【全起こし】織田裕二が顔面崩壊!?「精根尽き果てるまで叫んだ」連続ドラマW 「監査役 野崎修平」完成披露試写会レポート全文掲載!

MC:この後、すごいものが待ち受けているんだろうなという感じになってきましたけど、そこで監督に伺いたいのが、今回全8話を務められたということで、いかがでしたでしょうか?

権野:毎日、濃いなあって思ってましたね。今、ここにいらっしゃる方もそうなんですけど、皆んなそれぞれアクの強い方で。僕はその皆さまの魅了を最大限にいかせるようなお話であればいいなと思っていたので。ただ、僕が観ちゃうんですよね。面白いなと思って。なので意図せず、カットをかけるのが遅くなって、皆さんにご苦労をおかけしたのはあります。

MC:これだけのキャストの方ですから、思わず魅了されてしまいますよね。

権野:ただ、普通段取りで、テストから本番という流れなんですけど、織田さんが自主的にテストを始められるんですよ。急に熱いセリフを言うんですよ。前に一行さんもいらっしゃって、一行さんもきちんと合わせられるんですね。それをずっとやられてるんですけど、スタッフも戸惑って見ているんですね。もう一回、ここから「テスト」って言う時の心苦しさが半端なかったですね。(会場爆笑)岸谷さんは途中からフェードアウトされるようになって。

岸谷:始まったぞ、織田裕二始まったぞって(笑)。ハケるようにしてました(笑)。

織田:ええ!?(笑)。あれは頭取が始められるんですよ。

権野:っていう時もありました。でも、8割は織田さん発信だったかなと思います(笑)。

織田:そうでした(笑)?

権野:ひとり言がね。ひとりで稽古するには声がデカいですよね。だから皆んながどんどん乗っていって、ワンシーン全部やっちゃうんですよ。僕は助かったんですけど、皆さんの疲労が…。

織田:だから疲れたんですね(笑)。反省します。

MC:つねに本気というのが伝わってきますね。ありがとうございます。それでは皆さんに質問です。本作のタイトルにちなんだ質問なんですが、皆さんがご自身の監査をしたとして、改善したい点や、悩みなどはありますでしょうか? いかがでしょう、織田さん。

織田:いまさらもう、どうしようもないので(笑)。これから先、頑張っていこうと言うしかないし。悩みって言われてこの場で悩みをいきなり打ち明けられても、皆さん困るんじゃないかなと。それをどう応えていいのかが悩みです(笑)。

MC:岸谷さんはいかがですか?

岸谷:僕は織田くんがひとりでセリフを始めたら最後まで付き合うことに決めました。決して逃げないぞ。決してパネルの後ろに行かないぞ(笑)。

MC:ありがとうございます(笑)。頑張ってください。松嶋さんはいかがですか?

松嶋:それなりに生きてきているので、監査はしてきているので。これ以上監査をしたら生きていけないんじゃないかと思うんですが…。しいて言うなら、監査しすぎて自己否定にまで落ちる時があるので、そこを軽やかに、早めに前向きになれるように改善したいですね。

MC:ありがとうございます。古谷さんは、なにかございますか?

古谷:今回、2ヶ月大変だったのもあるんだけど、楽しく仕事ができました。皆んながすごくいたわってくれるんですね。あんまり、いたわられるので、自分の年を思わず感じてしまって。でも自分がこの世代にいた時に、そんなに上の人たちをいたわって現場にいただろうかと思いました。たぶん僕はそこまでいたわらなかっただろうと。これだけ気を使ってくれる現場ってすごく嬉しいなと思うし、この年になってもそういう雰囲気を上の人に持とうと、改めて思いました。ありがとうございます。

MC:すばらしいですね。なるほど。ありがとうございます。続いての質問です。最近、女子高生のダンスなど、バブルというワードを皆さんも耳にされると思うのですが、本作の舞台もその頃の90年代後半となっております。そこでバブル期、もしくはドラマの舞台となった90年代後半当時の思い出をお聞かせください。

織田:まだ働き出したばっかりのペーペーで、現場にいつもいたのでバブルがなんだったのか分からないんですよ。しいて言うなら、たとえばCM一本撮るのに、今なら一日で15秒、30秒撮るところを、一週間かけて撮りにいくとか。「天気がいいのに撮らないんですか?」って聞くと、「雲がね…ちょっとね、気に入らない形なんだ」って言われた時、その時は感じなかったんですけど、今考えるとあんなこと絶対許されないだろうなっていう意味では、バブルだったのかなと思います。ほとんど現場にいたので、あまり恩恵は感じなかったです。

MC:お仕事をまさに頑張ってらっしゃった。

織田:まあ、いつもですけどね(笑)。

MC:今も変わらず(笑)。

織田:すいませんでした(笑)。余裕がなかったです、なんにも。

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MC:ありがとうございます。岸谷さんは?

岸谷:僕はバブル頃って今まで生きてきた中で、一番貧乏だった時だったんですよね。芝居を始めたばっかりで、演劇の勉強とレッスンでお金を使って、お金が本当になくて、落ちているものを食べながら、自動販売機の側に行くと下に10円落ちてないか見るような。本当にクソ貧乏で、まったくバブルは知らないんですよね。当時は家賃が支払えなくて、公園で寝たりしてたんで。ホームレスのゲンさんと仲良くなったり(笑)。ゲンさんが励ましてくれて、こんな仕事をしているって言ったら「不憫な仕事してるねえ」って(笑)。そんな思い出です。

MC:でもそんな時があるから今があると。

岸谷:はい。この作品をホームレスのゲンさんに捧げます(笑)。(会場爆笑)

MC:ありがとうございます。松嶋さんはいかがでしょうか?

松嶋:まだ10代半ば過ぎたばっかりで、仕事は始めていましたので、話はよく聞いていました。たとえば「オーディションが少なくなったよね」とか、そんな生の声を聞きました。バブルをガツンと受けた覚えはないんですけど、贅沢な撮影をしていたんだなというのは、のちのち振り返ると気づくという感じでしたね。景気が悪くなっていくのは徐々に感じていたので、常にありがたいという気持ちでお仕事をさせていただく、ということは教えていただいたと思います。

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