【全起こし】二階堂ふみ「自分はこう感じる、自分はこう思ったと、監督も含め全員で話して考えて、それぞれの思いや気持ちをぶつけた作品」『リバーズ・エッジ』ベルリン凱旋・公開記念舞台挨拶 全文開催

MC:どうもありがとうございます。そして日本での公開、おめでとうございます!

(会場拍手)

MC:先ほど皆さんともお話していたんですけれども、ベルリン国際映画祭につい最近まで行っていて、昨日帰国されたばかりということで、二階堂さんと吉沢さん、そして監督、お疲れ様でございました。皆さんもニュースなどでご覧になりましたよね。とても素敵なレッドカーペットのお写真を見させていただいたんですけれども、パノラマ部門のオープニングということで、まずは二階堂さん、吉沢さん、レッドカーペットを歩かれていかがでしたか?

吉沢:すごい楽しかったです。会場の熱気とかもすごくて、僕は映画祭というもの自体が初めてだったのでどんなものなのかなぁと思って。もっと敷居の高い感じかなと思っていたら、本当にお祭りというか、みんな楽しそうにワイワイワイワイやっている感じがいいなぁと思って、これだけ映画好きの方が集まる場ってなかなかないから相当おもしろかったですね。

MC:二階堂さんはいかがでしたか?

二階堂:緊張しました、ものすごく。すごい盛り上がっていて、この映画でベルリン国際映画祭に行くことができて本当に幸せだなぁと感じながら歩かせていただきました。

MC:レッドカーペットではたくさんインタビューに応えている姿の写真とか、サインに応えているものも見たんですけれども、たくさんサインを書かれたりしましたか?

二階堂:あちらの方々はものすごく映画好きな方が多くて、いろいろな写真をプリントされてきていて。でも「どうしてこの写真を?」という写真もあったりして(笑)、3人でそういうことで笑いながら、行定監督にいたってはものすごく若い頃のお写真もあったりとかして(笑)、そういう笑いもちょっとあったりましたね。

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MC:3回上映で、その後にティーチインというのをやられて。行定監督は今までで5回ベルリンに行っていらっしゃいますけれども、今回はいかがでしたか?

行定:即日完売だったみたいで、3スクリーンとも満杯で熱気はありましたね。今観ていただいた方なのでわかると思いますけど、やっぱりどの国もティーンを描く映画っていうのはエッジがまるい、優しい、わかりやすい映画になっているんですよね。この映画はそうじゃないというのがものすごくやっぱり刺さっているんですよ。映画の本来あるべき姿というか、それをよくこの映画が完成したことというか、それをベルリンで見せられることも僕らも嬉しいんですけど、選んでくれた側のベルリンもすごく勇気があるというか、そういうところがすごく感激しました。

MC:映画をお客様たちと一緒にご覧になったんですよね。お二人はどうでした?海外のお客様の反応を肌で感じていたわけですよね。

吉沢:ドキドキでしたね。でも、「あ、そこで笑うんだ」みたいなところで結構笑いが起きていたりして、すごいシュールなところとか、素直な反応というか、それはおもしろい発見でしたね。

MC:二階堂さんはいかがでしたか?

二階堂:観終わった後のQ&Aも私たちが逆に気づかされることがあったりとか、「なるほど、こういうところをこういうふうに解釈されたりするんだな」と本当にたくさんの発見があって、一つの映画でこんなに多面的なものを見せられるのって、やっぱり海外ならではというか、言葉が違えば文化も違って、きっと感覚も全然、観るときに思うことや考えることも違うんだろうなと思ったので、すごく刺激的な時間でした。

MC:素晴らしい体験をされているんだろうなとお写真からも滲み出ていました。さて、そんなお三方は昨日帰国しまして、日本でも同じように海外で活躍されていて、二階堂さんと吉沢さんは94年生まれですよね、羽生結弦選手も94年生まれということで、金メダルを羽生結弦選手が取ったというニュースは見ることができましたか?

二階堂:今日、ここに来るバスがみんな一緒だったんですけど、すごいその話で盛り上がって、特に上杉柊平くんはずっと熱弁していました。

上杉:泣いちゃって!最初らへんで。もうポーズとか真似して「こうでしょ!」みたいな(笑)。「こうだな!」とかやったりしていて、すごく感動しましたね。素敵な瞬間に立ち会えて良かったなと…立ち会えたわけじゃないですけど(笑)。テレビの前でそれを見られたことが嬉しかったですね。素敵でした。

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MC:上杉さんがあの観音崎くんと違うキャラというのが、すごく素敵だなと私は思っていたんですけれども(笑)。では早速、映画を観終わったばかりのお客様なので、皆さんにもいろいろとお話を伺っていこうと思います。では先に、森川葵さんに伺いたいと思います。森川さんはインタビューで田島カンナと似ている部分があるとおっしゃっていたそうですけれども、演じていくなかで「ここは似ているなぁ」と思ったところはどんなところでしょうか?

森川:私はベレー帽が好きなのと…でも、ベレー帽が好きというか、完全にカンナをやってからベレー帽が本当に好きになったんですけど。ベレー帽が好きなのと編み物が好きなのが全くカンナと一緒ですね。

MC:演技をするうえでもスッと入り込んだ感じですか?

森川:そうですね。編み物の練習の時間とかもいただいていたんですけれども、もともとやっていたので、すぐに先生に「あぁ、そんな感じなら大丈夫、大丈夫!」と言っていただけたので、そこの部分に集中しすぎず、どっちかというとお芝居のほうに集中してできたかなと思います。

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