。幸せもんですよ。ここで何か案を言ったら叶うかもしれないですけれども。

MC:皆さん、期待していただいて(笑)。次回作の『孤狼の血』も公開されるということで。

白石:はい。去年、『孤狼の血』のときに、(音尾くんが)パンチパーマにしてくれて。「やっぱりパンチパーマがいいな」って言ったら、翌日に「パンチパーマにしてきました!」ってなって。子どもが生まれたばかりだったから…。

音尾:生まれたばかりですね。

白石:毎日パンチパーマでしょ?(笑)。

音尾:すごいパンチパーマのおっさんがちっちゃい娘を抱いて(笑)。娘の背中にちょっと青い蒙古斑が残っているので、その背中を向けてパンチパーマのおっさんが抱いていたら、タトゥーの入った子を抱いているみたいな感じになって(笑)。あれ、いいですよ。 

白石:それ以来ずーっと短いですね。

音尾:パンチパーマから復帰するときに坊主頭にしたら、そこから仕事が繋がっちゃったから坊主頭の俳優になっちゃったよ!(笑)。あんたのせいだよ!(笑)。

白石:すみませんでした(笑)。

MC:一旦ここで、マスコミ向けのフォトセッションに移りたいと思います。

カメラマン:オフィシャルで、お二方、ちょっと握手をして…。

音尾:主演が決まった!(笑)。

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(会場拍手)

カメラマン:ありがとうございます。

音尾:詐欺かな?主演詐欺かな?

白石:主演にします、します詐欺(笑)。

音尾:「このちっちゃい役やってよ」「やります!通行人でもやります!」「主演にするかぁ?」(笑)。

MC:(笑)。それでは、白石監督からご来場いただいた方々に最後のご挨拶をお願いいたします。

白石:一昨日ようやく、去年ちょうど2月に撮影していた『サニー/32』の公開が始まったんですけど、この映画のもとになっている事件をなんとか形にしたいなとずーっと思っていたんですけど、北原さんが映画を撮ってくださいと言ってくださったこともあって動き出したんですね。ところどころ荒唐無稽なところも多々あるんですけれども、僕にとっては大切なというか、大事な映画になったなぁと思っています。やっぱり若い人にもすごく観てもらいたいし、今の日本の問題も多々入れながら作っているので、いろいろな人に観てもらいたいなと思っていますので、この映画がおもしろいと思ったら応援していただければと思います。今日はどうもありがとうございました!

MC:では音尾さん、お願いいたします。

音尾:思った以上に僕はすごい映画だなと、映画って素晴らしいなと本当に思えてしまったんですけれども。いろんな見え方もあるでしょうし、指、痛い痛い痛いとかって思っちゃいましたけれども。甥っ子が小学校6年生で、「夢は何?」って言ったら「YouTuber」って言うんですよ(笑)。あぁ、そんな世の中なんだって思っていたんですよ。あぁ、映しているなと。今を映していると。

白石:観せてあげて?(笑)。

音尾:これ、観れないでしょ!たぶん。

白石:PGだから一応観れますよ。

音尾:あぁ、観れるんだ。まぁ、観せないでおこうかなと(笑)。これを観てくださった皆さんは、ぜひいろんな方にこの映画の宣伝をお願いします。また白石監督にくっついて頑張っていきますので、皆さんにもよりいいものを観てもらえるように、僕自身頑張っていきたいと思います。本当にどうもありがとうございました!

MC:本日はどうもありがとうございました!本日のゲスト、音尾琢真さん、白石和彌監督でした!

『サニー/32』
2月9日(金) 新潟・長岡で先行公開中
2月17日(土) 全国公開中
監督:白石和彌
脚本:髙橋泉
出演:北原里英 ピエール瀧 門脇麦 リリー・フランキー 駿河太郎 音尾琢真 山崎銀之丞 カトウシンスケ 奥村佳恵 大津尋葵 加部亜門 松永拓野 蔵下穂波 蒼波純
配給:日活

【ストーリー】 冬の新潟の或る町。仕事も私生活も振るわない中学校教師・藤井赤理(北原里英)は24歳の誕生日を迎えたその日、何者かに拉致された。やったのは二人組で、柏原(ピエール瀧)と小田(リリー・フランキー)という男。雪深い山麓の廃屋へと連れ去り、彼女を監禁。柏原は「ずっと会いたかったよ、サニー……」と、そう赤理のことを呼んだ。“サニー”とは、世間を騒がせた「小学生による同級生殺害事件」の犯人の通称。そのいたいけなルックスゆえに「犯罪史上、最もかわいい殺人犯」とネットなどで神格化、狂信的な信者を生み出すことに。この“サニー事件”から14年目の夜、二人の男によって拉致監禁された赤理。赤理は正気を失っていきながらも、陸の孤島と化した豪雪地帯の監禁部屋から脱出を試みるが、それは驚愕の物語の始まりにすぎなかった―。

Ⓒ2018『サニー/32』製作委員会

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