MC:続きまして竹中さん。本作でもかなり色んな所で笑わせていただいたんですが、竹中さんの中での爆笑シーンはどこでしょう?
竹中:僕は吉田鋼太郎さんと初めて共演させていただいたんですが、遠い距離から2人で、「じじい!」って罵りあえたのが、一番楽しかった(笑)。吉田さんに「おめえの方がじじいじゃねーか!」って言われた時、めっちゃくちゃ嬉しかったです(笑)。
吉田:楽しかったですよね。僕も竹中さんと初めてで、どう対応していいのか全然分からなかったんだけども、いきなり現場だったんで、最後この人、僕のことを役名じゃなくて「おい、吉田!」って言ってました(笑)。「吉田!なにがジジイだ!テメーのほうがジジイだろ!」って言ってて、そこをぜひ使ってほしかったんですけど、使ってないんですよね(笑)。使うわけないですよね(笑)。
竹中:楽しかったです(笑)。
MC:続きまして松本さん、先ほど役柄の話ありましたけれども、広島弁でヤンキー言葉をまくし立てるのが印象的ですが、そのあたりはいかがですか?
松本:難しかったですね。皆さん、本当に自由にアドリブをされて、ただ私はそれに対応が出来ないと言うか、広島弁でのアドリブの言葉がわからない。そんな中で、滝藤さんどうやられてたんですか?
滝藤:僕もアドリブはやってなかったけど、玉木さんとまりかちゃんと屋上でやってた時に、広島弁とあまりの怒鳴り声で、よくわかんないこと言ってたよね(笑)。
玉木:12時超えてましたよね?屋上で(笑)。
滝藤:とっても大変そうだなと思って見てた(笑)。
松本:そうですね、どうしたらいいんだろうと思って、何か言われたときにも、「うっ!」としか返せなくて、まあ、それもキャラかなと思って、いい風に捉えてはいったんですけど、でも皆さんのアドリブは本当に面白かったですね。ずーっと見ていたかったです。そんな現場でした。最高ですね。
MC:そして稲森さん。本作でもドラマ以上に色んな方をどついてらっしゃる印象があるんですが、今回の現場で竹中さんとのシーンなどで印象に残っているところはどこでしょう?
稲森:楽しい現場で、竹中さんとのシーンでは、毎回竹中さんがアドリブされて、その熱量がすごいので、本当にいつも洗練されたパフォーマンスを見ていつも刺激を受けていました。台本にはない叩くシーンが多々加えられて行ったんですけど、そのたびに本当に「ごめんなさい」と思いながら、でも思いっきりキレよくどつかせてもらいました。
MC:アドリブなんですか?
玉木:それはなかったんじゃないですか?
稲森:全部、監督の仕業です(笑)。
MC:なるほど(笑)。台本になかったけれども監督の意向で加えられたんですね。ありがとうございます(笑)。続きまして吉田さん、イタリア語を連発する近藤というキャラクター、大変でしたね?好きなイタリア語のセリフはありますか?
吉田:緊張して忘れちゃったな。アルデベルーチか。それが言いづらかったです。なじみがないんで。それを言ってる自分が、ホントにウソついてるなっていう感じで。本当にそれ分かって言ってるのか?っていう。自問自答しながらやってました(笑)。
MC:その近藤と対峙する玉木さんは、どういう風に見てましたか?
玉木:全然、不安を抱えているとは思えないほどの迫力で、やっぱり鋼太郎さんってすごいなぁって感じましたね。僕が好きなのは、自己紹介を保育園の前でしているところがあるんですけど、鋼太郎さんの圧がすごすぎて、なんとかそこに負けじとやったシーンが(笑)。
吉田:玉木くんは褒めてくれるんですけど、そうでもないんですよ。それができていたとしたら玉木くんのおかげで、玉木くんとは沢山共演しているんですけど、すべての作品が凄かったんですけど、今回もすごいんですよ。それこそ圧がすごいし。玉木じゃないみたいな。本当に龍になってるっていう感じがして。それこそ、根本がふざけちゃいけないなと思って、対峙しないといけないっていう空気があったので、僕が迫力を持ってやれたとするならば、全て座長のおかげです。すごいですよ、一見の価値アリです。
玉木:とんでもございません。ありがとうございます。
※ここから玉木組と吉田組に分かれて、輪投げのゲーム大会が行われた。白熱のゲームを制したのは吉田組。大将の玉木は、一点も入れられず「一個も入らなかったです…。焦れば焦るほど入らない(笑)」と苦笑いを浮かべていた。
MC:最後にキャストの皆様を代表して、玉木さんからご挨拶をお願いいたします。
玉木:本日は改めまして本当にありがとうございました。なかなかマスクをしてというのは窮屈かもしれませんが、きっと声を出さずに押し殺そうとすると、また変な笑いが起きてしまうと思うので、ある程度は自然に笑っていただいてもいいような気がしますね。それぐらいたくさん笑いどころがある、何も構えないで観られる楽しい映画になっていると思います。ですので、6月3日公開となりますが、公開したら是非皆様の周りの方に薦めていただいて、一足早い夏祭り気分を味わって頂きたいと思っております。本日はありがとうございました。
『極主夫道 ザ・シネマ』
2022年6月 全国公開
監督:瑠東東一郎
原作:おおのこうすけ「極主夫道」
出演:玉木宏 川口春奈 志尊淳 古川雄大 玉城ティナ MEGUMI 安井順平 田中道子 白鳥玉季 中川大輔 片岡久道 水橋研二 本多力 くっきー!(野性爆弾) 橋本じゅん 滝藤賢一 稲森いずみ 竹中直人 吉田鋼太郎 松本まりか 安達祐実 新川優愛 渡辺邦斗 猪塚健太 藤田朋子
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
【ストーリー】 龍(玉木宏)は、“不死身の龍”と呼ばれる伝説の極道だった。彼の存在は極道の世界で語り継がれていたが、足を洗って選んだ道はなんと専業主夫。極道時代の外見や言動が抜けておらず、強面にグラサン、スーツの上に柴犬のキャラクターがプリントされたエプロンを羽織り、高すぎる主夫力で料理、洗濯、掃除など家事全般に命を懸け、時にはご近所のトラブルに奮闘する。
©2022 映画『極主夫道』製作委員会