MC:ありがとうございます(笑)。続きまして広瀬さん、クランクイン前に監督から「もう少し儚くなってほしい」という指示があったそうですが、撮影中はモリモリ食事をされていたと。
広瀬:食べてましたよ(笑)。いっぱい。エネルギー使うので(笑)。
李:桃李くんは、キャラクター的にかなり絞らなきゃいけないんですけど、すずの場合は元気な人というよりかは、少し影を背負っているという意味で、少し落としたらそういったラインになれるかもしれないから、やってみようっていうことだったんで、僕がフォローすると撮影前にきちんと作ってくれたんで、撮影が始まってから消耗するんで補給してたんだと。
広瀬:お昼は特に、減っちゃうので。トレーナーさんがずっと食事を管理してくださっていて、「炭水化物も食べてください」って言っていただいていたので、昼は特に、ちょっとした息抜きにもなりますし、軽い気持ちになれるので、よくマネージャーさんと焼肉に行って食べてみました。監督ともそこに1度行きましたね。
李:桃李くんのことを考えると、胸が痛かったんですけど…(笑)。
広瀬:本当に申しわけございませんでした(笑)。
松坂:いやいや(笑)。むしろ良かったと思って。カメラテストの時に、ものすごいシルエットで現れたんですよ。めちゃめちゃ痩せてると思って。これをキープしていくのかって思うと、大変だろうなって思ってたんで。でも現場入ったらそのトレーナーさんと相談して、お昼は好きなも食べてもいいみたいなことを聞いていたので、良かったと思って。焼肉とか、ラーメンもすすってたし、本当に羨ましいって(笑)。
広瀬:間違えて、一回桃季さんを誘っちゃったんですよね。監督と、リハーサルした後に「食べに行こうか?」みたいなことをサラって言ったら、桃季さんが「あ、僕は大丈夫です…。明日までは我慢します…」っておっしゃってて(笑)。私たちもその日は監督と一緒にコンビニのご飯にしました。
松坂:いやいや(笑)。行けばいいのに(笑)。
李:一番最後のシーンで桃李くんが終わってから、洋食屋さんに行って、「なんでも食べてください」といこうとで、最初に注文したのが、雑炊でしたね(笑)。洋食屋さんだけど、雑炊作ってくれて(笑)。
松坂:「胃に優しいものありますか?」って言ったら、雑炊があるとのことだったので(笑)。ずっと食べる手が止まらなくて。
李:あんなに雑炊をおいしそうに食べる人、初めて見たな(笑)。
松坂:おいしかったですね。監督がごちそうしてくれたので。ありがとうございました(笑)。
李:その笑顔を見れただけで、罪悪感が全部落ちていきました(笑)。
松坂:ありがとうございます(笑)。
MC:続いては多部さん、実はいつも以上に李組の情報収集をして、本作に挑んだと聞きました。
多部:すいません、キャラクターの情報収集じゃなくて、監督の情報収集で(笑)。もちろん監督の作品はすごく好きで、よく観ていたんですけど、やっぱり撮影現場の雰囲気というか人柄とかまではちょっと調べたことがなかったので、今回どんな方なんだろうと思って調べたら、もう恐怖におののくような言葉しか載ってなくて(笑)。
松坂:調べたら載ってるもんなんですか?
多部:これまで作品に出られていた役者さんのインタビューとか。
李:それこそ、すずの発言とか(笑)。
広瀬:私ですね(笑)。
多部:そうです(笑)。すずさんのニュースとかも(笑)。それをすごく調べて、現場に。どんな現場なんだろうって、イメージが先行しすぎちゃって、本当にビビりながら撮影に行ってました。で、監督と会ってみたら、もちろん厳しかったりもしたんですけど、今はこんなに目を合わせられるので(笑)。
李:三秒合わなかったですもんね(笑)。
多部:今はもう大丈夫ですし、撮影初日に、「久しぶりに撮影現場に来たので緊張してます」って言ったら、「僕も監督業が数年ぶりなので同じです」ってフォローの言葉をかけてくださったので、ちょっと救われる自分がいたりとか、怖いっていうのはちょっと違うなと撮影初日に思いました。
松坂:多部さんとは何度か共演させていただいているんですけど、ガチガチに緊張してる姿ってあんまり見たことがなかったんで。多部さんが衣装合わせでいらっしゃることを聞いて、ご挨拶しに行こうと思ったら、珍しく緊張している多部さんがいたので、すごく新鮮で。その時に、「李組のことをいっぱい調べた」ということを聞いて(笑)。「李さんは厳しいというよりかは、僕の中では愛情深いことと通ずるものがあって、それが故に妥協をしない感じが厳しいにつながっているのかなって思ったりとかするので、そういう話をしましたね。
MC:そして最後に、松坂桃李さん。コーヒーの淹れ方の練習を兼ねて、キャスト・スタッフの皆さんに相当な量のコーヒーを振る舞っていたと聞きました。
松坂:現場中でもコーヒーを淹れる練習はしておきたいなと思っていたので、実際に本編で登場する文が営んでいるカフェで、コーヒーを本当に淹れられるように美術部の方たちがやってくれたんですよね。なので現場の合間とか、ちょっと早めに入ってコーヒーを淹れたりしている中で、淹れると飲まなきゃいけないじゃないですか。でも自分一人で飲むとカフェイン中毒になるので、皆さんに配るというか。そういうことをしていくうちに、だんだん現場で僕よりも美味しいコーヒーを淹れる人がいることに気付いたんですよね。それが録音部の方なんですけど、その方の入れるコーヒーを飲ませていただいた時にすっごい美味しくて。この人すごいなと思って、だんだん張り合う気持ちになってきて(笑)。「僕のコーヒーどうですか?」みたいな感じで、持っていったりとかしてましたね。
李:機械に入れているだけだったよ(笑)。
松坂:(笑)。でも、あの温度っていうかお湯の量なんですかね?
李:あんまり考えてないと思うよ(笑)。
松坂:本当ですか?豆かなぁ…。めちゃくちゃ美味しいんですよねえ。夜遅い撮影でもあったりとかしたので、コーヒーを飲むとありがたかったりする瞬間もあるじゃないですか。だからお互いその方とコーヒーを出し合うみたいなことはやってましたね。