MC:わかりました。続いて池田さん、いきましょうか。
池田:2017年は特に執筆するお仕事が多くて、書評だったりコラムだったりっていうのが多かったので、午前中に仕事が終わってもその日はもう家から出ないという生活が多くて、圧倒的にインプットが足りなくなってきちゃったので、最近仕事でパスポートも更新したので、2018年はまず家から出る、そして日本から出てみるというのも挑戦してみようかなと思っています。
MC:一人旅でも…。
池田:無理です、無理です!
MC:それは無理なんですか?
池田:怖い、怖い…。それは無理です。一緒にお勉強できる人たちと行けたらいいなと思っています。
MC:まず家から出る、わかりました。夏帆さんはいかがでしょうか。
夏帆:私も未来ちゃんと同じことを言おうと思っていたんですよ。髪を伸ばしたいなぁと思っていて。我慢できないんです。切っちゃうんですよ。かゆくなってくるとすぐ切っちゃうので、今年は頑張って髪を伸ばしたいなと同じことを言おうと思っていたんですよ(笑)。あとはもうちょっとまめな人間になりたいなと思います。
中村:頑張って髪を伸ばすっておっしゃっていますけど、生きてれば伸びるからね!
夏帆:我慢できないんですよ。
中村:切っちゃうの?
夏帆:切っちゃうんですよね。邪魔になってきて。
中村:そうか…。じゃあいいんじゃない?切っちゃえ切っちゃえ。
夏帆:いっか。切っちゃおうか。
MC:伸ばしてください!(笑)。ありがとうございます。木村さん、いきましょうか。
木村:2017年はありがたいことに忙しくさせていただいて、そんななかでできないことと、できることがはっきりわかってしまったときに、すごく支えていただいていることの大切さに気づいた年でもありまして、だったらいっそ、私は武器が多いタイプでもないので、莉桜と同じく2018年は思いっきり無様になってもいいのかなぁと思っています。たぶんそういうのがなかったら怖くてできなくて、だから今まで守ってきたものってたくさんあったんですけど、廣木さんに私の心の中のバスタブの蓋も取られてしまったので、いっそ無様になって支えていただいて、もう一回ちゃんとやりたいことを積み上げていけたらなぁという年に、ちょっと真面目な話をしちゃいましたけど、そんなふうに思っています。
MC:では、今年は今まで見たことがないような木村文乃さんを我々は見られるかもしれない…。
木村:見せ…ます!!
MC:楽しみにしております!では岡田さん、いきましょうか。
岡田:いろいろと考えていたんですけれど…“毒を吐く”。結構自分のなかで溜め込んでしまったので、溜めないように毎回毎回毒を吐き続ける年にしようかなと。
田中:すげぇやだそれ(笑)。
MC:そうですよね!よくないと思いますよ!
木村:ちょっと試しに練習してみる?
MC:ちょっと毒を吐いてもらっていいですか?
岡田:「なんでこんな大事な日に喉をやっちゃってんだ馬鹿野郎!」って…あ、これ自分のことか!
(会場爆笑)
MC:そうですよね(笑)。いい人ですよね!
岡田:そっか。じゃあ、少しずつやろうかなと思っています。
MC:もしかしたらちょっと毒があるかもしれないということですね。わかりました。ありがとうございます。ここで残念ながらお時間が来てしまいました。では、この映画を楽しみにしていらっしゃる皆様にメッセージをいただけたらと思います。まずは木村さんからお願いします。
木村:いろんな無様な登場人物たちばかりですけれども、決してその登場人物たち、それから彼女たちを見て「うわー自分と重なるなぁ」「こいつ痛いなぁ」と思う方たちの気持ちを裏切る映画ではありません。観ていただいたらきっと入ってくるときと出たときの気持ちが大きく変わっている、そんな映画じゃないかなぁと思っています。廣木さんのお人柄もよく出た、人に寄り添って希望のある内容になっていると思いますので、ぜひ皆さんで観にきていただけたらと思います。ありがとうございます。
MC:ありがとうございます。では岡田さん、お願いいたします。
岡田:無様でもがいている人って見ていると綺麗な人を見るより心に響くといいますか、そんな5人の毒も含めて登場人物の心情を皆さんが感じていただけたんじゃないかなと思っております。僕自身にとって『伊藤くん A to E』はすごく大切な作品で挑戦した作品なので、皆様の心にこの映画が残ってもらえると幸いです。本日はありがとうございました。よろしくお願いします。
MC:ありがとうございました!監督、キャストの皆さんでした。ありがとうございました。
『伊藤くん A to E』
1月12日(金)より全国ロードショー中
監督:廣木隆一
原作:柚木麻子「伊藤くん A to E」(幻冬舎文庫)
主題歌:androp「Joker」(image world)
出演:岡田将生 木村文乃 佐々木希 志田未来 池田エライザ 夏帆 田口トモロヲ 中村倫也 田中圭
配給:ショウゲート
【ストーリー】 20代半ばで手掛けた大ヒットTVドラマ「東京ドールハウス」で一躍有名になったものの、ある出来事がきっかけで新作を書けずにいる落ち目のアラサー脚本家・矢崎莉桜(木村文乃)。ドラマプロデューサーの田村(田中圭)からも勧められ、自身の講演会に参加した【A】~【D】の4人の女性たちの切実な恋愛相談を、再起をかけた新作脚本のネタにしようと企んでいる。そんな彼女たちを悩ませ、振り回している男の名前が偶然にもすべて“伊藤”。莉桜は心の中で「こんな男のどこがいいのか?」と毒づきながら、脚本のネタのために“もっと無様に”なるよう巧みに女たちを誘導する。そして、莉桜は彼女たちの取材を重ねるうちに、【A】~【D】の女たちが語る“痛い男”=“伊藤”が同一人物ではないかと考えはじめる。そんなある日、莉桜が講師を務めるシナリオスクールの生徒のひとりで、容姿端麗、自意識過剰、口先ばかりでこれまで1度も脚本を書き上げたことのない、28歳フリーターの“伊藤誠二郎”(岡田将生)が、4人の女【A】〜【D】たちを題材にしたドラマの企画を持ち込んできたと、田村に聞かされる。なんと、これまで4人の女たちを振り回してきた“痛男”の正体は、莉桜が最も見下していた自分の生徒、“伊藤”だったのだ。しかも莉桜が再起をかけて取り組んできた渾身のネタを彼に奪われるかもしれない…。さらにそこには、莉桜のネタにはない5人目【E】の女が存在し…。二重の衝撃の事実にショックを受ける莉桜だが、実は“伊藤”の中では莉桜が5人目【E】の女になっていた。“伊藤”の狙いは一体何なのか、莉桜は徐々に追い詰められていく。
©「伊藤くん A to E」製作委員会