MC:ありがとうございます。いよいよ2月3日に公開ですから、10日を切っているんですよね。
錦戸:そうなんですよ。
MC:マスコミの試写、お客様の完成披露などもあって、どうですか?いろいろとご意見、ご感想等は届いておりますか?監督、どうですか?
吉田:もうすごいです。特に、みんなと一緒にいるから言うわけじゃないですけど、俳優に関する質問がすごく多いですね、いつもの映画よりも。だから、みんなが今まで観たことがなかったというか、そういうふうに見えてくれているみたいで、それはすごく嬉しいです。
MC:例えば俳優さんに対しての質問はどんなものがありましたか?
吉田:「北村さんがいつにも増して怖かったです」とか、「怖いけど、北村さんの杉山という役は、よく考えるともしかしたらすごくいいやつなんですか?」とか。だから質問される方も考えながら「あれ?そうでもなかったかもしれない」と、いろいろ考えすぎちゃうみたいな。「優香さんがすごく色っぽい」とか。「錦戸さんってどうしてあんなに市役所の人に見えるんですか?」とか(笑)。
MC:普段はこんなにシュッとしていらっしゃるのに。
吉田:たしかに僕も観ていて(普段の錦戸さんと)繋がらないことはないんですけど、本当に市役所職員。「何かやったんですか?」って聞かれるんですけど、「僕は何もやってません」っていつも同じように答えるだけです。
MC:そういうお話が届いているようですが、錦戸さん。
錦戸:僕もすごく言われるんですよ。取材とかをしていて、「ステージでされているときとは全然違いますけど、どうしてるんですか?」って聞かれるんですけど。「どうやってオーラを消しているんですか?」って言われるんですけど、消してないんですけどって僕も思うんですけれど(笑)。そうなっているみたいなので、ラッキーなんですかね。
MC:ご感想は周りから届いていますか?
錦戸:そうですね。「観てみたい」と、僕の友達だったりいろんな会う人に「あの映画観てみたい、観てみたい」ってすごく言われる作品になっているので、皆さんに観ていただけるとうれしいかなと。
MC:観てみたいなと思わせるのは、この作品のどんな力、どんなところだと錦戸さんご自身は考えていますか?
錦戸:まず設定がすごくおもしろい設定ですし、惹きつける力もいっぱいありますし。どこなんですかねぇ…。でも、知らんけど観たいってよく言われますよ、ほんまに。
MC:元受刑者、元殺人犯が町に越してくるというセンセーショナルな部分もありますが、北村さんは前回の完成披露のときはいらっしゃらなかったのですが、映画をご覧になってご自身はどのように思いましたか?
北村:まずは作品性が高いなと。こういう作品は近年少ないというか、やはりストーリー性が高いというか、青春ものとかが多かったりする中で映画らしい映画というか。こういう世界観があるものは、それぞれが思っているバックボーンというのがあるんですけれども、だからこそ表面に出す優しさが怖かったり、表面に出る色っぽさの中に実は狂気があるからさらにそれが増して見えるとか、その奥深いものがあるのですごく引き込まれるなと、そういう世界観がすごくうまく出ているなぁと思いました。
MC:殺人者、元受刑者の皆さんのシーンはそれぞれ別々に撮られていますが、他の方々をご覧になってどのようなご感想をお持ちになりましたか?
北村:優香ちゃん、綺麗だなぁとか思いましたし(笑)。
優香:(笑)。
北村:(本人が)いるから言うのではなくて(笑)。やっぱりそれぞれが気にはなっていたんですね。どういうふうに撮っているんだろうって。皆さんそれぞれキャラクターが違うんですけれども、みんな抱えているものがあって、その中でもがき苦しんでいるというか、そういう人間が苦しみの中で見えるというか、そこがすごく感じました。