MC:ドラマをもう一回観直して映画を観るとまた互いがわかるんじゃないでしょうか。では、ご自分のシーンや他の方のシーンでもいいので、一番映画のなかで印象に残ったシーンは、中村さんどうでしょうか?
中村:自分が試写で観たときに腹を抱えて笑ったシーンがありまして、夏帆ちゃんがベッドに飛び込んで「お願いします!」って言って、将生がとりあえず跨るも壊れた古い遊園地のロボットみたいな動きで(笑)。
(会場爆笑)
中村:あれは爆笑しました。腹を抱えて笑いました。あんなに自信満々ぶってる伊藤がロボットみたいになって(笑)。あと細かいところを挙げると、ささきんの役がラーメン屋で小ラーメンをれんげで作っていたりとか、夏帆ちゃんがジャズバーでずっとグラスを拭いていたりとか、エライザちゃんと洗面所の前で脚を絡めてたりとか、そういうところとかはすごく覚えていますね。
MC:岡田さんはそこはロボットを意識したわけじゃなかったんですよね。
岡田:(かすれ声で)あぁ、そのシーンですか?
(会場爆笑)
中村:また新たなジャンルに入ったね(笑)。
岡田:ごめんなさい、(咳払い)大丈夫です。あれは監督の演出です。いろいろな戸惑い方をやっていましたね。
MC:田中さんはいかがでしょうか。
田中:このシーンというよりは、伊藤くんが全体的に気持ち悪いし腹立つし、でも実際は岡田将生本人とのギャップっていうのがすごい。僕はこの本編で絡みがなくて、映画の番宣で初めてちゃんとしゃべったんですけど、全然やっぱ伊藤くんと違うね。当たり前なんですけど!ただ僕は映画を観ながら「大体こういうのは素がでるよな」と思って観ていたりしたシーンもあったんですけど、全然違ってすごく素敵な人なので、ああいう伊藤くんを作り上げてすごいなと普通に感心しました。
MC:監督は、この映画を作り上げていくうえで大切にされていたことはどういうことだったのでしょうか?
廣木:シナリオライターの世界というか、ドラマを作っていたりする世界の話なんですが、そういう世界の人じゃなくて、普通に生活している女の子だったり男の人だったりっていうのをリアルにしたいなというのはすごくありましたね。ドラマの世界のなかのファンタジーではなくて、現実的な人物像が生まれてくれればいいなっていうのはありました。
MC:ありがとうございます。伊藤くんに振り回されながらも、伊藤くんに出会ったことで新しい一歩を踏み出していくという女性たちの物語、今回はこれにちなみまして、ここにいらっしゃる皆さんに、2018年が始まったばかりですが、自分のここを成長させたい、変わりたいと思っている決意を表明していただきたいと思います。お一人ずつ行きますよ。田中さんから行きましょうか。
田中:僕は自分にめちゃくちゃ甘いので、自分に厳しくいきたいなと思います。
MC:ものすごい甘いんですか?
田中:はい(笑)。「あぁ!どうしよう!あー!…ま、いっか」ていう感じで(笑)。その「ま、いっか」を減らしていきたいなと思いますね。
MC:自分に厳しくと。わかりました。中村さんはどうでしょうか。
中村:僕は“生き切る年”にしたいなと思いました。
MC:かっこいいですね。さっきの田中さんとは全然違う感じですね(笑)。
中村:ストイックに!表現者と言えど現場の空気だったり人との付き合いとかでちょっと遠慮しちゃうところがあって、今年はそれをなくしてみようかなと。いい意味で空気を読まないというか、だから“いい伊藤”を目指して…まずは岡田将生を目指して(笑)。
岡田:(かすれ声で)あぁ…。
中村:15センチくらいのシークレットブーツを履くことから始めたいと思います。
(会場爆笑)
中村:あといろんな声を出せるように(笑)。生き切ろうと思います。
MC:監督に聞いてもいいですか?
廣木:すごい油断してた(笑)。“マイペース”ということで(笑)。
MC:今年もマイペースにと(笑)。わかりました。佐々木さんはどうでしょう。
佐々木:この物語の女性たちは当たって砕けて無様な姿ではあるんですけど、その先に成長することがあったり前に進めることがあったりとか、ちょっとかっこよくも見えたりしたので、2018年は失敗を恐れずどんなことにも挑戦していく心を持ちたいなと思います。
MC:挑戦の年にと。志田さんはいかがでしょうか。
志田:私は髪の毛を伸ばします(笑)。
MC:なに急に小学生みたいなこと言うんですか(笑)。
志田:(笑)。今伸ばしている最中で。2018年が終わるころには…頑張って伸ばします(笑)。
MC:作品とかで切ってって言われても「嫌だ」って…。
志田:何とか頑張って伸ばす方向にいこういかなぁと。